仲間の絆と嫉妬-4 ルロイとルル
ルロイはただただ、ぼおっと見舞いに来てくれたお得意先のラシュト藩王を見つめていた。
彼が何か言ってくれたのは感じ取れていた。
何を言ったかまでは今心が忙しすぎて聞き取ることができなかったが、彼の熱い気持ちだけは感じられた。
「何が間違ってたのだろう?」
そう何度も何度も自分に聞いてみた。
自分が斬りつけられて、動けなくなったり、血塗れになって傷ついたことよりも....
斬られる自分と盗賊達に犯されるロゼッタをどこかニッコリと笑みを浮かべどこか清々とした顔をしていたルルのことが心を外れなかった。
全てを失った、
聞かされていないが、ロゼッタはきっと無事じゃないだろうと思っていた。
急に空いた心に虚無感が溢れるのかと思っていたら、唯一の血の繋がった家族であるルルはなぜあんな顔をしていたのかが気になって仕方がなかった。
ラシュト藩王が来た翌日、城衛の役人が来て何かを尋ねて来ていた。
でも、彼が何を言っているのか分からず....
なんて答えればいいか分からなかった。
そこでこう言い続けてた。
「ルルはどこにいるんですか?ルルはどうして?」
役人は首を横に振るだけだった。
でも、その役人はどこか正義に燃える目をしてこう言ってくれた。
「犯人は必ず捕まえる。理由も問いただす」
その彼の言葉を信じてみようと感じた。
彼に何か情報を教えようとすると急に恐怖心と妹を守りたいと思う心が働いて口も手も動かなくなった。
それを見て何も言えないのを察したのか、
役人は諦めたような表情をして病室を出ていくのをただただ眺めていることしかできなかった。
ルルがなぜ、あんな顔をして幸せを壊しにきたのか...
それは自分に何か責任があるのではないのかと問いただすことをひたすらに続けていた。
ふと昔のことを思い出していた、
ルルとロゼッタはとても仲良く一緒にいたし、どんな辛いことでもパーティーとして一緒に乗り越えてきたのことを……
ルルのあんなどこか表情を大切な仲間が苦しんでいるときにするだろうか。
そんなはずは無いと思ったが……
ルロイはあることに気がついた。
それは、ルルは自分たちが冒険者をやめたあとでも冒険者を続けたいと言って、冒険者を続けていた。
ルルはその時に何回か、冒険者として仕事はどうなのかと聞いた覚えがあったが……
パーティーを組んでいた頃よりもあまりいい話はなかったというのを聞いていた覚えがあった。
世界各地を回って、色々な人から讃えられて一躍有名人でもあったのに
ルルの話は聞くことがなかった……
きっと、冒険者をしている中で色々ときっとあったのだろうと感じられた。
ルルにきっと何が起こったのかはわからなかったが、
きっと、自分たちと楽しかった冒険とは違い綺羅びやかで楽しいワクワクしたものではなったのではと感じれた。
ルルに何があったのか……
でも、きっと辛いことがあったのではとふと感じた。
それをさせたのは、自分自身とロゼッタだったのだろう。
そう思うと、ルルがあのときにあんな顔をしたのをが納得がいった。
一緒に冒険者をしていた頃を思い出すーーー
ルロイは自分のせいで全て失った事のだと感じ...
心にポッカリと大きな穴が空いたような気持ちのなった。
ーーーー
ルルはとても心が晴れやかだった...
でもどこか何かを忘れてしまったような気がしながら、久々にきた故郷でもある大都会、陽都を歩いていた。
ドウジがよこした護衛のチンピラ2人が少しばかり邪魔だと感じてはいたが、それには構わず。
ルルは買い物をしていた。
自分にはきっとこれが似合うだろうと思って、高価な服を手に取って見ていた。
買うのはドウジの財布から買う。
彼が一体どんなことをして稼いだかは大いに知っている。
でも、あの見窄らしくルロイ達と離れて細々と冒険者をしていた頃よりも心は晴れていた。
でも、どこか埋もらないものを埋めようとして無理して、今まで触ることもなかった高価な服屋、宝石に目が行っていた。
これを身につければきっと、何か寂しいを忘れられる。
あの楽しかった冒険のことを忘れられる。
ルルはそうどこか心の奥底で思っているように感じていた。
手に取った高価な服を何の躊躇いもなく購入した。
護衛が渡したお金はきっと誰かの悲しみが乗っているのかもしれない....
