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宇宙の月陽に照らされて  作者: 伊集院 大和
12/111

氏族を見守る鳥との戯れ



あれから 1時間ほど部屋で寛ぎ


前日までの疲れを流す為にシャワーを浴びた

伸びた無精髭を剃り シャンプー リンスを

髪に洗い流し 乾かし 服を着替え

いざ出陣



外に出れば 肌を突き刺すような陽の暑さ


部屋の中で聴いた風の音は

窓を揺らす程の風が吹いていたはずだが


暑い陽射しからか 風は生暖かく感じた

家から徒歩数分で辿り着く商店街へ向かい


某 ドラッグストアにて


フローラルの香りの ボディーソープと

山のマークの入った 裏の表示に

春にぴったりのカフェモカです


と描かれた ストローを刺して飲む飲料を購入した



その後 また暑い陽射しを浴び

涼しい場所へ逃げ込もうと

いつかの夏に訪れた 場所を目指した


電線の上には ツバメが止まり

ネットの情報で見た 絶滅と言われた

雀の声を聴き



黒点が消えたから太陽が

活動しなくなるのでは


ネットの偽りの

情報とは裏腹の この突き刺さる暑さを感じ






ようやく 鳥居をくぐり


墓地の説明書きを 写真に納め


墓地の周りを一周しようと歩く最中




墓地の中に 入れないように石で組まれた

壁の上を カラスが戯ける様に

飛び歩く姿を見つけ


私は カラスに おはようと声を掛けた



すると 飛び歩くカラスが 突然立ち止まり

私の方を確認して 挨拶を返して来た




私が声を掛けたのが悪かったのか

1匹のカラスは 私の頭上を速度を上げ

飛び去り 木々の生える上から私に

声をあげた



すると 何処かの木の上から

もう1匹のカラスが


1匹のカラスに返事をするように

敷地内に響き渡る大きな声で鳴いた



私とこの墓地に眠る武将には先祖を通して

繋がりがあり


その事をカラスは知っていたかのように

私が 行く方向を着いてくるではないか



刺し違えるように 一つに重なった楠を横目に

敷地内を歩き



歩く私に着いてくるように

2匹のカラスも 木をつたい 飛び交う



その飛び交う姿に


やはり人間にはまだ

解明されていない何かがあり

ネットの情報でも判らないことが

動物には 分かるのであろうと確信した




強く涼しい風が吹く この場所を後に

鳥居をくぐり 鳥居の手前をまた元の場所へ



戻ろうとするカラスの姿を確認すると


私は 悪戯心に火がつき

また 鳥居をくぐりカラスの方へと身体を預けた




すると その姿を木の上から確認していた

カラスが 鳥居の方に居る私の側にある枝に留まる




これは不吉な予感か

それとも歓迎されているのか





どちらとも取れないが

同じ行動を2、3度と繰り返し

カラスの心を弄んだ





すると 鳥居を潜り終え 商店街へ向かう

私の姿を見送るかの様に

2匹のカラスは 電線から私を見下ろしていた






夢で見た光景をネットで検索したり

日常に起きる事も含め

その言葉にスピリチュアルという言葉を足し

私にとって不都合な情報なら

好感の持てる情報が見つかるまで

検索するのが 四月までの私の趣味であった


久しぶりに スピリチュアルとカラスを足して

検索したが 私にとって 好感の持てる

情報がまだ見つかっていない



日毎に変わり行く手相を見つめ


今こうして 西日の指す 沈む夕陽を観ながら


今日の出来事を キャンバスに描き終えた

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