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終劇はゆっくりと-6 義禁大尉を解任される....


タカノは任務を終えてどこか色々と思うところはあったが、嬉しいと言う感情の方が大きかったーーー


仲間と主に陽都に戻るとどこにもよることなく早速、

職場に戻ることにした。


報告書などの作成を考えると気が遠くなるが、

魔王を倒したことによって、魔王軍は各地で総崩れとなって極西の奥深くまで禁軍と緑旗が進撃していたのもあって....

魔王軍残党の鎮圧などの色々とまだまだ仕事は多く残っていそうな気はしていたーーー


そんな事を考えながら、

義禁庁の役邸に部下と仲間達を連れて戻るとなにか騒がしい様子があった。

留守を任せた部下達が閉められた扉の前何か騒いでいたからだーー


「納得がいきません!なぜ、ラシュト様が解任なのですか!?」


そう部下達が口々に言うのが聞こえて、タカノは割って話の中心にいる入り萎縮している宮廷宦官を見つけて彼に声をかけた。


「申し訳ない。私はこれ以上は何も言えません」


萎縮し切った宦官がそう言ったのをみたタカノはパッと部下達に前に立って、宦官に声をかけた。


「なんとなくは分かった。書面を見せて欲しい」


宦官はそれを聞くと勅命と書かれた書類を懐身体したので、驚いたタカノは周りにいた部下たちに頭を下げるように合図をして、タカノも膝まづいた。


書面をちらっとタカノは見たが、間違いなく皇帝の勅命であることは変わりないのは判断できたのでそのまま内容を聞く事にした。


「皇帝陛下の名により。タカノ・ウル・ラシュトの義禁大尉の任を解き。義禁庁は新しい大尉の任免があるまでその任務は休止とする。


今までの勤めご苦労であったーーー

褒美にあっては後日ラシュト邸に送る」


宦官はそう読み終えたので、タカノは顔を上げてこう言った。


「ラシュト藩王は皇帝陛下の命を受け...この職をお返し致す」


タカノはそう言ってホッと息をついた。

そして、周りが唖然とするなかで宦官はそそくさとタカノの横を通り抜けていった。


タカノは宦官が見えなくなってから、

崩れ落ちるように地面に座り込んだ。

驚いた部下達がそれを支えるが、タカノの表情はどこか安心したような表情をしていた。


「すまない。みんな....今まで世話になったなーーー

でも、少しだけ許してほしい。今、少しホッとしてるんだ」


それを聞いた部下のセイゴがこう言った。


「いいんですよ。大尉は....ラシュト藩王はそれでーーー家族が大事なんでしょ?」


「ああ。すまないが...そうだ。正直なところここのところ忙殺されてたからなーーー」


「我々も知りました。守るべきものがあるから戦えつづけられましたーーーお勤めご苦労様です。今までありがとうございました」


セイゴはそう言うとタカノを立ち上がらせて、他の部下達と共に敬礼をして、裏口の隊宿舎のある方へ歩き始めた。


部下達を見送ったタカノは小さくガッツポーズをしてこう言った。


「おぉぉぉ....なんか嬉しくなってきたぁぁ」


タカノのその言葉を聞いて、周りの家臣や仲間たちは驚いた表情を見せていた。


「え、先輩...仕事首になったんですよーーー」


そうショウタが言うと、シンがポンとショウタの肩を叩いてこう言った。


「タカ兄実は...義禁大尉として働かないでも、十分ぐらい実はお金持ちになってるからーーー」


それを聞いた周りが首を傾げるが、多分1番心配しているであろう出迎えできたシュリムとシュンテイが目を丸くしていた。


「心配かけてすまない。

心配しなくても家臣や家族を養えるように色々と工面はしたんだーーー


だが、義禁大尉を首になった以上は....ラシュトスタンに帰るつもりだ。

ついて来てくれるならついて来てほしい」


それを聞いた、シュンテイはニコッと笑みを浮かべてこう言ったーーー


「残念んですが私はついていけねぇです...陽都には世話してる子分も多いし友人も多いんで....

旦那に仕える事ができてよかったですーー

でも、タカノ様が帝都を出るまではご一緒させていただきます。


都のにはいますのでまたその折にはお願いします」


「分かった。シュンテイ....俺の出立の前に子分も連れて宴会でも開こう。来てくれ」


「ええもちろんですよ王様」


シュンテイはそう言うとニコッと笑みを浮かべた。

シュリムは目を大きく見開いたままこう言った。


「どこまでもお供します。王様!姫様たちを見守るのを辞めたくはないです」


それを聞いたタカノは笑ってこう言った。


「そうだな。後ろが本音だろう。分かった、引き続き頼むよーーー

義禁庁においてる荷物は後で回収しておいてくれ....俺はもう疲れたから家に帰る。シュリム...馬車を回してくれないか?


