表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】推し活悪役令嬢は悲劇の原作シナリオを駆逐する~尊い兄弟のためなら、街ごと救ってしまいましょう  作者: 越智屋ノマ@コミック2巻発売『氷の侯爵令嬢は魔狼騎士に甘やかに…
4章:わたくしの推しが詰んでいる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
24/39

第24話:悪女、メカにも強い

ヴェロニカは家へ戻ると、屋根裏部屋に駆け上がった。

「モルス!」

『きゃんきゃん!! きゃん!』


せわしなく吠える理由が、ようやく分かった。

(ケージ)のカギを開けると、怒り心頭の様子で仔犬が飛び出してくる。


「お前、シグルドから悪魔の瘴気を感じていたのね?」

『きゃんきゃんきゃん!』


言葉が通じなくても分かる。この態度、絶対にYESだ。――『そうだと言っているだろうが、愚か者!』と罵倒しているのだろう。


「……まさかシグルドが、あんな状態だったなんて」


シグルドが悪魔と契約していたこと自体は、ヴェロニカも知っていた。原作が、そういう設定だったから。

でも、まさか末期だったとは。


(このままだとシグルドが『悪魔の苗床』になっちゃう! 原作では、ヴェロニカが暴走したあとだったのに)


原作でシグルドが悪魔の苗床になるのは、街が滅んで居場所を失い、王都に逃れたあとだった。だから街さえ無事ならば、まだまだ時間があると思い込んでいた。

いずれ原作とは違う形で、聖女に悪魔を祓わせれば大丈夫、と。


(手遅れになる前に、シグルドを助けなきゃ……!)



『きゃんきゃんきゃん!』

モルスが何かを言っている。

「……分からないわ、モルス」

会話できれば、助言をもらえるかもしれないのに。

「ねえ、元の姿に戻れない?」

『きゃん!』

きっと戻れないのだろう。自力で戻れるなら、いつまでも仔犬姿でいるはずがない。


「……死なせるものですか」


ヴェロニカは、ぎゅっと拳を握りしめた。

推しが死ぬなんて、許さない。自分は何ができるだろう?


ふと、聖女アリアの姿が脳裏をかすめた。


――『聖女(わたし)の役目は悪魔を退け、人々を幸せにすることです。だからわたしには、悪魔の匂いが分かります!』


卒業パーティで、ヴェロニカを断罪してきた聖女アリア。悪魔を祓える人間はこの世で唯一、聖女だけ。


「……使えるモノは、どんなモノでも使いましょう」

もちろん、それが聖女でも。


「そのためにはまず、アリアと接触しなければなりませんわね」

ヴェロニカは、サイドテーブルの引き出しを開けた。そこには、分解途中の『罪人の腕輪』をしまってある。


「ようやく、これの使い道が決まりましたわ」


ヴェロニカはそれをテーブルの上に置くと、工具を握りしめた――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
◉コミカライズ好評配信中!
『今世はあえての悪嫁です。~義母に奪われた我が子を、愛でるべくして返り咲く』なみコミ/株式会社ウェイブ
挿絵(By みてみん)
無料試し読み配信中

◉コミック2巻2026年8月17日発売!
『氷の侯爵令嬢は、魔狼騎士に甘やかに溶かされる2』フロースCOMIC
挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