でもそんなことを思っても、別に同情の感情は湧いてこなかった。
ただ、ルル自身の心の中にあったのはあの楽しかった3人で冒険していた時のことが頭から離れなかった。
「楽しかったなぁ...でも、どうしてなんだろう。あんなにスカッとしたのに」
店を出てルルはふとそう呟いた。
今の生活はとても贅沢だ。冒険者の頃よりもずっと快適だし色々なものが手に入る。
でも、昔感じた。
仲間と一緒に旅をした時の頃を何度も呼び起こす。
幸せそうに私を置いて行った2人が羨ましいと思い続けていた。
その2人と自分を比べると惨めだったーーーー
目の前でそれを壊してふと後悔したように感じられたが...
自分が今身につけている高価な服や装飾品を見て、現実に戻ろうと何度も感じた。
そろそろ、夕暮れ時だったので食事をしたいと感じた。
ドウジは今日はご主人の護衛で1日駆り出されでいて別に一緒ではなくてもいいということもあったので、好きなところへ行っていいことを思い出した。
「そうだ。冒険者ギルドに行こう」
ルルはそう言って、
ふと自分がまだ冒険者登録をしている冒険者だということを思い出し、久々にギルドにある食堂へ行こうと思ったのだった。
その足はなぜ、冒険者ギルドへ向かったのかはわからなかったがふと懐かしい気持ちに浸りたいと思った自分がいたことをルルはどことなく理解していた。
家を継がないと啖呵を切って飛び出した兄に連れられて陽都ギルドで初めて冒険者になって、そこでロゼッタと出会って一緒に冒険をした。
全ての始まりだったーーー
「ギルドに行くわ。あんた達は連れて行けないから、外で待ってなさい」
「ですが...」
「目立つでしょ。それに冒険者しか入れないの」
ルルはそういうと、陽都の冒険者ギルドへと足を進めた。
どこか見慣れた懐かしい街並みがギルドに向かう途中で目に入ってきた。
ふとあのクエストの帰りに寄った場所や店がまだやっているのに目が入る。
『あ...懐かしいわ。戻りたいなあの頃に』
ロゼッタと一緒に笑った居酒屋で、
ロゼッタが兄のことが好きだと聞いて応援をしたことも思い出す。
そして、幸せそうに冒険者として引退して解約手続きをして笑顔で手を繋いでルロイとロゼッタが出て行った冒険者ギルドの扉の前に着いた。
2人はきっと幸せだったのだろうと思う、ルル自身もそんな2人を見て嬉しく思ったことは今でもはっきり覚えている。
でも、そのあとはずっと寂しかった。
惨めな生活をしてた。
B級冒険者なのに1人では何もできないことに落胆し、
昔の栄光を噛み締めている生活を続けていた。
確かにあの時は本当に幸せそうに暮らしている兄夫婦が恨めしかった。
私の夢を壊したあの2人がどうしても許せなかった。
『許せない、許せない』
そんな気持ちが先走って、
目の前で酷いことされていたルロイとロゼッタを見てどこか嬉しさを感じていた。
でも、ふと思い出して自分がしたことへの後悔を思った。
もう戻れない...
もうあの二人に合わせる顔もない....
そう思うとルルは冒険者ギルドの前で立ち尽くすことしか出来なかった。
「ファン・ルルだな!お前には関係ないかもしれないが、やられた仲間のために死んでもらう!!」
そう声がして黒の尽くめの着物で笠を被った5人の集団が剣を抜いていた。
あの時に襲ってきた集団と同じ集団だと感じられた。
護衛のチンピラは既に暗殺者達にやられていて地面に倒れ込んでいた。
「ここまでなのかな....でも、ここで野垂れ死ぬなんて悪人にはピッタリね」
ルルはそう言って、どこか諦めて大きなため息をついた。
シュリム「あれ今回はほとんどボク達メインのキャラクターが出てませんよね....大丈夫なんですか?」
シン「なんか、作者が描いてたらそうなったらしいんよ。次回はバトルパートらしい」
ミミ「あら、なんですって!タカノ様の勇姿が見れるわけですわね!?そうですわね!?シン!?
あーぁぁぁ!まじタマンねぇ〜汗だくのタカノ様をクンカクンカして舐め回したいわぁぁぁぁ〜」
シュリム「あ、あの奥様....ちょっとこちらへ。タカノ様があっちに行ってましたよ」
シン「ミミの姉御なんかとち狂ってるけど...大丈夫なの?」
シュリム「出番がなくて...なんか欲求不満なようで...」
シン「まぁ...ルロイとルル。どうなるのか乞うご期待!」
シュリム「ドウジという同族として許せません。ボクも出ます!次回...」
ミミ「次回、後悔、戻らない時。さールロイとルルそしてロゼッタの気持ちはどうなのか!乞うご期待!?」
シュリム「ボクの出番取らないでくださいぃ」




