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バケーション休暇は温泉旅行!-1 海といえば、やっぱり……


本日のラシュト家は至って暇で平和だった。


シュンテイは久々に

内偵を手下に振っていたので賭博場を開帳して客を集めていたが、来た人が...


「旦那にシン様にアルスにエミリに....って」


そうラシュト邸にあるシュンテイが住む離れの一角で賭博というか花札とかポーカーに似たこの世界ではポピュラーなカード賭博をしていた。


というか、名称もポーカーだ...

シンの話では前にいた勇者がトランプをこの世界にもたらせた結果こういうことが起きたらしい。

ちなみにこの世界だとジョーカーは5枚あるのが普通らしい。


丸テーブルに座り台を運んで互いにそれぞれ手を考えていた。タカノの膝の上には次女のメイが座りタカノの手を眺めていた。



「今日は....平和なんですね。ていうか旦那?これ一応、違法賭博なんですが」


「かまわん。今はただのキリシマという武人だ」


シンはそれを聞いて手札から2枚捨ててこう言った。


「でも、ミミの姉御にバレたらこっぴどく怒られるんじゃねーのか?

ほら、酒とタバコ、ギャンブルは子供の教育に悪くてよって」


それを聞いたメイは首を振りながらタカノの手に持っていた札を何枚か選んでタカノの手札から捨ててこう言った。


「メイはポーカー遊びが好きぃー勝負勝負ぅ〜」


アルスはそれを聞いて、こう言った。


「こらこら。お子様がするようなことじゃ無いんだよ。だよなーエミリ....って」


エミリは眉をひそめまじまじと目を見開いて手札をじっと見つめていた。

それもそのはず、次の勝負で誰かに勝たないと今日出した掛け金を全て持っていかれそうになっているからだ。


ちなみに一番勝っているのは現在、

タカノ......というよりメイだ。

タカノはただカードを持ってメイにゲームを楽しませているだけなのだ。


「よし、幸運の女神の力を貸してやろう。

次の手で、エミリが一番強い手を出したら

大逆転というところで....バケーション休暇制度の承認が下りたから、奮発してみんなで海宿にでも行ってみないか?もちろん、俺の奢りでだ」


シンとアルスは大きく頷いて笑みを見せた。


「メイ。エミリの手札を見てやってくれ」


「はーい。お父様」


メイはそう言って、タカノの膝から降りてエミリの手札を覗き込んでこう言った。


「一枚捨てて、そのまま!」


みんな、

メイのその言葉を聞いて頭の上に「?」を浮かべたが....

手を出し合ったタイミングでエミリは歓喜の声を上げてマオを持ち上げた。


「勝ったぁぁぁぁ!」


ーーーーー


「やっぱ、タカ兄漢気MAXじゃん〜」


シンは海を見ながらそう言って、短パンの水着に着替え終わり腰に浮き輪をつけて笑みを浮かべていた。


海宿は陽都から運河の船に乗って南に3日行った所にある。温暖な気候の土地でリゾート開発された地域で焔帝国が誇る三代旅行地の一つ。


タカノは一行は、

20日の日程で温泉と海水浴を楽しみに来ていた。


美しい南の海に白い砂浜....

絵に描いたような南の海島の絶景にタカノはのんびりと日に当たりながら、上半身裸でシンと同じように水着を着て扇子を仰いでいた。


「ラシュト家一行で着たのはいいが、留守番のシュンテイには悪い気がしてならないな。

ま、あいつはあいつで自分の仕事があるって言ってたからなぁ~

俺がいない間に違法なお仕事をしておきたいんだろうけど……」


タカノはそう、呟くように言うとシンが言葉を返してくれた。


「タカ兄って一応、この世界でいうところの警察の仕事してるのにそれって問題ないの?」


タカノはそういうと、扇子を閉じて笑みを浮かべてこういった。


「正義正義って貫いても、悪さを知らないとこの世界では正義が成り立たないのさ……見つけたら、捕まえないといけないけどな。


と、そんな固い話はおいておいて……


なんで、お前らが一緒に着いてきてるんだと。海宿じゃなくて甘路って街にクエストじゃなかったのか?」


タカノはそう、サングラスをかけてココナッツの実にストローをさしていた勇者アマミヤ・ショウタとその仲間の魔法使いであるアデルに話しかけた。二人とも、水着姿で、いかにもリゾートを楽しむための格好そのものだった。


