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未完結「A-レクトル」  作者: 牝牡蠣
アルカロイド・レクトル
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六}《d.ショックロマンス》・《d.トミ》

   六}《d.ショックロマンス》・《d.トミ》


トミが公園でひなたぼっこしていた

「ふぁ~ん。イ・イ・テ・ン・キ゚」トミが言った

こもれびが鳥になってどこかに飛んでいってほしい

人のいないいないどこかがひとにぎりの砂とき計だ

すべてをうけいれる皿が粉砕した

やねにとまっているいく万羽のちょうちょがぜんいん人骨食べている

少女が一人で右手にふうせんと左手にりょこうかばんをもちながらフィアンセ探しにぎしきをしている

トミに青年がちかづいてきた

「ボーイッシュなすごくおきれいなかたですね。これから僕とセックスしませんか?」青年が言った

「はぁ~い。イ・イ・デ・ス・ヨ・ォ~」トミが言った

人のこころの心臓がことばみたいなナイフを悠久の朝食をまちながら餓死寸前の悔悟である

売春婦がせなかをまるくして風俗嬢が天を見あおいで

かこの自分を未来のいえのじゅうたんにすりこもうとひっしである女が男と知ったときふうせんをわる

「ね~え。私ってオ・ト・コ゚・ノ・ヒ・ト・みたいなかみがたしてるでしょ~。どしてわかった~の?」トミが言った

「男ってのはほんのうてきに女の人をかぎあてるしょうもないのうりょくがあるのさ。どんなところにいようとどんなかっこうをしようと僕はきみを見つけるさきっと」青年が言った

