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D-m3  作者: wata
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第16章 森の捜索

「そうか、エゾって言ってたな、エゾって何者なんだ?

グリーンパラディウムの創設者ってことは、すべてあそこで使われているエネルギーもこの森の中にあるって事か?

そういえばスノーヴィもエネルギー体だって言ってたよな?何に使うんだ?

あいつら捕まえて売るって話だったけど、何に利用されるんだ?

あの山へ行けば理由がわかるってことか?」

神風は既に寝てしまっているサブローを横目に、ピーターと凪を前に一人ぶつぶつと話し込んでいた。

「いってみてーな、あの山の中、一体どうなっているんだろう、スノーヴィを使う装置ってどんな物なんだろう?」

いくつもの疑問を話しているうちに、いつもまにか神風もピーターも凪も眠り込んでしまっていた、明日の事などすっかり忘れて深い眠りについた。

それは朝日が昇るまでには間がある、外がうっすらと白みかけた薄暗い時間帯だった。

すっかり神風はソファーに倒れ込むようにして寝入っていた。

かすかに夢心地の中で人がわさわさと話をしているのが聴こえてきた。

何かもめ事があったようで、その内容は目の前に小さな自分が寝ていて、迎えにきた友人を玄関先で待たせていると、飼い犬のヒーローという名のハスキー犬がなぜか立ち上り、玄関先の友人と言い争いをしてるというものだった。

ハスキー犬のヒーローは「まだ、ご主人様は起きていないからここから先へは通せない」と一点張りで、友人は友人で「早くしないと遅刻をするから呼び鈴を押させてくれ」と言っていた。

俺はその声に気づき、寝巻きのままその押し問答を小さな窓から見ていたら、やがて数人がヒーローを押し倒すと背中にまたがり、ヒーロのひげを引っ張ったり、鼻に指を入れたりといたずらを始め、ヒーローは「こら、やめろって!」とくしゃみをしながら、「重いだろ、降りろって」と抵抗をしながらなんとか呼び鈴を押させまいと必死で玄関先から押しもどし、道路へ友達を押し返しているところだった。なんだか、その光景を見ていたらおかしくなって、俺は思わず小さな窓を持ち上げ全開にすると二階から外の屋根へ這い出て、がんばれーヒーロー、もう少しだ!右足の脇を抜けようとする奴がいるぞ!とか、腹の下をくぐり抜ける奴がいるぞ!とか大きな声で叫んでいたら、興奮のあまり屋根から足を滑らし、うわーっとヒーローの背中の上に落ちる瞬間に目が覚めた。

ドタ!

「痛て!」

神風は夢を見ながら寝返りを打った瞬間にソファーから転げ落ちた。

それと同時に昨日一緒に話していた六人が出て行った奥の扉から、十名程の治安部隊とネネ、翼、俊平、それと健三郎と目つきの鋭い男と後何名かの見知らぬ男がゾロゾロと部屋へ入ってきた。

「こいつらか」

「さー私にはわからんが?」

と何かについて健三郎と治安部隊らしき人物が神風と、まだ寝ているサブロー、ピーター、凪をみて話をしていた。

ハッと昨日の話を思い出し、辺りを見渡すとさらに五人の隊員が背後でパラシュートを広げ何か話していた。

「隊長、このパラシュートは先程発見した小型墜落機と関係がありそうですね」

隊長は、健三郎に「どうなんだ?」と聞いた。

「それは、木に引っかかっていた状態の物を回収しただけだ、それ以外は知らん、そういった物が森の中にあれば人の気配につられてまたここへ人がやってくる、だから回収しただけだ、それ以外の事は何度も話したが知らん」

「おい、お前たち、お前たちは誰だ?この三名と一緒じゃないのだな?」

隊長が神風を指差すとぶっきらぼうな言い方で問いかけた。

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