46. 話のマンネリ化は大体主人公で決まる。
さて、今回は何故かプロレス技が多いです(苦笑)。一応の説明は致しますが、何分本人も確かな知識がございません。すみません。
それでは、どうぞ!
俺の最近の日課をチラ見させてやろう。俺の朝は4時に始まる。セバスチャンさんによるスープレックス(説明しよう。後方から組み付いて背後へ反り投げるという、プロレス技の一つだ。投げ技の総称のため、中にはジャーマン・スープレックス、ドラゴン・スープレックス、タイガー・スープレックス、バックドロップ等という種類に富んだ技だ。詳しくは各自で調べてくれ。俺も今朝知ったんだ。)をもろ喰らって、三途の川を眺めながら起床。支度を済ませて、6時からはセバスチャンさんとの基本的な剣技の指南。昼食後、フラン王子との模擬演習とグランとの戦闘訓練。夜はジュリアと魔法の特訓。最初の頃は、毎日修行漬けで全身筋肉痛だったんだが、近頃は体の悲鳴が少しずつ収まりつつある。俺もチョットは筋肉質になったのだろう。
「...お前、普通こんだけやれば少しは筋肉付くはずなんだがな...。ひょろっこいままだな。これで俺達血が繋がってるなんて、今でもチョット信じられねーな。」
グランが俺を眺めながら呟く。そんな哀れみしか感じられない瞳で俺を見るんじゃない!!ただでさえ、今まで味わったことのなかった生傷絶えない生活送ってんだ!毎日が目から塩水大量セールなんて、嬉しかねーよ!
それから、俺はグランと打ち合いを始めた。初めての時は、瞬時に懐に飛び込んできたグランから早々に剣を弾き飛ばされていた俺だが、今では5分は持つようになった。若干の成長が垣間見れる瞬間...!
剣と剣がかち合う音が庭に響く。俺は得意の素早いバックステップでグランの大振りを避けつつ、間合いを少しずつ詰めていく。それに気付いたグランも、ニヤニヤしながら俺に接近し、遂に、俺の両方の手から剣を弾き飛ばした。俺はその反動で、地面に尻もちをついた。
「クリ、お前もっと踏み込んで来いよ。剣の長さを過信してんじゃねー。セルさんも言ってたろ?『双剣の短所はリーチが短いことだ』って。元々剣が短いのが特徴なのに、何でお前は手だけでこいつを扱おうとする?俺の懐まで飛び込んで来ねーと、何時まで経っても勝てねーよ?それと...お前、何躊躇ってるんだ?」
長剣を下したグランにそう指摘される。確かに、俺は躊躇していた。最後の一撃、俺は確かにグランの長剣を払い、懐まで飛び込む余裕があった。あわよくば、グランにとどめを刺すこともできた。けど俺にはできなかった。俺が傷を負うのは全然平気なのに、何故だろう?他の奴等だと、そうは思えなかったんだ。だからあの時、剣先が鈍り、グランに隙を見破られて負けた。
「まさか、俺がお前に傷つけられる、とか考えてるのか?無理無理、そんなの一生掛かっても不可能だから安心しろ。つーか、俺、そんなに弱くないし。その双剣が掠っても、肉体強化しているから傷一つ付かないぞ?残念だったな、クリ?」
そんな台詞をゲラゲラ笑いながら言うグランに、多少の殺意が湧いたのは、言うまでもない。俺は双剣を手にフラリと立ち上がると、ニコリと笑って地面を蹴った。そして、体を縮こませてグランの前まで走ると、左肘をグランの横腹にねじ込ませた。グランは咄嗟の判断で後ろに下がろうとしたが、俺の方が剣が軽い分、スピードも勝り、グランがよろけた。俺はそのままグランを地面に倒し、腕挫十字固を決めた。
以前から引き続き、ブクマ件数順調に増えております。若干の変動がありましたものの、+3件で、計34件。ありがとうございます!これからも、リチ君のほのぼのライフをお楽しみ下さい!




