第十八話 運転再開
※本作品はフィクションです。
登場する人物・団体・企業・鉄道・駅名・路線・車両などはすべて架空のものであり、実在するものとは一切関係ありません。
台風が海陽地方を通過してから翌日の翌朝。
舞洲鉄道運転司令室では、早朝から復旧作業の最終確認が行われていた。
大型モニターには、舞洲本線の各区間の状況が表示されている。
『司令長、最終報告です。』
『どうぞ。』
『舞洲本線、線路設備、信号設備、架線設備、すべて異常ありません。』
『試運転列車からも異常なしの報告が入っています。』
司令長は資料を確認する。
『よし。』
そして、ゆっくりと指示を出した。
『舞洲本線、営業運転を再開します。』
『了解!』
その瞬間、司令室の空気が少し明るくなった。
数時間ぶりに、舞洲本線へ営業列車が戻る。
舞洲駅。
ホームには、運転再開を待っていた利用者が並んでいた。
遠くから列車の走行音が聞こえてくる。
やがて、列車がホームへ入ってきた。
『お待たせいたしました。舞洲本線は、ただいまより運転を再開いたします。』
ホームにいた利用者たちが一斉に列車へ乗り込んでいく。
列車は定刻から少し遅れながらも、ゆっくりと舞洲駅を発車した。
司令室でも、その様子を確認していた。
『舞洲本線、営業列車が発車しました。』
『了解。』
司令長はモニターを見つめる。
止まっていた列車が、再び走り始めた。
しかし――。
『司令長、舞洲東線から報告です。』
『どうしました?』
『現在も一部区間で安全確認を継続しています。』
『空港線は?』
『海上橋周辺の設備確認が続いています。』
司令長はうなずいた。
舞洲本線が再開したからといって、舞洲鉄道全体が復旧したわけではない。
『引き続き、各路線の安全確認をお願いします。』
『了解。』
その頃、新舞洲駅。
留置線からも車両が少しずつ動き始めていた。
営業運転へ戻る準備を進めるためだ。
一方、舞洲空港駅では、空港線の列車がまだ待機している。
駅員が車両やホームの状態を確認していた。
そして、しばらくして――。
『司令長!』
『はい。』
『空港線、海上橋の設備確認が完了しました!』
司令長が顔を上げる。
『異常は?』
『ありません。』
『……よし。』
司令長は静かに答えた。
『では、空港線も復旧に向けた準備を開始してください。』
『了解!』
舞洲本線に続き、空港線も再び動き出そうとしていた。
台風によって止まった舞洲鉄道。
その復旧は、確実に進んでいた。
しかし、まだ舞洲東線とその他各路線が残っているーー。
第十八話を読んでいただき、ありがとうございました!
今回は、台風の影響で運転を見合わせていた舞洲本線が営業運転を再開しました!
第15話で台風が通過し、第16話で安全確認、第17話で試運転を行い、ようやく営業列車が再び走り始めました。
しかし、まだ舞洲鉄道全線の復旧には至っていません。
空港線では海上橋の安全確認が完了し、復旧への準備が始まりました。
そして残るのは舞洲東線とその他各路線。
次回、第十九話では舞洲東線の復旧、そして空港線の運転再開、その他各路線にも迫っていきます!
Season 1もいよいよ終盤です。
最後までぜひお楽しみください!




