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零.登場人物

・姜(きょう) 元祐(げんゆう)

二十四歳、名門姜家の三男坊。儀礼や科挙(かきょ)を司る礼部(れいぶ)の中級官僚・郎中(ろうじゅう)に任じられている。名は信(しん)。

柔和かつ大らかな性格で、上官や他部署に押し付けられた仕事も淡々と真面目にこなす。長身だが細身の優男。



・汪(おう) 智晶(ちしょう)

二十歳で亮国(りょうこく)第八代皇帝の座に就いた、美貌の青年。元祐とは同い年。

不正を働く官僚や、彼らと手を組み宮中を腐敗させた祖父帝・父帝に幼い頃から反発し、国を正しい方向に導こうと孤軍奮闘している。

深い縁のある元祐に、依存に近しい執着心を抱く。



・呉(ご) 勇伸(ゆうしん)

地方出身の下級官吏だったが、真面目な仕事ぶりと鋭い洞察力を元祐に買われ、礼部員外郎(いんがいろう)に推挙された。二十九歳。



・張(ちょう) 孝記(こうき)

元祐同様、名家出身の戸部(こぶ)郎中(ろうじゅう)。生真面目で融通の効かない堅物だが、かつて窮地を救ってくれた元祐に素直でない友情を抱く。二十六歳、二児の父。



・石(せき) 清岳(せいがく)

三十五歳の軍人。実直な性格が災いし、左遷の危機に陥ったところを元祐に助けられた。その元祐に対し、暑苦しいほどの忠誠心を抱く。



・楊(よう) 朗月(ろうげつ)

当代一の人気を誇る芝居座・「胡蝶座」の看板役者。二十歳。老若男女を夢中にさせる美貌と色香の持ち主で、多くの支援者を持つ青年。



・高(こう) 修遠(しゅうえん)

かつての智晶の教育係で、現在は皇帝の諫言(かんげん)役である翰林学士院(かんりんがくしいん)の長・承旨(しょうし)を務める。五十一歳。

元祐に複雑な感情を抱いている。



・譚(たん) 敬徳(けいとく)

士大夫(したいふ)の名家の当主で、智晶の父の代から宰相を務める。五十六歳。

絶大な権力を持ち、宮中を牛耳る。内心では智晶を軽んじ、彼と水面下で対立している。



・林(りん) 将威(しょうい)

譚家に連なる林家の当主だが、入り婿のため家では力を持たない。反面、簽書(せんしょ)枢密院事(すうみついんじ)としての立場を笠に着て、職場では横柄な態度を取る。五十歳。



・譚 雪婉(せつえん)

敬徳の姪で、皇太子正妃から皇后となった美姫。二十二歳。

智晶との仲は冷え込んでいるが、自尊心が高く、彼の寵を受ける側妃を妬んでいる。



・藩(はん) 梨紗(りさ)

異国出身の智晶の側妃。母国語読みの本名はリーシャ・ハーディ。二十一歳。

亮国語に明るくなく、あっけらかんとした性格から智晶の信を得た結果、寵妃となっている。



・丁(てい) 忠延(ちゅうえん)

幼い頃に宦官となり、長年智晶の側近として仕え、彼の安寧に心を砕く。温和な美青年だが、元祐と智晶の関係をあらぬ方向に想像するなど、妄想癖が玉に瑕。二十六歳。

次話も明日20時更新です!

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