スミレさんのお漬物②
ショウとケルが散歩に行ってから20分後………
「ばふぅ……はぶぅぅ……」
「ケルさん、近所の公園に行っただけでバテるってダメでしょう……」
「うぶぅぅ……」
息も絶え絶えの状態のケルをショウは抱き上げアパートに向かって歩いていた。
「(帰ったら犬のダイエット方法…真剣に調べないと………)」
まずは食って寝るの生活習慣をどうにかしないとな…っと考えていたらアパートが見えてきた。
しかし様子が違った。
パトカーが停まって、辺りに近所の人がチラホラと目に入る。
その中で一際目立っている人物がショウに駆け寄って来た。
「あー!ショウ君!!」
やたら体格の良いおネエ系の男性…ショウが住んでいるアパートの大屋さん・フジコ(※本名ではありません)
「あのフジコさん…何かあったのですか?」
「実はねぇ!スミレさんが強盗に襲われたみたいなのよぉー!!」
「ぎゃいふ!!?」
抱き上げていたケルを落としてしまったショウ。
「え!?ちょっとショウ君!ケルちゃん落としちゃダメでしょ!??」
「ぎゃう!ぎゃうぅ!!(怒)」
オロオロしているフジコといきなり落とされて激怒のケル。
しかしショウはそれどころでは無かった。
「………スミレさんは?」
「ぎゃん!!(怒)」
「そっち気にするの!?ケルちゃん怒っているわよ!!……ってスミレさん頭を殴られたらしくって救急車で運ばれて行ったわ!」
「あの…スミレさんが運ばれた病院って解りますか……?」
「えーっとねぇ…確か近所にある市民病院よ!」
「解りました………フジコさん。少しケルさんお願いしても大丈夫ですか?」
ケルのリードとお散歩セットの鞄をフジコに渡したショウは軽くウォーミングアップを始めた。
「それは大丈夫だけどぉ…」
「ぐぅ!?」
少し戸惑いながらもフジコはケルを抱き上げた。
何だこの生物!的な表情でケルはフジコをガン見。
「ちょっと病院に行ってきます」
そう言い残し、ショウは目にも止まらぬ早さで病院に向かって走って行った……




