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宇宙の月陽に照らされて  作者: 伊集院 大和
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鱗雲の隙間に昨夜を思う





昨夜の仕事の疲れもそのままに


いつの間にか痛み出した

左脚の踝より下の痛みに耐えながら

真面に寝た気のしないまま

会社へ向かう為に 階段を降りた


昨夜も遅い時間の帰社の途中

僅かに観える星と 薄黒い雲に反射して

白く輝く月を眼で追いかけながら

帰社から自家用に乗り換え

帰宅の途に着いた


真面な睡眠も出来ず 昨夜の疲れもそのままに

今日もまた 同じ様な日々を過ごす筈である


日々変わって行く天候と

空に浮かぶ雲を眼の上に観ながら

昨日までの雲とは違う

鱗雲の様でもあり

地震雲にも観える

一つの面に膨らみが大きい雲が

空一面に拡がる空の下


道路の亀裂や

アスファルトの歩道の隙間に

踏まれて抜かれても生えてくる

雑草を観ながら


利休の屋敷跡を通り過ぎ

更に南へと車を走らせている


過酷な労働の後

休みのようで休みではない


休み明けの夜勤があるようだが

予定表からは見落とされ

予定の記号が抜け落ちている現状


事務所が気付かず 何も言われないのであれば

そのまま休み明けの朝五時の出勤まで

何も気づかずに 寝ていてもいいだろう


これ程までに自由を奪われ

真面な睡眠も取れず

世間と同じ様に 休みがある訳でもなく


ただひたすら 一日の僅かな時間の中

労働に勤しみ

楽しみも何も無く


笑顔が消えていっても

それはそれで仕方が無いことではなかろうか


丈の短い 踝が見え隠れするダサいファッションに身を包み

似た様な顔が 自転車に乗り 街を行き交う


一時期 流行ったようだが

片方の裾を膝下まで 上げている意味も判らない

そんな着こなし方も 今では遠い昔


一度流行った物は また流行りが やって来ると言うが

90年代前半に流行った様な服装らしいが

気色の悪いほどに ダサい ダサ過ぎる


愛想も 笑顔も無く

同じ様な化粧 似た様な服装の同じ顔

まるで 大量生産されたアンドロイドの様である

一人一人個性を持ち オリジナリティも

必要ではなかろうか

あれじゃ遺憾だろと 激しく想う今日此頃である

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