第七話 閑話休題
銀河の彼方…惑星エーカゲンニに一同は、会していた。
月面の様な暗い砂漠地帯が広がっていたが、酸素はある様で…
「我は、キサマ達を止めに来た。これ以上の世界改変は許さない…」
ムクムクムクムクッ!
両こめかみから角を這い出させ、巨大化する魔王ウィズ。
「メーソン…」
ファサッ!
夜空の呼びかけに、背中から蝶の羽根を生やし…彼のカラダを掴み、宙に持ち上げるエルフ。そして、そのまま魔王の眼前まで飛来する。
ザシュザシュッ!
勇者が剣を振るい、瞬間移動で魔王をかばうジンジャーを切刻む…死の直前獣化し、魔族の本性を現し息絶える。
チャキッ!ズギュ〜ン!!
手に取った銃を構え、魔王の額に着弾させる夜空。
ひらがなの〈ひ〉と書かれた鯛焼きが、焼き上がり…落下して、地上のエリザが受け取る。
「天然モノね。」
尻尾から食べ始めた。
「何言う…」
オメマは、状況に呆れかえる。
「あ、足が…」
彼女の足首が、蛙に変わっていた。
「もう…こんな世界、終わらせちゃうわよ。」
アホらしくなり、スマホを操作するエリザ。
カキカキ…
[何もかも全て消える、この世界は全部エリザの夢だった。]
少し待って、周囲を見回すエリザ。
「アレ?何も変わらない…て、事はソレって真実?」
カキカキ…
[って、夢を見るネイビー夜空。]
追加で記入する夜空。
「やっぱり何も変わらない…コッチも真実?」
「いいえ、ふたりとも…そもそも異星界でスマホ使える訳、ないじゃないですか。」
今さら当然の事を言う侍女マリス。
「んでもって、こんなに長い間…バッテリー持つと思いまして?電源も無い世界で。」
色々知ってる素振りのオメマ。
ふと気づくと…彼等全員、巨大な梨の中にいる。
「大きいわね。」
果物の壁を突くエリザ。
「どうせこの後の展開、誰も考えてないでしょ…」
続けて発言する彼女の目は、カタカナの〈タ〉になっていた。
既に巨大な塔となり…額にバッテンの付いた魔王を置いて、残った四人
①勇者ネイビー夜空②王女エリザ③魔王秘書オメマ④侍女マリス
は、旅に出た。広大な砂漠を、何年も彷徨い続け…
「これが…落ちて」
エリザが足元のモヤモヤした欠片を拾う。
「ソレは夢…」
夜空は、その実体の意味を考察する。
そう言う彼等の後ろから…ヨロシイヨーデと呼称される、魔王の再生分身が追って来る。
「イヤ、我の真の名は…チャン・チャンだ。」




