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ラシュト家の休日-1 タカノの休日

数少ない仕事や父親業から解放されたタカノ・ウル・ラシュトの休日の一幕。


普段、忙しいタカノはどう休日を過ごすのか。


タカノ・ウル・ラシュトの休日は数が少ない。

普段は義禁大尉という立場で、都を日夜守る仕事をしているため大きな事件があると休日でも仕事に出ることが多い。


そして、

ラシュトスタン藩王国の王様として儀式の参加や決裁業務がちらほらあったりする。

この仕事に関しては実行的な仕事よりも形式にのとって君臨するのが仕事なのであまり負担にはなっていない。


そして、

オーナーを務める冒険者パーティの管理ってのもある。これはほとんどアルスとエミリに任せつつも時折くる魔王軍の情報を集めることを仕事してる。

あとは、

自分の名前で持ってる長屋や領地の管理ってところだ。


そして一番重要な、

夫や父親と言った立場の時間が常にある。


意外と仕事が多く1人の時間というのを取るのが難しいが...

今日は1人の時間を獲得することができたので朝からガッツポーズを決めて朝日を浴びていた。


「ミミと娘たちは、旅行中。

今日は武官の仕事も王様の仕事はない。


そう、久々の自分の時間を取れるというわけだ...」


木刀を手に取り早朝から中庭に行き剣を振ることにした。

冷たい外気を感じながら、静かな中庭にビュンビュンと木刀が空を切る音と鳥の囀りが聞こえていた。


普段であれば、

この時間にミミも起きていて、横で剣を振る自分を見てニコニコしているか一緒に剣を振っていると言ったところだ。


どこか寂しい朝を迎えたが。


ちょうど100回を超えた頃に

シンが寝ている部屋からシンが眠そうな顔をしながら出てきた。


「あれ、今日はミミの姉御いないんだ...朝から何食う?」


シンは調理担当という入り我が家のコックなので、朝昼晩の食事を用意してくれる。

毎回、休みの日朝にはタカノとミミにリクエストを聞いてきている。


木刀を振りながらタカノはこう答えた。


「確か、シュリムが作り置きしてる甘くないミルクティーが残ってたはずだからそれと....

昨日買った腸詰とパンを用意して欲しい」


「おっけー...ホットドックみたいなの作っておくから。みんな呼んできてね」


タカノは木刀を振るのをやめて滴る汗を拭いて、

シンにわかったと返事を返した。


ミミはもし横にいたら、タカノの肉体と滴る汗を見てヨダレを垂らしながらタカノ様素敵って声が聞こえてくるのだが...

今日はそうではないので心のどこかでちょっぴり寂しく思うタカノであった。


「なーんか心寂しいかも...さすがに嫁に朝から抱きつかれるのも、苦だがなぁ」


タカノはそう呟いて、

身体を洗う為にシャワー室へと向かった。


この世界では珍しくシャワー室がラシュト家にはある。

シャワーはシンとエミリに工夫してもらいながら作ってもらったもので割とこの屋敷の住む人々には人気のものだ。


一応、浴室もあるのだがこれはあくまでタカノの単独で利用するか、女性陣用となっている。


「へへ、旦那を朝から見るなんて久々ですぜぇ」


脱衣所でシュンテイと鉢合わせて互いに服を脱ぎながら、世間話をしていた。


屋敷の敷地以内にある長屋の住人が朝によくこのシャワー室を利用しにくる。

長屋に住むアルスとショウタもこの朝シャワーの常連だ。


シャワー室にはシャワーが5機あってパーティションで区切られおり、どこか軍の時に使っていたジムにあったシャワー室のようになっている。


ショウタも眠そうな顔をしてシャワー室にやってきてパジャマを脱いでいた。


「おはようございます先輩...今日は休みですか?」


「ああ。珍しくな...娘と嫁がいないからちょっと寂しいけどさ」


三人とも脱ぎ終えた頃シンも脱衣所にやってきて、シュンテイとアルスにおはようと言って、欠伸をしながらこう言った。


「朝飯作って、大広間に置いてるからみんな食べてよ」


「「「へいへい」」」


三人はそう声を合わせて言うとシャワー室に入っていった。

男4人が並ぶ、シャワー室はあまり絵にはならないがだろうなーとかタカノは思いながら蛇口を捻った。


焔帝国は文明レベルが高い。

工事次第ではあるものの、上下水道は完備されてる地区であればかなり剣と魔法のファンタジー世界とは思えないぐらい生活がしやすい。


この屋敷だとお湯はアデルが作った炎魔法を応用した魔道具のによって沸かすことが可能でシャワーもちゃんとお湯が出てくる。


「相変わらず、このシャワーってやつは便利ですなー

朝から銭湯に行かなくても水浴びができますからなぁ〜

旦那様には感謝でるよ」


そうシュンテイが言ってきたので、タカノは笑みを見せてこう言った。


「いやいや。みんなの努力のおかげさ。

それよりもシュンテイ。最近は街の調子はどうなんだい?」


「お変わりないでっせ旦那。旦那はそういえば今日やお暇なんでしょう?

