34話
翌日。
午後六時。
Re:Burst公式X
新しい告知画像が投稿された。
【お知らせ】
大会参加メンバー変更について参加予定だったメンバーの体調不良により、
代打として――
『雨音しずく』
さんの参加が決定しました!
数秒、TL爆発。
『え!?!?』
『しずくちゃん!?』
『個人勢きた!?』
『クロの知り合いだ!』
『最近クロ周り広がりすぎだろ』
『Re:Burst、クロ経由で人増えてない?』
「言い方……」
自宅。
俺はスマホを見ながら小さく呟く。
Discord通知、大量、当然。
『クローーー!!!』
ガク。
『しずくちゃんめっちゃ歓迎されてるぞ!』
「見てます」
『クロの影響力怖』
『いや本人の実力だろ』
『でも入口クロだよね』
否定出来ない。
実際、今回完全に俺経由だった。
その時通話へ追加。
『こ、こんばんは……!』
しずく、かなり緊張している。
『うわぁぁ……』
「大丈夫です?」
『大丈夫じゃないです!』
即答だった。
『フォロワー増え方怖いんですけど!?』
『歓迎されてる証拠じゃん』
ノアが笑う。
『リスナー、個人勢好きだし』
『クロ経由なら安心感ある』
『なんで皆そんなクロさん信用してるんですか!?』
『なんか分かるから』
『最近のクロ、保護者感あるし』
「最後やめろ」
通話が笑いに包まれる。
しずくはまだ少し混乱していた。
『え、でもほんとに私で良かったんですか?』
『もちろん』
『クロと相性いいし』
『空気柔らかいし』
『FPS普通に上手いし』
『あと可愛い』
「最後やめろって」
『クロさん過保護で草』
「違います」
『いや今のは過保護』
『否定速度が親』
酷い、好き放題である。
その頃、LIVENTOグループチャット
星宮アリス:
『えっ!?!?』
水瀬ルナ:
『しずくちゃんRe:Burst出るの!?』
白雪ミオ:
『クロさん交友関係どうなってるんです?』
「うわ来た」
スマホ通知が止まらない。
さらに。
星宮アリス:
『しかもクロ経由じゃん!!』
水瀬ルナ:
『最近ほんと外で遊んでるね』
「遊んでる扱いなんだよなぁ……」
すると真琴から個別メッセージ。
『しずくさん、かなり緊張してましたよ』
『そりゃそうでしょうね』
『でも嬉しそうでした』
数秒。
さらに続く。
『伊織、ちゃんとフォローしてくださいね』
「……」
なんで自然に保護者役みたいになってるんだ。
でも嫌ではなかった。
『クロさん』
通話でしずくが小さく呼ぶ。
「はい?」
『……頑張ります』
少し緊張した声。
でもちゃんと前向きだった。
「気楽でいいですよ」
『クロさん居ますし』
「なんで俺基準なんです?」
『安心感あるので』
一瞬通話が静かになる。
『うわ』
『言われてるぞクロ』
『最近マジで先輩ポジ』
「やめろって……」
でも少しだけ悪い気はしなかった。
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