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D-m3  作者: wata
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第21章 不思議な出会い

天井からたまに光が差し込んだり、真っ暗なトンネルをくぐったり、しばらく赤い玉の揺らぐ方向へ進むと、サークル状のホールへと突き当たった。

そこから十メートル近く掘り下がった所に氷の川がぐるりと中心の台座を囲むようにきらきらと輝いていた。

その場所はまるで死が待っているかのように冷たく薄暗い場所だった。

氷の川をよく見てみると、鹿やウサギ、イノシシなどの動物が氷の下で死にたえて、固まっているのが見えた。

「ここは一体なんなんだ」

セナが声を震わせた。

その時冷たい風がふわりと流れると、翼の顔色が変わり、まるで何かに取り付かれたような表情なり語り出した。

「ここは死の谷と言って、森の動物達が命を全うしにくる場所よ、生きる物には必ず死が訪れる、その死を向かい入れてくれる神聖な場所なの、決して入っては行けない、入ればあなた達にも死が訪れるわ」

そういい終えるとバタッと翼はその場に倒れ込んでしまった。

「翼、翼、しっかりしろ、オイ!」

神風が声をかけるが翼は気を失っただけだった。

「おい、どういう事だ、神風」

「さーな、俺だってわからねーよ、言った通りの事だろう、下に行けば死が待っているって事だ、で、どうすんだよ」

そういうと、三人は地下の氷の川に目を向けるとその台座の上にいた何かが動いた。

「あ、あれはスノーヴィ、いや普通のスノーヴィじゃない、ブラックスノーヴィだ」

神風は思わず声を上げた

。ブラックスノーヴィはゆっくりと台座の周りを動き始めると途中で止まってはまた、位置を変えて静かに何かを見つめているようだった。

そのブラックスノーヴィが中央から動いた瞬間、手のこぶし台の真っ赤な赤い玉が浮いているのが見えた。

「あれだ」

ケイが叫んだ。

「あった、やっと見つけたぞ」セナの手に握られていた小さな赤い玉も、大きな赤い玉同様に輝きを増し、喜んでいるように上下に激しく動き出した。

「だめだ、あれを取りに行ったら死が待っている」

神風が白い息を吐きながら訴えた。「D-m3は動物の最後の安らぎ与えているんだ、それにブラックスノーヴィに近寄ったら、必ず死が待ってる」

「ハハハ、そんなもの怖くて俺様がやっていられるかよ、あんな生き物俺が仕留めてやるさ」

セナはそういうと、パンパンパンっと三発の銃弾をブラックスノーヴィに浴びせた。

「やめろ」神風が震える声で叫ぶが既に遅かった。

しかし、三発の弾丸はスノーヴィの体を通りぬけ、凍った台座にめり込んだだけだった。

「オイ、どういう事だ、何だあいつ、バケモノか?」ブラックスノーヴィの体はジェル状の物質で出来ており、弾丸は体を貫通し、あいた穴は瞬時に塞がってしまったのだった。

「くっそー、ならば奪い取るしかねーな」

ケイがにやりと笑いを浮かべると、下へ降りる道を探した。

円形の壁はすべて流れ出した滝が凍ったような様子で、何処にも降りる道は見当たらず、「どうなってんだここは、すべて氷の世界ってことか」とケイは持っていた二本のナイフを氷に突き立てると、足場を選んでゆっくりと氷の壁を降り始めた。

「ちょろいもんだぜこんな氷」

ケイは手慣れた手つきで凍りに刃を立てると、さくさくと降りていった。

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