47. 話の忙しさは大体主人公で決まる。
さて、今回は調子に乗って2話投稿しました。次回の更新は、何時になるかまだ分かりませんが...(苦笑)。
それでは、引き続き、プロレス技の解説を交えていきます。
腕挫十字固は、格闘技の技のひとつだ。腕への関節技で、名称に関しては、様々な表記が用いられる。格闘技で最も有名で頻度多く極る関節技。関節技9本のひとつに数えられる。元々の発祥は古流柔術、柔道で、腕挫十字固の名称も柔道の技の名の流用である。相手の肘関節を逆に伸ばして極める、いわゆるアームロックの一種である。柔道、柔術、サンボ、総合格闘技、プロレスリング、合気道(一部道場)などで使用される他、世界各国の軍隊などにおいても実用性が高い徒手格闘術の技として訓練されている。俺が唯一、セバスチャンさんから教わったものの中で習得した技だ。
技をかける側(つまり、今の俺のことだ)は、相手の上腕部を自分の両脚で挟んで固定し、同時に親指を天井に向かせる形で相手手首を掴み、自分の体に密着させる。この状態から骨盤のあたりを支点にして相手の腕を反らせると、肘関節が可動域を越えて伸ばされる(極まる)のだ。受け手が肘を曲げて逃れようとしても、かけ手の背筋力のほうがはるかに強いため、一度腕が伸びてしまえば体格差があっても技を外すことは不可能に近い。脚に力を込めて相手の頭部と腕を締め上げるように極めるとさらに外れにくくなるが、今の俺には、これはまだ無理だったりする。そのまま力を加えるとヒジからバリバリ音がし、靭帯を痛めたり、断裂したりする。けど、脱臼することは少ない(肘は過伸展だけではあまり脱臼しない)んだ。その一方で、手加減しやすいから、比較的安全な部類の技ともいえる。他にも、応用範囲が非常に広く、熟練者同士でも極まりうる奥の深い技になるんだとか。総合格闘技やブラジリアン柔術などでは、裸絞と並んで最もポピュラーな技だってセバスチャンさんが言っていた。また、腕挫十字固は柔道形にある基本の一つにもなっているらしい。
今回、俺がやったのは、正面跳び式(いわゆる跳びつき式)だ。正面に組み合った状態(今回は俺がグランを突き飛ばした)から勢いよく跳び上がり、片足を相手の脇の下、もう片足を首を刈るように振り上げ、ぶら下がるように自体重で相手の体を「く」の字状にして勢いを利用して回転し十字固めの形に持っていく。
術者によっては相手を回転させずうつ伏せに極めるのだとか。
と、まぁ長ったらしく説明はしたけど、要するに、だ。こんなひょろっこい俺に、まさかプロレス技決められるとは思わなかったグランさんは、ギブギブって言いながら結構焦っていたのだ。俺は、それはもう先ほどのグランよろしくゲラゲラ笑いながら苦しそうに顔を歪めるグランを眺めた。爽快だった。ここ最近一番の清々しさだ。
俺は技を決めたまま、なお笑い続けた。だが、それも次の瞬間には終わりを告げるのだが。
「いい加減にしなさい。調子に乗らず、早くグランさんを解放しなさい。」
真っ黒い笑顔を張り付けた、元勇者様が、古く分厚い本の角で俺の頭を凹ませたからだ。
今のところのカーストですと、一番は矢張りセバスチャンさんなんですかね(笑)。リチ君は、教わっていることを抜きにしても最下位でしょうね(笑)。
Twitterの方で、チョコチョコ報告はしているのですが、時々累計ユニーク数等もお知らせしております。そして、フォロワー様も増えておりますので、ここで改めてお礼を申し上げます。これからも、作品作者共々、よろしくお願いします!