「いいじゃない。せっかく妹が長期休暇取るって聞いたから、家族の時間を過ごそうと思ってはせ参じただけよ」


アデルはそういうと、ショウタはサングラスを外してタカノに言った。


「タカノさん。日本という同郷のよしみじゃないですか?甘路のクエストは都合によって1ヵ月先になったらしくて……ね、先輩いいじゃないですか?」


ちなみに、

この二人の宿代と宿に付随しているリゾート関連の施設利用費はエミリの頼みにより、タカノ持ちであった。


「いやいや先輩パワーでただ飯とただ旅行ができる……」


ショウタがそう、何かを言おうとした瞬間アデルが彼の口をふさいだ。


「も、それは言っちゃだめよ。ショウタン」


そして、周りには聞こえないような小声でアデルはショウタを叱っていた。タカノはその内容を人類最高峰の身体能力に付随する聴力と読唇術で理解することはできていた。

シンがその内容を気にしていて聞いてきたが、タカノは何も聞かなかったようにふるまった。


彼らにも事情がある。

魂胆は、無料でこのリゾートに義禁庁勤めのエリート貴族と一緒にVIP扱いされに来たかったようだ。


冒険者はこの世界ではあまりお金を持たないのが普通で、特に焔帝国以外での国では生活水準も魔王軍の影響で貧しいところが多い。

S級冒険者と言えど、このようなリゾート地に来てVIP扱いされることなんかめったにないから便乗してきたのだろう。


アデルはショウタと話をした後、リン、メイ、マオと一緒に浜辺で毬遊びをしているエミリとシュリムのいるところに向かっていった。


「なぁ、タカノさんにシン。例の品評会をしませぬか?」


アルスはそう言って、にやけながら鼻の下を伸ばしながらシンの肩に手を置きながらそう言った。

そして、シンは笑いながらこういった。


「アルス殿。せっかくの水着回はありませぬか、あれと行きませぬとな。よくおわかりで」


タカノはそれを聞いて、思わずため息を着いてこういった。


「お前らも相変わらずだな……俺はやらねーからな。さすがに30歳も越えて子供もいるのにそんな事お父さんがしちゃダメだろ?」


すると、ショウタが笑みを浮かべてこう言ってきた。


「いやいや。先輩!そんなことはないですよ。男はいつまでも男、そこにエロスがある限り追いかけますよ。ですよな、皆の衆?」


「「お、さすが勇者殿!分かっておられますな~」」


鼻を伸ばした、アルスとシンはそう声をそろえてニタニタ笑みを浮かべながら言った。

タカノは意気投合した3人の男を見てため息を着いた。


品評会というのは始まったようで....

タカノは耳を澄まして聞くことにしてみた。

まず初めはシンのレビューから始まった。


「やはり、ここは乳のサイズでしょう。勇者殿が羨ましいでござる。あのアデル殿のダイナマイトボデェを普段から眺められるから〜」


ショウタは苦笑いをしながらシンのレビューに対してこう答えた。


「いやいや。乳だけで...でかいのを毎回味わうと飽きますよぉ〜俺は、妹殿が....」


「いくら勇者と言えど、俺のエミリは譲らねーよ」


アルスがそういうと、ショウタはニンマリと微笑みながらアルスは意地悪そうにこう言った。


「おいおい。何が俺のだよー。5年も同棲してて間違いも何も起こらないでヤラハタで童◯なのにか?」


「う、うるせ〜異世界でいうプラトなんとかってやつだよ」


アルスはそう言って、頬を膨らました。少し険悪なムードになったがシンが間に立ってこう言った。


「まーまー。今は男いや、オスとしてレビューを皆さまにしてほしいだけでごじゃる。アルス殿はどのようなのが好みなのか?」


「お、俺は....エミリだ!そう、まな板だろうがペッチャンコとかも発達と言われようがっ!」


タカノはそれを聞いて、少し離れていたところにいた。エミリがリン、メイ、マオと遊ぶのをやめて怒りに満ちた顔をしながら魔法陣を展開していることに気がついて、

そっとショウタの持っていたココナッツを手に取って距離を置いた。


「ココナッツは貴重だ。ちょっと預かるよ」


ショウタとシンは頭に?を浮かべたような顔をしていたが、アルスはエミリの方を見て何が危機を感じる表情をしていた。


「だーれが未発達でまな板だって!!

出よ火炎弾。敵を焼き尽くせ、ファイアーボール!!!」


エミリの声が聞こえた後、ショウタとシンとアルスに向かってエミリが放った火炎弾が飛んでいった。


「おいおいおいおい。エミリが撃ってきた逃げろ逃げろ!!」


シンがそういうと3人は走り出した。火炎弾は三人を追いかけて砂浜を飛んで行った。


タカノはそれを見ながら、

ココナッツジュースを飲んでほっと一息ついた。

こうしてタカノ一行のバケーション休暇は始まった。

シュリム「うん.....」


リン「どうしましたのシュリム?」


シュリム「あ、りんお嬢様。大丈夫ですよ気にしないでけろ」


メイ「(あ、分かりましたわ。これはっ大人のお話ですわ)」


マオ「大人のお話って何?」


メイ「どうして心の声が聞こえてるの?」


ミミ「はいはい。リン、メイ、マオ。こっちに来なさい。お母様と一緒にシャワーを浴びで部屋に戻りますわよ。


あと、シュリム?」


シュリム「あ、はい。ミミ様!!」


ミミ「あなたはとっても美しいですわ。凛々しくてよ...そんな胸に手を当てて暗い顔していると、大きくなるものもなりません。

女は胸だけではありませんのよ。気にしてては勿体無いですわ」


シュリム「ミミ様....はい!分かりました!」


ミミ「さ、温泉地といえば、美味しい食事と温泉よ。女を磨きますわよ。次回、夜空の下で」

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