よかったら、夜に例のアレやりますからどうでしょう?」


タカノはそれを聞いて、鼻で笑ってこう言った。


「ふふーん。例のアレか、悪くないな〜」


そのタカノの言葉を聞いて、ショウタとアルスも笑みを浮かべた。


「先輩。俺たちも行きますよ。

なんせ、先週アルスに負けてるので今週ぐらい勝手パッと行きたいもんなので」


ショウタはそう嬉しそうにいうとアルスはちょっと怒った声でこう言った。


「ぜってー負けねーからな」


シュンテイはそんな会話を聞きながら、シャワーを止めて体を拭きながらこう言った。


「旦那は、真面目かそうじゃないのかよくわかんねーですよ。でも、遊び上手ってのはタカノ様の特権なきがしますぜ」


シュンテイはそう言ってタカノの背中をポンと叩いてシャワー室を後にしていった。


「本当はダメなんだけどさ。嫁も娘も今日はいないんだ、遊ばせてもらうよ」


シュンテイと入れ替えで、シンがシャワー室に入ってきて、ショウタと睨み合うアルスを見てふんと鼻で笑ってそのままシャワーを浴び始めた。


「なんだよ!?」


「そろそろ、童貞卒業したのかなぁーって思ってさ」


「うっせーばーか」


タカノはそんなやりとりを見ながら今日も平和だなぁと思い。シャワー室を後にした。


体を拭き着替えてからは大広間で朝食を取ることにした。

この世界ではテレビやラジオというのものはないものの、新聞のようなものは毎日発行されており、それに目を通すのも日課の一つだ。


大広間では大皿に盛られた饅頭生地で作られたパンに腸詰が挟まれたものが山のように置いてあった。


「シン。ちょっと作りすぎだろう...」


タカノはそう呟いて、一つとって口に咥えただ咀嚼して用意された甘くないミルクティーで流し込んだ。


「さてと...夜の予定は決まったが、昼間どうするかな〜」


そんなことを呟くとシャワーを浴び終えた長屋の住人達がゾロゾロと大広間に入ってきてタカノに挨拶をしてきた。


タカノもそれに応えていると、

ニコニコしたシンがやってきてこう言った。


「タカ兄。今日日中は暇だろ?久々にあれ行こうぜ」


シンはニコニコしながらそう言って、

タカノの隣に座り食事をし始めた。


「あーあれか、ありだな。行くか」


タカノは頷いて答えると思わず笑みが溢れた。


「なんすか?先輩、どこ行くんですか?」


そうショウタも気になったようで、

話の中に入ってきた。

それを見てシンはニコニコしてこう言った。


「ですなータカ兄の奢りで」


それを聞いたショウタも満遍の笑みを浮かべてタカノを見てきた。

タカノはため息をついて懐から財布を取り出して中身を確認してこう言った。


「ミミ達には内緒にな」


それを聞いたシンとショウタはガッツポーズをした。

タカノ「お前ら絶対に言うなよな」


シン「大丈夫だって!タカ兄の為にもね」


ショウタ「アルスは?」


シン「ちょっとクエスト受けるらしくて、誘ったんだけど無理だって」


ショウタ「ふーん。なるほどなって、どんなクエストって言ってた?」


シン「夕方まで都近くの遺跡探索だって、エミリと2人で」


ショウタ「デートかぇーシン掛けるか?」


シン「それはアルスがイモるかイモら無いかだよな」


ショウタ「それ掛けになるのか?絶対イモるだろ」


タカノ「じゃあ、アルスを信じてイモら無い酒代をかける」


シン「タカ兄マジで!?絶対負けるよ...うん、おっけーそんじゃ、オレとショウタは負けたら1ヶ月ギャンブルと禁酒で」


ショウタ「今日はタカノさんに色々奢ってもらうぞ!

次回、陽都でリラックス。

先輩に例のアレぬ連れて行ってもらえるなんて最高ですよ!」


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