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Vtuberになったのに裏方をしてます  作者: 東海林


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39/58

39話

午後七時。

Re:Burst主催 カスタム大会


配信開始。


『きたああああ!!』


『待ってた!』


『クロー!!』


『しずくちゃん頑張れー!』


コメント欄の流れが速い。

今回の大会形式は三人チーム。


複数チームによるカスタム戦。


そして。

俺達のチームは――


・クロ

・鬼灯ガク

・雨音しずく


「はいどうもー!」


ガクがいつも通り騒がしい。


「Aチームでーす!」


『クロおるー!』


『しずくちゃん緊張してる?』


『このメンバー空気良さそう』


通話へ。


『……こんばんは』


しずく。

分かりやすく緊張している。


「硬」


『だ、だってぇ……!』


コメント欄が笑いで埋まる。


『かわいい』


『緊張してるw』


『クロ助けてやれ』


「いつも通りで大丈夫ですよ」


『クロさんがいつも通りじゃないじゃないですか!』


「なんで?」


『大会だと強者感出るので!』


『草』


『確かに』


『クロ大会だと空気変わる』


ガクが笑う。


『でも今日のクロ、ちょっと保護者だからな』


「やめろ」


『しずくちゃん初大型大会だし』


『クロがかなり面倒見てる』


『だから違うって』


コメント欄。


『保護者クロ』


『引率の先生』


『先輩感ある』


終わってる。

試合開始、カウントダウン。


『お願いします!』


「お願いします」


『よーし勝つぞー!』


ゲームスタート。

銃声、足音、索敵。

大会空気へ変わる。


「しずく、左見れます?」


『はい!』


「ガク前出すぎ」


『大丈夫大丈夫!』


「死ぬぞ」


『あっ』


死亡。


『死んだぁ!?』


コメント欄爆笑。


『いつものガク』


『クロの予言当たって草』


「だから言ったじゃないですか」


『ごめーん!!』


騒がしい。

でも空気はかなり良かった。


「しずくナイス」


『えっ』


「今の良かったです」


『……っ』


少し沈黙。


『うわ』


『褒められて固まった』


『しずくちゃん分かりやすい』


「集中してください」


『はいっ!』


犬だなぁ。

ほんと。



試合中盤。


『クロ右!』


「見えてます」


一人ダウン。

二人目、撃破。


『うおおおお!?』


『クロ強っ!?』


『やば!?』


『なんで裏方メインみたいな顔して最強なんだよ』


失礼だな。


「しずくカバー」


『はい!』


連携撃破。


『ナイスー!!』


『しずくちゃんうま!』


『空気いいなこのチーム』


コメント欄もかなり盛り上がっていた。

その時。


『……なんか』


しずくが少し笑う。


『緊張無くなってきました』


「なら良かった」


『クロさん居ると安心感あるので』


一瞬コメント欄加速。


『出た』


『また言われてる』


『保護者』


『面倒見良い男』


「やめろって……」


ガクが笑いながら言う。


『いやでも実際そうなんだよな』


『クロ、今日かなり気遣ってる』


「後輩なんで」


『先輩ムーブ助かるー!』


騒がしい。

でも悪くない空気だった。


その頃。


LIVENTO側視聴者


星宮アリス:

『クロめっちゃ面倒見良いじゃん』


水瀬ルナ:

『しずくちゃん完全に懐いてる』


七瀬真琴:

『伊織、楽しそうですね』


「……」


俺は通知を見て小さくため息を吐く。

でも口元は少しだけ笑っていた。


もし「面白かった」「続き読みたい」と思ってもらえたら、ブックマークや評価(☆☆☆☆☆→★★★★★)してもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです!次の更新のやる気になります。

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