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D-m3  作者: wata
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第21章 不思議な出会い

「もう既に我々はこの美しさに支配されつつあるな」

もう一度天にかざしてまじまじと赤い玉を眺めると、楽しそうに笑った。

「健三郎さん、変な奴が下でうろうろしていたので取り押さえてきましたが」

突然若い男が飛び込んで来て、不審者を捕まえた事を告げると、「どうしましょう」と伺いを立てた。

「まあ、連れて来なさい」

健三郎からはさっきまでの笑顔は消えて、急に真剣なまなざしになった。

「また、誰か舞い込んで来たか」

ぼそっと健三郎が言った。

「さあ、翼ちゃんこれは大切に届けるんだよ」

翼に赤い玉を渡すと、ドアの外から声が聞こえた。

「放せって、放してくれよ、オイラ怪しくなんかないよ」

どこかで聞いたような声の男が二人の男に取り押さえられながら部屋に入って来た。

「ココロ」一斉に3人が声を上げた。

サブローが声に出した瞬間傷口がうずいたらしく、直ぐに肩を抱えるようにうずくまった。

「神さん、サブローさん、ピーターさん」とココロが名前を呼ぶと、二人の男はココロのつかんでいた腕を放した。

「何だ、君たちの知り合いか」

神風は健三郎の話を遮ると、「ココロ、もう会えないかと思ったぜ」そう言うと、男同士抱き合った。

「本当にココロだよな、良かった、ココロ、おまえあのジークの仲間になっちまったんだって本気で思ってったよ」

「いいえ、オイラも墜落現場でつかまって、殺されそうになって何とか仲間になるふりして、今まで生き延びたんです」

「そっか、そうだったか」

神風は胸につかえていた物が、すべてスッキリと取れたような気がした。

「でも、何でここがわかったんだ、ココロ?」

「うん、オイラもジークとD地区に入いろうとしたんだけど、途中で離ればなれになっちゃって、そしたら神さんが走って行くが見えたんだ、オイラ必死で叫んで追いかけたんだけど、見失っちゃってそれからしばらくしたら、ここの建物に人が出入りしているのを見かけたんだ。

それで、絶対にこの辺に居そうな気がしてビルの中を探していたら、男の人二人に捕まっちゃったってわけ。オイラまた違う集団につかまったんじゃないかと思って、必死に言い訳したんだけど、でもここへ連れてこられたら、神さんがいてそしたらもう涙が止まらなくなっちゃって、本当に良かったです」

ココロは神風やピーターと抱き合いながら喜んだ。

「なんかほっとしたら、お腹しちゃいました」

皆は、その言葉に大笑いをすると、ココロとの再開を喜んだ。

「ココロ、俺たちついに見つけたんだぜ、D-m3を」

神風は翼の持っていた赤く何処までも透き通るような玉を両手で受け取ると、そっと手を離した。

全く重さを感じないその玉は、手の中にいると居心地が良さそうな感触さえ伝わってきた。

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