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話の流れは大体主人公で決まる。  作者: 櫻井 千桜
4章 物語の場所移動は大体場所で決まる。
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33/69

33. 話の筋の通し方は大体主人公で決まる。

 さて、それでは本題であります『聖剣オラシオン』について探っていきましょうか!ちなみに、オラシオンとは、本来Oraciónと表記し、スペイン語で「祈り」と言う意味を表すそうです。平和を願う民の祈りによって生まれた剣だ、という宗教(トゥラウン教)の教えにしたくて、この名前にしました。

 今更な今日の余談でした。それでは、どうぞ!

 セバスチャンさんこと、セルバートさんに事の事情を話した俺達は、本来の目的である『聖剣オラシオン』の刺さっていたとされる場所に向かうことにした。探していた物は、この館の裏手に回ったところに、形跡が見つかった。それは、まさに巨大なクレーターだ。その中心部に、僅かではあるが、剣の刺さっていた痕跡がある程度で、屋敷に当たるギリギリを狙って土が抉られていたのだ。この辺だけ巨大隕石が落下してきたのではないかと本気で思わせるその光景に、流石のグランでも何も言えない様子だった。


 セバスチャンさんの話によると、第一発見者は此処のアルバイトをしているクーラン・ナワンド少年(15)だったという。彼の悲鳴にも似た大声に驚いたセバスチャンさんが、見回りをしていた騎士を連れて見に来てみて、事が発覚したそうな。それにしても、確かにこれは凄い。一体これだけのクレーターを一体誰が作り出したのだろう?


「かつて私も使っていた聖剣が、こうも簡単に消えてしまうとは...。先代に何と伝えればよいか...。無念でしかありません。」


そう言うセバスチャンさんの表情は、先ほどとは変わってかなり硬い。


「...なぁ、もし勇者じゃない人間が聖剣を抜こうとしたらどうなるんだ?」


俺は思わずグランに小声で話しかけてしまう。ずっと気になってはいたが、中々聞くタイミングを掴めずにいたのも事実だが、今が聞き時か?と聞かれると、何とも言えない。


「俺も聞いた話でしかないが、確か『勇者でないもの、聖剣に触れるべからず。さもなくばその手、紅蓮の炎に焼かれ、跡形もなく朽ち果てるだろう』って...。」


「トゥラウン教ですね。それは、確か序文の次に書いてある言葉...でしたか。私も、触りだけしか理解しておりませんので、詳しい教えは存じ上げませんが。」


今だ表情は硬いものの、苦笑まじりに補足説明してくれるセバスチャンさん。


トゥラウン教とは、序文が『異世界からの使者は、この世界に潜む混沌の闇を払い、かの地に平和と繁栄をもたらす』とかっていう言葉から始まる、この世界の宗教なんだとか。この世界では、神が絶対的な存在なのだが、その姿はハッキリとは記されていない。勇者というのも、神がこちらの世界の危機を救うために遣わした、所謂神の使いのような役割を果たすらしい。俺も、この世界での父親となったギルから、簡単な講義を受けたくらいで、それ以外は全くと言っていいほど無知だ。


しかし、その教えからすると、聖剣に触っただけで手が使い物にならないだけじゃなく、消滅してしまうのだ。怖いな、それ。


俺が、いつかのギルよろしく真っ青な顔をしていると、グランは聖剣が刺さっていた中心部まで滑り降りていった。そして、聖剣の刺さっていた場所に手を当て、思案した後、こう言った。






「...これ、セルさんやクリと、同じ気配を感じる。」

グランの言葉が何を意味するのか、気になる続きは次回、明らかにします。お楽しみに!


ブクマ件数がまた+2件され、25件に。そして、週間ユニークユーザが過去新記録更新で490人になっておりました!す、凄い!作者驚きで一瞬時が止まりましたよ。本当にありがとうございました!これからも、どうぞよろしくお願いします!

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