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徒然とはいかない喫茶いしかわの日常  作者: 多部 好香


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552 いけないんだもん

 真弓ちゃんが4歳くらいのバレンタインエピソード。

「おとうさん」

「なんだい真弓?」

「これあげる」

「ありがとう」

 今日は2月14日。真弓の手にはいかにもなピンクの包装紙。和樹はきっとバレンタインチョコだと確信しながら受け取る。


「開けてもいいかい?」

「うん」

 包装紙を破らないようテープを外し中身を取り出す。


「ん? さかニャッツ……?」

 中身はよく子供たちのおやつになっている小魚とアーモンドの小袋だった。しかも猫の日にちなんだ二月限定の猫パッケージだ。


「なんで!? てっきり手作りバレンタインチョコだと思ったのに」

 たちまちしょぼくれた顔になる和樹に、ふふん、と得意げな顔の真弓。


「きょうは『にぼしのひ』なんだよ。おとうさん、おしごとでずーーっとおこりんぼうしてるんでしょ? おこりんぼうのひとは、ええと、かりゅしうむぶそくってみんなにきいたの。おさかなさんたべるとおこりんぼうがなくなるんでしょう? だから、まゆみのおやつをわけてあげるの!」


 衝撃を受ける和樹に真弓は無邪気ににっこり。それから少しムスッとして

「おこりんぼうでみんながこわくなることするのってだめだよね。きっとおかあさんも、めっ! っておこるよ」

「ぐっ」

 真弓の言葉が正論すぎて何も返せない。別に不機嫌なわけではなく業務上の叱責だ、なんて言い訳も通用しそうにない。


「わたし、さっきちゃんとながたんにごめんなさいしておいたから。おとうさんがわるいこでごめんなさいって。おとうさんもごめんなさいするんだよ」

 真弓は腰に手を当てて、わかりやすく怒ってるポーズをとる。

「まゆみ、ちゃんとごめんなさいできないわるいこのおとうさんはきらいになっちゃうからね!」




 真弓を怒らせた、下手したら嫌われたかもと考えた和樹はどんよりと凹むこととなった。

 翌日は速攻で長田を捕まえ、おざなりな謝罪ついでに拝み倒して喫茶いしかわに連れていき仲良しアピールをした上で真弓のご機嫌取りをさせたのは言うまでもない。


 その様子を見ていたゆかりから放たれる呆れた視線がさらに堪えた和樹であった。

 半月ほど遅れましたがバレンタイン……のはずが「煮干しの日」エピソードとなりました。ふはは。


 幼女なので手作りナシ、普通のおやつです。

 もう少し真弓ちゃんの年齢が上がっていたら、煮干しはチョココーティングされて黒歴史な仕上がりになってたかもしれません。

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