死を許容する死を許容する姦淫

タコが死んで人間になってぎゃくたいされた子供たちといっしょにしゃかいにふくしゅうする

ズボンがやぶれたのでもやされた

女子高生がかえりみちにハンバーガーを食べる

ネコの死骸が大便とまぜられてひりょうになった

トミと青年がラブホテルについた

青年がうけつけでカードキーをもらった

トミと青年がエレベーターで四階にあがった

カラスがみらいをついばもうとしておいしい

トミと青年がへやについた

トミがシャワーをあびにいった

トミがシャワーからでるとつぎに青年があびにいった

トミがベッドのうえにねころんだ

バスローブが見えないことしない

青年がでてきた

トミととなりにすわった

「かわいい、とってもかわいいよ」青年が言った

「ねえ~え。私の名まえはキ゚・カ・ナ・イ・ノ・?」トミが言った

「きみは名まえでよんでほしいのかい? あまりよんでほしそうには見えないけれど」青年が言った

「ト・ミ・っていうの。トミってよんで」トミが言った

「いいよ、トミ。とってもかわいいよ。僕のおひめさまになってくれる?」青年が言った

天馬にのった騎士が足をもつれさせカバになった

トミと青年がセックスした

ゆうひがとろけてにがくなった

子供たちがよあそびのためにナイフを六〇本よういした

ポストに自分のみみをいれた男があしたのてんきをしるためにとおりすがりの女の眼球をなめた



トミと青年がベッドでねころんでいた

「ね~え、私って女にミ・エ・ル?」トミが言った

「なんども言わせるなよ、きみはしょうしんしょうめいの男だよ。それともなにか? きみはトランスジェンダーなのか?」青年が言った

かけらが内臓をもとめてそのふとい六本あしで地中をすすんでいく

いえでぎゃくたいをうけている少年がさいごの救いをもとめて一箱のたばこを買う

セミのぬけがらが息をふきかえしてうごきだす

しんごうきの下のとうろうの国がけいざい制裁で大繁茂していた

「わからないわ。でも私、どうしようもないくらいよくわからなくなることがあるの。こわくなるの。ナ・ゼ・カ・シ・ラ」トミが言った

「トラウマってやつ? 生い立ちをさぐってみるのがいいかもしれないね」青年が言った

「じゃあ、カ・コ゚・二・イ・キ゚・マ・ス」トミが言った

トミがきえて過去へとたびだった

トミが十七歳のトミの寝泊まりしているコンビニうらのちゅうしゃじょうに向かった

かかがきがとうめいな麻薬袋だ

だまされたニワトリがテントをのぞいた

ニワトリがニワトリがなにが見えたか

十七歳のトミがテントで寝泊まりしていた

トミがふとんと食いかけのべんとうとタンポンがあるだけだった

「あっれぇ。ヨシオちゃんのところにいってるのカ・シ・ラ」トミが言った

トミが食いかけのべんとうを食べにトミがヨシオのいえへとむかった

たくさんの肉が一列にならべされられて殺される

ガガガガガガガガガガガガガガガ

ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィ

トミが花のにおいをかいだ

トミがヨシオのかわらのいえについた

トミがヨシオのかわらのいえのドアをひらいた

鳥たちが方位磁針をもった

なにを書いてはいけないなにをはしらのなかにいれてはいけないいかなる磁界をつくらなければいけない

ヨシオのかわらのいえがうすぐらかった

トミがおくへとすすんだ

十七歳のトミがヨシオとセックスしていた

しずかだったウマのゲロが千本生かされたきくのはなみたいだ

ばけの皮がはがれるばけの皮がはがれる

まりもが死のうとしているいままさに

トミが十七歳のトミをヨシオからひきはなした

「あ、そーゆーのってイ・ケ・ナ・イ・ン・ダ。わるいことなんだよ」十七歳のトミが言った

レンガでできたおきものをこわすことをなりわいとしているかんもく症の少女がうつくしいうつくしいうつくしい




ほんとうの力が死んでいる

少年のゆめばかり見る霊魂が悪徳のウシにだまされてんびんをこわす

トマトのくるまみたいなタイヤにビーだまの眼球がうめこまれた

ワーカーがハンバーガー屋さんでフライドポテトとハンバーガーと炭酸飲料をのみこんでいる

自殺をかんがえる主婦がじてんしゃにのってかいものにいく

「ね~え、あなたってナ・二・イ・ロ・ガ・ス・キ゚・?」トミが言った

「う~んと、エ・ン・ビ・イ・ロ・ガ・ス・キ゚」十七歳のトミが言った

まんびきをする少年がかたつむりの騎士とともだちだ

殺しのいらいをすると三日後に首がれいとうたくはいびんでおくられてくる

ゲームソフト屋さんの店員がきんじょの回転すし屋さんの娘をにくんでいる

妖精たちのたいぐんがこうそくどうろにのってやってくる

狩りのじかんだ狩りのじかんだ

「男の人とねぇ~、むやみやたらとセックスしちゃイ・ケ・ナ・イ・ン・ダ・ッ・テ・サ~」トミが言った

「そんなのあんたに言われるすじあいナ・イ・ヨ~」十七歳のトミが言った

ヨシオがトミにちかづいた

「おお、あんたもきれいなおじょうさんじゃねえか。ここはいっしょに三Pといきませんかい?」ヨシオが言った

「ヨシオちゃん、あなたあと六か月後にがんで救貧院で死んじゃうのよ。もっとすることあるんじゃナ・イ・ノ~」トミが言った

「マジか! じゃあわかれたアキエのところにもういちどいってちゃんとはなしをしなければ! そうときまったらこーしちゃおれん! いかねば! ありがとよ! おじょうちゃん!」ヨシオが言った

ヨシオがヨシオのかわらのいえからとびだした

カスケードカスケード

肝をにぎりつぶされたゾウがぜつぼうをかくごで区長を殺しにいく

あおいボールが気をとられてばかりいる女性にぶつかった

生首がころがってくるゆるやかなさかが子供のころのあそびばだった

これはぜんぶほんとうだ! 一言一句ほんとうだ! お前だけそう見えていないだけだ! ほんとうはまわりのみんなもそう見えているがおかしいと思われたくないから言わないだけだ!

鳥がとまるのがときの上だ

ろかたのやまもりのたばこの意志が無である

「あなたはいったいなにをしにキ・タ・ノ~」十七歳のトミが言った

「ワ・カ・ラ・ナ・イ~。でもこれだけは言える。私はあなたをくびしめにきたのよ」トミが言った

「それは愛だね」十七歳のトミが言った

「ちがうわ。殺人未遂のよていよ」トミが言った

トミが十七歳のトミのはいごにまわった

トミが十七歳のトミを首を両手でつかんでもちあげた



「ねえ、ヤツには感ずかれたりシ・テ・ル・ノ~?」十七歳のトミが言った

「ダ・イ・ジョ・ウ・ブ。ヤツには感ずかれていないハ・ズ・ヨ」トミが言った

人のそんげんはどこにある?人工現実のなかのどこにある? 魂のこもったダッチワイフ型アンドロイドとかいご用アンドロイドの中のどこにある? やつはどこにいる? 亡霊と死者と妖精のじんとり合戦

みぞおちから下にきられ肋骨をはがされとりだされた心臓にキスされた

愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい

生まれたばかりの女の子がりんごをすりおろして食べていた

柔い柔い手

もうあきられた認知するごときカラスがうみべで囲碁盤とつくっている

あおくなった人とあかくなった人ときいろくなった人がこうごにキスしている

あおいひとになりたいあおいひとになりたいわらいたいね

わらいたいわけじゃない男が泣いていた

トミと十七歳のトミの前にヤツがあらわれた

「もうでてきちゃったの? ザ・ン・ネ~・ン」トミが言った

「やっぱりまだでてくるんだ。でもしかたないよね。それもふくめて私のじんせいだもんね」十七歳のトミが言った

トミがヤツにかみつかれた

「よぉし、いい子、いい子~」トミが言った

トミがヤツのあたまをなでた

「じゃあ、もう私かえるね」トミが言った

「うん、じゃあ、みらいの私、げんきでね。おたがいがんばろうね」十七歳のトミが言った

トミが青年のねているベッドにかえってきた

トミがはきけをおぼえてトイレにかけこんだ

トミがべんきにゲロとなみだをドバドバはいた

「だいじょうぶ!?」青年が言った

トミがゲロとなみだをはきつづけた

青年がトミの背中をさすった

トミがひとしきりだしおえるとさけびはじめた

「ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・モ・ウ・オ・ネ・ガ・イ・ユ・ル・シ・テ」とトミが言った

「だいじょうぶだよ。おちついて、ゆっくりしんこきゅうして……」青年が言った

青年がトミをゆっくりとベッドにゆうどうした

くらやみのなかのナイフ一二四本がさそうとしている

ハトがあしにかぎとえんぴつをつけてとんでいった

青年がトミをベッドにねかしつけるとまどをあけてたばこをふかした


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