シン。待ってる間にお茶でも淹れてくれないか?」


タカノはそう言うと、近くにあった壁に寄りかかって鎧を脱ぎ始めた。


それを見ていたアルスとエミリ、ショウタとアデルもどこか安心したような表情を見せた。


「魔王討伐が終わった...ってのが不思議ですよ」


そうエミリは呟くように言うと、アルスが懐から出したレンバスをみんなに配り始めてこう言った。


「タカノさん...俺たちどうしようかなって思ってるんです。バルカルに帰りたいのはあるんですけどもう少しタカノさんと一緒にいたいなーって思ってて」


タカノはそれを聞くとシンからお茶の入ったコップをもらってからこう言った。


「ラシュトスタンまでは道一緒だろ。そこまで一緒でいいんじゃないかな?

牛と羊を数頭丸焼きにしたものを魔王を倒した英雄....クエストの特別報酬として馳走ぐらいしたいから...まぁ〜気が済むまで滞在してくれ」


それを聞いた、アルスとエミリは嬉しそうな表情をみせた後、ショウタとアデルもタカノの顔を覗き込むように見てどこか期待してるような顔をしていた。


タカノはそんな二人を見て鼻で笑って笑みを見せてこう言った。


「お前らも功労者だろ?一緒にこいよ」


「やった!ミミと過ごせるのは楽しみよ」


アデルはそう言ってガッツポーズをした、ショウタは嬉しそうながらもどこか悲しそうな表情を見せていた。


それを見ていた、シンがショウタの背中を叩いたーー


「悲しい顔すんなよ。ショウターー」


「あ、うん。でも、どうしても...まだ俺自身決められない事があってーーー


転生する前に魔王を倒したら生き返れるって聞いて....

またやり直したいなって思ってずっと冒険してたんだけどーーー

タカノさんやアデル、アルス...この世界で出会った人達と別れるのが辛くて」


ショウタはどこか視線を落として暗い表情を見せた。そんな彼にアデルが肩を組むように抱き寄せてからこう言った。


「ショウタンが望む未来があるかを考えればいいのよ。

私はバルカルに帰って静かに魔法の研究でもするつもりよー


タカノは....」


「俺は、前の世界に戻るつもりはない。確かに家族もいたーー

でも、俺はこっちで沢山のものを手に入れて....夢を叶えられた。


俺がいることを望む人がおおい。

俺はリン、メイ、マオの父親だ。娘や妻を置いて帰りたいとは感じない。

いる事を望む人が悲しむ顔が見たくないから俺はラシュトスタンの王としていることを望むーーー


ショウタも自分が本当に望む未来に進んで欲しい」


ショウタはそれを聞いて....

首を振って大きく伸びをしてからニコッと笑みを見せてこう言ったーーー


「先輩!わかりました!!!今は決めないです!ラシュトスタンで特製ジンギスカンをたらふく食べてから決めます!!」


それを聞いたタカノは笑ってショウタの頭をポンポンと叩いた。

そしてこう言ったーーー


「とりあえず、家に帰る。今日は盛大に飯でも食べよう」

タカノ「ところでだ...魔王を倒したのいいけどまだ話続くのか?」


シン「まだまだ。あるっぽいよ。あと2話ぐらい?」


タカノ「まーエピローグといえばエピローグか...

ところでシン?」


シン「何?」


タカノ「お前って、天族で天に帰るのか?」


シン「姉さんから戻ってこいって言われてるから帰らないといけないみたいなんだよー


なんだよ、悲しいのかよ?」


タカノ「ああ、シンとは長かったからなー。色々世話になったよ」


シン「なんかしんみりするなよタカ兄。時々遊びに行くるからさー」


タカノ「そうか。それは嬉しいところだ!さて、今宵は宴会だな...羊1匹用意できるかな?」


ミミ「お帰りなさい。タカノ様!」


タカノ「お、おお!びっくりした!」


ミミ「もうあ!たまんんないわ!!!あーくんかくんか....

あ、ごめんあそばせ、つい.....羊は用意できてますわよ」


シン「お!姉貴!ありがたい。料理は任せておいて!」


タカノ「シン。あとは頼んでいいか....ちょっと」


シン「あ、うん。わかった....(あ、スキルがね)


次回、それぞれの進む道ーー

まーそろそろ物語の締めだね。乞うご期待」

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