表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
D-m3  作者: wata
PR
136/165

第21章 不思議な出会い

「おい、翼起きろ、翼、大丈夫か?」

やっと翼も正気を取り戻し、目をゆっくりと開けると、「あれ、ここはどこ?やだ、私寝てた?」と先程までの事をすっかりと忘れているようすだった。

「ああ、よく寝てたよこの寒いのに、さあ、今のうちだ、スノーヴィが生まれる前にここを出ないとまた氷に覆われちまう、ちょっとこれ持ってくれないか」

神風が翼にD-m3の赤い玉を渡すと、辺りが急に暖かくなり、足下の石畳の隙間からニョロニョロと草が伸び始めた。

「え、何これ不思議」

翼はその瞬間に驚いた。

神風は、セナを担ぐとピーターとサブローのいる場所へ向かった。

「これね、本物のD-m3って、凄い、やったじゃない、ついに手に入れたんだ、それにしてもほんとキレイ、何なんだろうこれって」

翼は穴があく程赤い玉を覗き込み、大喜びしながら高くD-m3を掲げると、D-m3は一層強く輝きを増した。

「サブロー、大丈夫か?」

「ああ、何とかな、おい、神さん、そいつセナじゃねーか」

神風が担いでいるセナを見つめると、顔から殺気がにじみ出ていた。

「サブ、今は止めとけ、こいつはもう力つきてるよ、ブラックスノーヴィに魂吸い取られちまったんだ、正確に言うと、吸い取られた仲間に触れたら自分も吸い取られそうになったてとこだな」

「もう一人はどうしたの」そうピーターが聞くと、「だめだった、凍っちまったよ、そのうちそいつから新らたなブラックスノーヴィが生まれるよ」

「そっか、それで、手に入れたのか、例のD-m3は」

「見てよこれ」

翼がサブローとピーターの目の前に赤い玉を差し出した。

「す、すっげー、これがD-m3か」

「やったね翼ちゃん、ようやく手に入れたんだ」

二人の顔が笑顔なった瞬間だった。

「やったよ、やったんだ、ついに俺たち手に入れたんだ」

ピーターが翼の手を握ると大喜びして、はしゃぎだした。

「おい、ピーター、オマエは何もしてないだろう」

サブローが左手で撃たれた右の方を押さえながら笑った。

「まあ、そう言わないで、でも早くここから出た方がいいよ早くしないと」

サブローの手当を早く施さなくてはいけないのと、セナもこのまま放っておけばいずれは力尽きる事は分かっていた。

「俺は放っておいてくれもう大丈夫だ」

か細い声でセナが話に加わってきた。

「ああ、お前が元気ならそうしたいけどな、そんな体じゃー放っておいたら死んじまうよ」

神風はもう立ち上がることも出来ないセナを見つめた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