第12章 森
第12章 森
四人は金魚やでどうするべきかを話し合った。
「とりあえず丘の上まで行ってさ、そこから何かロープかなにかで崖を降りるしか無いだろう」サブローが話した。
「あのさ、非現実なんだよ、岩壁をロープ一本で降りれる分けないだろ」ピーターが詰め寄った。
「歩いて行ってもこの広い森だからな、きっともう治安部隊も動いているだろうし」
「ああ、そんな事はわかってるよ、まず降りれる場所を探してそこから歩くしかないか、位置はだいたいだけどわかるから、なるべく谷の下へ降りれる箇所を探していくしか無いな」
いざ探しにいくとなっても、神風もどうして良いかわからなかった。
いつもなら空から見ている現状と実際にあの森の中を歩いていくとなると、なかなか想像がつかなかったのだ。
「とにかく行ってみようぜ、二人を捜し出さないと」
神風が席を切った。
「そうだな」「ああ、行こう」四人は金魚屋を出て飛行場の跡地に向かった。
「行くぜ」
「オォ!」
四人は飛行機に乗り込むと大空へ舞い上がっていった。
既に空は厚い雲に覆われていて、けして視界が良いとは言えなかった。
「どうしよう神さん、飛んだはいいけど、今日は全く下が見えないな」
「そうだな、とりあえずいつもの丘まで行ってみようぜ」
雲の下に出ても、森の中はうっすらと靄がかかり、高い木々の頭だけが突き出して見えていた。
「こりゃー何処にいるかなんてわかんねーな!」
「でも、カイチだって落ちた場所からそう遠くへはいていないはずだよ」
「ああ、まずはカイチの落ちた場所から探すんだ」
「おお、わかった」四人は丘の上へ向かって飛んだ。
「あった、あそこ、もっと先に行けば岩山の崖がありそうだな」
「ああ、あそこなら下へ行けそうだな」
「周り道すりゃーなんとか行けるかも」四人はそれぞれ谷の森の中へ降りれそうなルートを探し旋回を続けた。
「降りよう」神風はルートを決め、唯一全員が着陸できる丘へ降り立った。
「よし、ここからスタートだ」
「オォ!」四人は一機づつ、大地を確認し着陸した。
ガタガタガタ彼らはいつ戻れるかわからないから、機体を木の枝や草でカモフラージュを施し、空からは一見大地に生えた雑木にしか見えないように覆い尽くした。「ここから出発しよう、さっき見かけた岩山から降りようぜ、この谷づたいに南にいけばさっき見た崩れた岩山へたどり着ける」
「いいね、ゾクゾクしてきたぜ、神さん」
サブローはやけに張り切っていて「こっちだ、早く」と叫びながら先頭切って先へ進んでいった。
切り立った崖は人を寄せ付けない、異様なほどの景観を作り出している。
波の形状をした大地の割れたラインは、地殻変動のすごさを地球規模で感じ取れるほどの迫力があった。
うっそうとした大地の森も、さすがに切り立った岩肌まで埋め尽くすにはまだ数百年の歳月がかかるだろう。
谷底から吹き上がる風で、際に立つ木々がさらさらとなびいていた。
「サブ、あんまり際歩くと崩れるからな」
「お前落ちても助けてやんねーぞ」ピーターが笑いながら言った。
「お前こそ、気取って歩いていると穴に落ちるぞ」
ハハハ、四人は長い道のりを歩き続けながら冗談まじりで笑い合った。




