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Vtuberになったのに裏方をしてます  作者: 東海林


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65/84

65話

数日後、夜。


LIVENTOとRe:Burst。

両事務所の公式アカウントが、ほぼ同時に投稿を行った。


《Re:Burst VS LIVENTO GAME FESTIVAL》


出場チーム詳細、公開。


Re:Burstチーム

LIVENTOチーム

SPECIAL TEAM


全3チームによる大型対抗戦。


「……」


クロは自宅のPC画面を見ていた。

隣、真琴もスマホを見ている。


「正式にスペシャルチームになりましたね」


「第三勢力って名前じゃないんですね」


「公式が第三勢力って書くと変じゃないですか?」


「確かに」


詳細ページを開く。

今回の大会は、一日だけではなかった。


「……あ」


クロの手が止まる。


「どうしました?」


「真琴さん」


「はい」


「これ」


画面を指差す。

そこには大会形式が書かれていた。


大会形式


3日間開催

複数タイトルを使用

タイトルごとに出場メンバー変更可能

チーム総合ポイント制

最終日に大型決勝企画を実施

各チーム最大8名まで登録可能


「……」


「……」


クロと真琴。

しばらく黙る。


「四人」


「ですね」


「少ないですね」


「ですね」


現在のSPECIAL TEAM。


クロ

雨音しずく

朝霧レイ

透乃ユラ


もちろん、一つのゲームだけなら問題ない。

しかし三日間。


複数タイトル。

しかもゲームごとにメンバー変更可能。

八人まで登録出来る。


「これ」


真琴が言う。


「増やした方がいいですね」


「ですね」


すぐ決まった。

するとDiscord通知。


SPECIAL TEAM


大会用に作られたグループ。


『詳細出ましたね!』


最初はしずく。


『見ました』


ユラ。


『三日間は長いね』


レイ。

クロが書く。


『メンバー増やした方が良さそうですね』


すぐ。


『賛成です!』


しずく。


『私も』


ユラ。


『タイトル次第で得意不得意もあるだろうし』


レイ。

全員、反対しなかった。


『最大八人です』


クロ。


『今四人なので、あと四人ですね』


『四人も増えるんですか!?』


しずく。


『まあ、絶対八人必要ってわけじゃないですけど』


『でもいた方がいいですよ』


レイ。


『クロ、誰か心当たりある?』


「……」


クロはスマホを見る。

候補、何人かいる。


ただし今回も当然。

LIVENTOとRe:Burstからは誘えない。

両方、完全な対戦相手。


「冬月さん」


真琴が横から言った。


「さっきの保留の人」


「そうですね」


元企業勢。

現在は個人勢。


雑談最強。

業界事情にも詳しい。

そしてゲーム大会の経験もある。


「まず聞きます」


クロがDiscordを開く。


《冬月ユキ》


『大会詳細出ました』


『もしまだ空きがあるなら、どうですか?』


数分、返信。


『今、連絡しようと思ってた』


『参加するよ』


「……」


『よろしく』


クロが画面を見る。


「決まりました」


「早かったですね」


真琴が笑う。

さらにクロは次の名前を見る。


《Riot》


海外個人勢。

時差、言葉、大会形式。

問題はある。


しかし今回の大会。

複数タイトル。

海外勢を一人入れるだけでも、かなり面白い。


「連絡します?」


「一応」


メッセージ。

しばらくして。


『I saw it.』


「見てた」


『The three-team format looks fun.』


「どうですか?」


『Depends on the schedule.』


「ですよね」


大会スケジュール。

日本時間。


海外ではかなり微妙な時間帯もある。

Riotが確認する。


『Send me the full schedule when you get it.』


「分かりました」


『If it works, I’m in.』


保留。

しかしかなり前向きだった。

グループ通話。


しずく、レイ、ユラ。

そして新しく冬月ユキが入っていた。


『こんばんは』


『あ、冬月さん!』


しずくの声。


『よろしくお願いします!』


『よろしくー』


冬月は落ち着いた声だった。


『……なんかすごいメンバーね』


レイが笑う。


『第三勢力だしね』


『事務所もバラバラ』


ユラ。


『個人勢も二人』


「三人」


クロ。


『あ、クロさんも元個人勢だから?』


しずく。


「違います。今はLIVENTOです」


『でも気持ちは個人勢っぽい』


レイ。


「なんでです?」


『箱企画出ないから』


「……」


否定出来なかった。


「で」


冬月が話を戻す。


『メンバー、あと何人?』


「最大八人なので」


『今五人ですね』


ユラが答える。


『あと三人』


レイ。


『結構いるね』


しずく。


『誰誘うんですか?』


クロ。


「考えてます」


実際、候補はいる。

しかしただ仲が良いだけではない。


ゲーム、大会経験。

チームとの相性。

配信上の面白さ。


そして大会後も問題にならない人間関係。


「……」


クロは少し考える。

真琴が横から。


「伊織」


「はい」


「なんか、本当にチーム作ってますね」


「そうですね」


「数日前まで嫌がってたのに」


「今も嫌ですよ」


「説得力ないです」


画面。

現在のSPECIAL TEAM。


クロ

雨音しずく

朝霧レイ

透乃ユラ

冬月ユキ


五人。

残り三枠。

そして誰を誘うのか。


今度はクロだけで決める話ではなくなっていた。

もし「面白かった」「続き読みたい」と思ってもらえたら、ブックマークや評価(☆☆☆☆☆→★★★★★)してもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです!次の更新のやる気になります。

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