90/165
第16章 森の捜索 完
方位磁石をたよりに二時間も飛行すると、うっすらとデスホールの地下から湧き出るような光の柱が見えてきた。
「神さん、やっと戻ってきたぜ」
「なんだか、嫌な場所だけど、あの光見るとほっとするよな」サブローが言った。「そうだな」
神風は言葉を交わすも、デスホールの光を見つめながら、ココロの事や四日後に迫った捜索について考えを巡らしていた。
「じゃー先にばらまいて来るから、みんなは旋回して待っててくれ」
神風はみんなに告げると一人降下し真っ暗な森の上空すれすれを飛びながら空港跡地の上空から発煙筒を投下した。
森に覆われた大地は、よほど近づかないと先がわからないほど真っ暗で、何度か旋回してようやく投げた発煙筒が誘導灯になり、その明かりを目印に神風が着陸すると、続いて残りの三機も着陸した。
「やっと戻ってきたな、なんかこれに乗ると力が湧いてくるぜ」
「やっぱこいつが手元にないと気力が湧かないな」
神風はみんなと笑顔を交わし、飛行機を見つめると安堵感を覚えた。




