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D-m3  作者: wata
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第21章 不思議な出会い

その時スッと正面の壁からセナとケイが現れた。手には先程の銃を構えている。「ようやく会えたな、神風、いとおしかったぜ、ここから先はお前達には無用の場所さ」とっさにサブローが銃を構えセナに向かって発砲しようとした瞬間、パンっとセナの銃口が火を噴いた。同時にサブローの腕から銃が落ちると膝から崩れ落ちた。「サブ、サブ大丈夫か、てめえなんて事しやかる」「おいおい、先に撃とうとしたのはそいつだぜ」サブローは右肩の付け根に銃弾を食らったが、致命的な傷にはいたらなかった。「サブロー」とピーターが膝まづくサブローに近寄るとセナを睨み返した。「きったねーぞ、てめー」「オマエも死にたくなかったらじっとしている事だ」「さあ、神風とそこの女、その赤く光る物を渡すんだ、その前に死にたいならそれでもいいだろう」セナはさらに引き金を引くと、「俺がD-m3を手にいれて、冥土の土産に見せてやるよ」どのみち、お前達はここが墓場になるだろうけどな、ハッハッハッハッハ」セナは銃口を向けたまま高笑いをした。「早くよこしな」ケイが二人に近づき神風の首からペンダントを引きちぎり、もう一つは翼の手から奪い取と高々と掲げ、嫌な笑いを浮かべた。赤い玉はより一層激しく動き、赤い光を放っていた。「大丈夫、サブローさん」翼が声をかけた。「ああ、痛ってーけど、なんとか、クッソー」

サブローは顔をしかめながら左手で肩を押さえた手の間から血がにじみ出ていた。

「とりあえず、ここに座って」

翼が手当をしていると、その隙に神風がサブローの落とした銃を拾おうとした。

パン!「キャー」翼が銃声を聞いて悲鳴を上げた。

「下手なまねするんじゃねーよ」

セナが床に落ちた銃に向けて一発発砲した。

銃は吹き飛び、破片が四方に飛び散った。

「お前達も来い、死ぬ前に拝ませてやるよ」

セナとケイはサブロー以外を歩かせようとした。

「だめだ、サブローを置いては行けない、こんな所にいたら死んじゃうよ」

ピーターが叫んだ。

「どうせ、お前らは生きて出られねーよ」

セナがピーターに銃口を向けた。

「やめろー」

神風がとっさにピーターの前に出て「やるなら俺を殺してからだ、仲間はお前達に殺させない」と両手を広げ、ピーターの前へ立ちはだかった。

ピーターもサブローも悔し涙を流しながら身動きさえ出来なかった。

「ハハハ、なんだ友情か?そんなに死にぞこないをかばった所で生きては出られないぜ」

「なら、撃たなくたっていいだろう、D-m3はお前達に持って行けばいい、だが仲間は殺させない、撃ったらその場でオマエを道連れにしてやる」

「ホウ、なかなか楽しい事言うね、いつまでその強がりが持つかな」

セナはにやりとまた不気味な笑みを浮かべた。

「二人は置いてさっさと歩け、ピーターとサブローはその場に置いて、神風と翼はさらに地下へと続く階段を下りて行った。

「ハアッ、ハアッ、息が苦しくないか。翼」

「ハアッそうね、空気が薄いのかな」

二人の息は真冬の寒さの中にいるような、真っ白い息を吐きながら、息苦しさを感じていた。

「見ろよこの玉の動きを」

セナは小さなガラスの筒に入った赤い玉をのぞくと、ゆっくりと右のガラスのヘリに寄って行った。

「ここだ、ここを右に曲がれ」

赤い玉は、方角を示していた。

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