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話の流れは大体主人公で決まる。  作者: 櫻井 千桜
5章 物語の加減方法は大体場所で決まる。
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45/69

45. 話の経験談は大体主人公で決まる。

お久しぶりです。中々投稿できずすみません。今回は、このような時間に投稿となってしまいましたが、楽しんで下さると嬉しいです!

それでは、どうぞ!


 俺は今まで、一度コツを掴めば後は楽々こなしてしまう若干天才肌の父親と、苦手なものほどトコトン繰り返して、時間は掛かっても最終的には何でも乗り越えてしまう努力家の母親の元で育ってきた。だからこそ、二人の見習いたいところも反面教師にしたいところも分かっていた。俺はどちらかというと母親のように何でもがむしゃらにやって習得するタイプだ。因みに、姉は父親タイプで、何でも案外そつなくこなす。兄は...どうなんだろうな?多分母親だろうな、自身は無いが。


 兎に角、何が言いたいかっていうと、『子は親の背中を見て良くも悪くも育ってしまう』っていうことだ。俺や母親はよく父親に『鈍くさい』と言われていた。何をやってもスイスイとできてしまう父親からしたら、俺達は鈍いのだとか。二人が出会った当初、凄く繊細だった母親は、結婚してから神経図太くなったようで、今では大して気にしてはいないみたいだが、俺は昔からその言葉が嫌いだった。俺は逃げ足には定評がある。実際、グランとの模擬戦闘訓練時には、いつもそこだけ褒められる。だから、俺だって素早いはずなのに、そんな風にトロいと言われると、ついイライラしてしまうのだ。そして、俺は此処でもこの言葉を聞く羽目になってしまい、絶賛イラつきがMax状態なのだ。


「少しは強くなっているのかと期待していたんだがな...。何というか、お前はかなり成長が遅いんだな。」


俺は現在、暫くの間此方に滞在することになったフラン王子と手合わせ中だったりする。けど、流石は大国の王子、剣術の腕はセバスチャンさんも驚くほどだった。俺はすぐさま双剣を弾き飛ばされ、膝を地面に着くような形になってしまった。


「遅い言うな...。俺は、逃げ足だけは早いんだぞ...!!」


言い訳紛いな言葉を吐く。グランも「確かに、逃げ足だけはな...。」と苦笑いで呟く。俺は剣を鞘に戻し、腕を組んで此方を見下ろす王子を下から睨みつけ、歯ぎしりした。


「無駄口を叩くな。大体お前は体の軸がブレ過ぎている。だから、安定した姿勢を取れずに大きな隙を作る、そしてそこを突かれて即K.O.なんだ。それから、腰が引けている。いくら闘いに恐怖心を抱いていないと粋がっても、それでは『もう降参です、どうか、命だけはお助けを!!』と大声で泣き叫んでいるのと同義になってしまうぞ?キチンとした姿勢で臨めば、お前も先ほどよりはマシに戦えるというものを...。」


呆れられながらではあるが、俺の悪いところを指摘してくれている。最近、皆が俺に対する扱いを酷くしているのは、果たして俺の気のせいと捉えて良いのだろうか?



「「お前が真面目に鍛錬に勤しまないからだろうが!!」」


後ろから鬼の形相で爽やか戦闘狂と現在進行形中二病患い中の王子に怒鳴られているが、まぁ、気にしないことにしよう。あ~...オレンジジュース飲みたいなぁ...。

余談です。リチ君は元々母親には溺愛されておりました。親馬鹿なのです、母親は。父親はリチ君のお姉さんを可愛がっています。同族愛護ですかね、この両親は。しかし、父親は別にリチ君を邪険に扱っている、というのではなく、厭味ったらしいことを言いつつも、しかし、意地悪をすることによって愛情表現をしている、と言いますか、愛情を持って接しているのであります。よくいますよね、好きな子ほどイジメたくなるっていう方。その典型です、この人は。まぁ、本人には全く伝わっておりませんが(苦笑)。

ということで、長ったらしくなりましたが、以上、本編には全くと言っていいほど関係の無かった余談でした!次回もお楽しみに!

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