69話
その日の夜。
LIVENTOの出場メンバー発表から少し遅れて。
Re:Burst公式からも、大会に関する告知が投稿された。
《Re:Burst VS LIVENTO 》
Re:Burst出場メンバー、決定!
そして、公開された画像には八人の名前が並んでいた。
Re:Burst 出場メンバー
鬼灯ガク
天狼シュウ
黒羽ノア
神崎レン
白瀬カイ
風見ハルト
月城セナ
御影ソウ
クロは自宅でその投稿を見ていた。
隣にはいつものように真琴。
「Re:Burstも八人ですね」
「そうですね」
「知ってる人、多いですね」
「まあ」
クロにとっては、ほとんどが大会やゲームで関わったことのある相手だった。
そして通知が一気に増えた。
『来たぞ!!』
『今回はマジで勝ちに行く』
『クロ、どこにいるんだよ』
『SPECIAL TEAMの発表まだ?』
『クロがどこにいるのか、そろそろ気になりますね』
「……」
クロは少し考えて。
『俺も今見ました』
とだけ返した。
するとガク。
『いやお前は絶対知ってただろ』
『知らないですよ』
『嘘つけ』
『お前、第三勢力とかいう変なチーム作ってるらしいな』
『まだ正式発表されてません』
『作ってるのは認めるんだな』
『まあ』
『で、誰いるん?』
『秘密です』
『絶対面白いメンバーだろ』
『ゲームごとにメンバー変えられるなら、かなり厄介そうですね』
クロは画面を見る。
「……」
真琴が横から覗く。
「Re:Burstもクロが敵になる前提で話してますね」
「まあ、そうでしょうね」
ガクから再び通知。
『クロ』
『はい』
『大会では容赦しないからな』
『こっちもです』
『お、言うじゃん』
『絶対ぶっ倒す』
『頑張ってください』
『その返し腹立つな』
『相変わらずだなクロ』
『でも、少し楽しみですね』
『何がです?』
『クロと戦うの』
クロは少し考える。
『そうですね』
短い返事。
しかし普段のゲーム仲間とは違う。
今回は完全な対戦相手。
勝つために戦う。
それは少しだけ新鮮だった。
「伊織」
「はい」
「楽しそうですね」
「そうですか?」
「はい」
「……大会ですから」
「はいはい」
真琴は笑う。
その頃、Re:Burst側の配信では、出場メンバー八人が集まっていた。
「ということで!」
ガクが声を張る。
「LIVENTO、Re:Burst、そしてSPECIAL TEAM!」
「三チーム対抗!」
シュウも続ける。
「絶対勝つぞ!」
「でも一番気になるの、やっぱSPECIAL TEAMだよな」
「現状、メンバー不明ですからね」
ノアが静かに言う。
「クロがいることだけは、ほぼ確定でしょうけど」
「確定じゃないですよ」
コメント欄。
《いやクロだろ》
《絶対クロ》
《クロしかいない》
《第三勢力=クロ》
ガクが笑う。
「じゃあ俺、クロいたら本気で潰すわ」
「俺も」
「俺も負けたくないな」
「作戦考えないと」
「……でも」
「クロ、どんなメンバーを集めたんでしょうね」
誰も知らない。
現在のSPECIAL TEAM。
Re:Burst側もLIVENTO側もその正体を知らない。
大会まであと少しそして三つのチームがそれぞれ準備を始めていた。
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