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Vtuberになったのに裏方をしてます  作者: 東海林


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51/56

51話

数日後。

午後六時、LIVENTO公式X

新しい投稿


【新メンバー公開】


LIVENTO 5期生、始動。

デビュー配信

今週土曜日 20:00~


添付画像。

シルエット、三人。


『新人きたあああ!!』


『5期生!?』


『久々だ!』


『誰だ!?』


『クロ先輩になるじゃん』


「……」


事務所。

編集室。


俺はスマホを見ながら小さく息を吐く。


「もう5期なんですね」


隣に七瀬真琴。


「伊織、かなり先輩側ですよ」


「嫌な言い方」


でも事実だった。

デビューして数年。

登録者100万。


事務所トップ層。

気付けばかなり古株になっていた。


ガチャ。


「クローーー!!」


「うるさ」


星宮アリスが飛び込んできた。


「見た!?」


「新人ですね」


「ついに後輩だよ!!」


「今までも居ましたよ」


「もっと後輩!!」


意味が雑。

その後ろ。

ルナ、ミオ。

全員少しテンション高い。


「今回かなり気合い入ってるらしいですよ」


ミオが言う。


「へぇ」


「3D準備も早いみたいですし」


「デビュー前から?」


「らしいです」


運営本気だな。

その時、ルナがニヤニヤしながらこちらを見る。


「クロ、先輩しないとね」


「嫌ですよ」


「即答」


「だって面倒じゃないですか」


「でも絶対懐かれるタイプ」


「犬集めてるみたいに言うな」


しずくの事だろうなぁ。

その時、編集室のドア。


コンコン。


「失礼します」


男性スタッフ。


「久瀬さん、ちょっといいですか?」


「はい?」


「5期生の初配信、少しだけ編集周り相談したいらしくて」


「……俺ですか?」


「クロさんがいいって」


嫌な予感。

アリス達がニヤニヤし始める。


「うわ」


「もう始まった」


「絶対新人に人気出る」


「やめてください」


真琴が少し笑う。


「伊織、面倒見良いですから」


「真琴まで言う」


その時、スタッフが苦笑する。


「あと」


「?」


「新人達、クロさん居るって知ってかなり緊張してます」


「なんで?」


「いや……トップ層なので……」


その瞬間、編集室静止。


「……」


「……」


「え?」


アリスが真顔になる。


「クロ、自覚無いの?」


「またです?」


「いや普通に怖いからね新人からしたら」


「登録100万」


「事務所古株」


「大会優勝」


「しかも裏方も出来る」


ルナが指折り数えていく。


「なんかラスボス感ある」


「嫌すぎる」


その時、真琴が小さく笑った。


「でも実際、伊織優しいので大丈夫ですよ」


「懐かれる未来しか見えない」


「やめろってほんと……」


でも少しだけ昔を思い出していた。

自分も最初は緊張していたから。

配信者として生きる事に。

だから少しくらいなら、手伝ってもいいかと思ってしまった。

もし「面白かった」「続き読みたい」と思ってもらえたら、ブックマークや評価(☆☆☆☆☆→★★★★★)してもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです!次の更新のやる気になります。

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