曇り空の夜空に
その後
私は 空腹の為に 台所へと向かった
何処からか手に入った
背脂最大に
勢い良くパッケージを破り捨て
中の具材を入れ お湯を注いだ
そう言えば 今日の夜空は
台風の来る 数日前の休みの日に観た
青い空が今日は観る事が出来るのか
そう思いながらベランダへと向かった
空を観上げれば 早朝に観た空と
何ら代わりの無い 空一面に雲が架かかっていて
この2日間 通りの田んぼから
鳴く蛙の雨乞いの唄が早朝の地表に響き渡る
現在の空を観て早朝を思い出したが
背脂最大の 背脂は一帯
何の油で有るのか 気になる所であると
同時に
その昔 餃子に隠された秘伝の懐かしい味を
2度ほど食べた事を思い出した
餃子の中に隠された秘伝の味は
子供の頃に遊んだ田んぼの香
まだ話す事が出来なかった2歳の時に
千葉で 落ちた長靴を取りに
飛び込んだ田んぼの味の様な
そんな餃子を食べた事もあるが
奇跡的に生きている
いつも違う餃子の味に 違和感を感じつつ
違いが判る舌を持つのも
まだ関東に住んでいた頃に
鰻重を食べていた幼稚園時代
鰻の肝の吸い物にハマった幼稚園児なんて
そうはいないだろう
背脂最大にお湯を入れ
少なく表示されているポットに水を足し
ベランダにて 麺の出来上がりを
3分以上 曇る夜空を見上げて過ごしたが
蓋の裏に付く 具材がなんとかならないかも
思いつつ 捨てたお湯の後
ソースを麺に絡めつつ 具材をすくい
箸でかき混ぜて行く
夏の空を感じる事の無い
今日の夜空を観ながら
台風が来る前の
まともな休日の2日間の空を思い出した
赤く光り
ストロボの様な銀色を点滅させる
夜に飛ぶ飛行機を 追い越していくかのように
更に同じ様な光を放つ飛行機が
まるで戦闘機の様に過ぎていく
南の方角からはUFOが飛んで行き
北の方角へ消えていった前日の空
またUFOが観えないものかと
今日の曇り空を数分観つめて想う
雲の上に 何かが通り過ぎる
サーチライトのように
雲間も無い空に光を見付ける
出来上がった背脂最大の麺を食べ終わり
まだ残る 脂に
何の脂なんだろう
UFOよりも好きなこの麺に
1度や2度 信じる事を失った
いつもよりサイズの小さいこの容器に
最大の脂
お湯を捨てる 湯切り口は便利であるが
お湯を捨てる際の
裏蓋に付く 具材を取るのが面倒である
新しい商品を開発するのもいいが
何時もよりも具材が多く感じるこの麺に
何とか裏蓋に具材が付かないように
考えてはくれないものかと 私は願う




