明け方のサマーシトラスティー
その後 また 検索もせずに
ソファーベットの上で寝てしまったようで
夢占い 若しくは 夢の中で見た等
白い雪や 手榴弾と検索すれば
これかな?という様な内容に当てはまる
夢の中に観る 白い雪は過去にも検索して
吉夢である事は確実なのだが
まさか夢の中で 形まで判る
大東亜戦争で使用された手榴弾を
夢の中で観るとは想像もつかないであろう
手榴弾を夢の中で観た事を
先程 家に帰ってきたので
内容に添えて 今からが話の始まりである
執筆の後
夢の中で見た 背景や出てきた物を
検索するつもりであったが
どうやら私は 1時間は寝ていたようで
夢を観た覚えもなく
眠りの世界から 現実へと帰って来た
トイレに行く為に階段を降りた
そして用事を済ませ
階段を上がっていると
おいで おいで と
私を呼ぶ様にも聴こえた風鈴の音が
風に揺れ 私をベランダへと
引きずり込んだのである
私は 空を観る為に 身を乗り出し
もっと空が観えるように 顔も
家の敷地内からはみ出る様な形で
空を眺めていた
音を上げて風が吹き
その風に流される様に
空に浮かぶ白い雲達は
風に流される様に視界の先から移動して行く
そして夜中の青空が
はっきりと目の前に現れて行く
私の事を待っていたかの様に
いつもの銀色のような光が
ピカっと一瞬 青い夜空に輝き
その後も私は 空を観続けていた
普段は余り見掛けない星の輝きを眺め
あれは UFOか
いや 何かに固定された様な位置にあるから
あれは宇宙に輝く星だろうと
脳内を言葉が駆け巡っていた
脳内を駆け巡る ほんの数秒の後に
星の光が周りにあるにも関わらず
まるで 島津義弘の率いる島津軍が
関ヶ原の戦いで敵中突破したかのように
戦いとは方角は違えど
南の方角の宇宙から
星と同じ様な光が
空を眺めている私に
来たよと合図をするかのように
1度 ピカっと点滅させた後に
飛行機よりも早いスピードで
北の方角へと 進み飛んで行く
観える範囲の視界の先まで
その光を見届けていた
これは 1度 外に出て
空に浮かぶ星を確認していたら
もう一度
先程の光がまた現れるのではなかろうか
脳内で過ぎった言葉を
リアルに行動に移す為に
自分の部屋へと一度戻り
ハンガーに掛けてあるジーンズを履き
その後 階段を降りている途中に
また 風鈴の音がおいで おいでと
私を呼んだ
先程と同じ様にベランダに出て
星を観ようと視界の観える範囲の方角を
彼方此方と目視したが
星は既に これから昇り来る
陽の微かなる明かりに
観える範囲の星達は 行き場を失い
サヨナラも告げずに 帰ってしまったようだ
それでも私は 空を眺めながら
強風の様な 空からの音が
何度も耳に届き
流されて行く白い雲を眼で追いかけ
ちょっとした異変に気が付いた
強風に流される雲を
観つめていた方角はそのままに
視線を雲よりも少し手前に戻した瞬間
眼の前には
焼酎の中に浮かぶ溶けた氷の水分の様な
逆に こっちの方が判りやすいかもしれない
アルコールの中に注がれたお湯の様に
もやもやとした感じが
私の視界の先を
右を観ても左を観ても
そのもやもや とした感じが空に浮かんでいた
もしやこれは 霊の通り道か
それとも
それは想像に任せよう
そんな空気を目視して
私は 網戸を閉めて
階段を降りて 玄関へと向かった
VANSのスニーカーを履き
身体は 某 アナタとコンビニへ向かっていたが
私の目線の先は 宇宙にあった
ゴォーっ とも聴こえる風の音に
また白い雲が流されて行くのを
確認していると 右にあったはずの
執筆の中で過去に描いた
一際明るい星が 左の方角から
こちらに アピールするかの如く
私からは 手の大きさ以下に観える
一際明るい星が
これから昇り来る 陽に邪魔されないよう
星達の僅かな時間の最後を惜しむように
明るい星は 変わらずに光 輝いていた
その後も 顔は軽く上を向け
直線の視界と空が観える間に
視界を傾けながら
身体は 某アナタとコンビニへと向かっていた
時代劇に出て来そうな 蝉の鳴き声に気付き
姿を確認する事は出来なかったが
昼間に鳴くような 騒がしい蝉とは違い
何か 時代劇を思わせる様な
風流の有る 蝉の声に少しの間
耳を傾けていた
そして目的地へと徒歩で辿り着く
どのコーヒーを買うのか
缶入り蓋を出来るタイプか
それともストローを指すタイプか
と視線を下の紙パックの陳列位置に向けると
久しぶりに観た
サマーシトラスティーが有る
しかも いつも 残り1個で
私の嫌いなパターンでもある
遠慮の塊のように
1個だけ残された
各コンビニでも最後の1個と言うのが良くあるが
私が訪れるのを待っていたかのようでもある
サマーシトラスティーを迷わず先に手に取り
その後 ブラックコーヒーでは無く
エスプレッソラテを手にした
その後 某コンビニを後に
涼しくも 強く吹く風に押されながら
歩き続け 終末のラッパの音のようにも
聴こえる 空に吹く強風に耳を傾けながら
心は家路へと向かっていたが
視界は変わらず 地上と空の間を観ながら歩いた
歩く私の姿を確認したかのように
他所の家の屋根の上には
2匹の雀が 私に朝の挨拶をしてくれた
小さく鳴く その囀りに耳を傾け
歩く私の肩に乗らないかと
少し期待を寄せていたが
まだまだ私には何かが足らず
雀の囀りが 遠くに聴こえなくなっていく
そして今 私は
久しぶりのサマーシトラスティーを飲みながら
夏の季節限定の蝉の声をバックミュージックに
眩しい陽の光を窓辺に感じ
この執筆の1話を閉じようとしていた
現在時刻は朝の6時半である




