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D-m3  作者: wata
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第21章 不思議な出会い

「何だあいつらふざけやがって」

手に付いた金を振り落としながらサブローが怪訝な顔をして言った。

「あいつらはあれを見つけて大喜びって所だろう」

「まあ、撃たれなかっただけ助かったな」

いつになく神風は冷静を装った。

「ちょっと、ピーター大丈夫、顔が固まってるわよ」

翼が操縦するピータの顔を覗き込むと、真っ青な顔をして何も聴こえていない様子だった。

「おい、ピーター、大丈夫か?」

神風の言葉にようやく「撃たれるかと思ったよ、あのヒゲもじゃの熊みたいな奴に」

「しっかし、スッゲー図体してやがったね、ふざけやがって」

サブローもまだ怒りが収まらない様子でピータに話しかけた。

「あの金、独り占めできたら一生遊んでくらせるぜきっと」

悔しそうな顔でサブローはブツブツと言い続けた。

「いいさ、あんなもの、俺たちの探し物はあんな物じゃないさ、もっと偉大な物だよ」

霧の中を走行しながら神風は集中力を高めていた。

その時、風の便りが「近いわよ、慎重にね」と語りかけて来た。

「聴こえたか、今の声」神風が振り向いてサブローの顔を見ると、鼻の頭が金色に輝いたサブローがキョトンとした顔で「いや、この風のびゅーびゅー言う音か?」

と返事をした。

「聴こえたわよ、今の」

後ろで翼が声をかけて来た。

「やっぱりネネか、驚いたぜ全く、すべてお見通しとはな」

神風は心の中でネネに礼を言うと胸元の赤い玉の入ったケースをぎゅっと握りしめた。

その時だった、翼の胸元に下がる赤い玉と神風の赤い玉が同時に輝くと、ガラスの筒の中を上下に動き出した。

慌ててスピードを緩め二人は近寄ると、赤い玉は上下にゆっくりと動きながら優しく光を放ったかと思うと、スッと消えたりを繰り返し始めた。

「これね、近いわよって言ったのは」

「そうらしい」

「なんかゾクゾクして来たぜ」サブローが相変わらず右手で触った鼻をキラキラ光らせながら笑顔になっていた。

「ちょっと止まってくれ」

神風は霧の向こうに大きく大地の割れたクレバスのような場所に出くわした。

「何だこりゃ、神殿でもあんのかよ」

「さーな、でもこれも人が作った物だろう、相当奥が深そうだな、きっとどこかに降り口があるはずだ」

四人が見た物は大きく割れた大地の地下に造られた巨大な過去の遺跡だった。

壁は石が積まれてはいたが、既にかなり崩れた後があり、土の肌がのぞいていた。

不思議な事に地下には木や草が一本も生えていなかった。

空気はまるで、氷穴に入ったようなひんやりとした空気が漂い、そこは地上とまるで違った空気が漂っていた。

「ここに止めて降り口を探そう、四人は船のドックのような切り立った岩壁の地下通路へ降りる道を探して立ちこめるきりの中を歩いて見回ると、石の壁は徐々に狭まり、船の先端のようになっている先に、地下へ降りる広い階段を見つけた。

その階段は地下へ延々につながっているように見えた。霧に包まれたその場所は何処までも続いているようにみえ、四人は一瞬ためらったが、胸の赤い玉はほんのりと赤みをまし、さらに何かに近づいている様子を伺わせた。

「きっとこの下に何かあるぜ」

「でも、何処まで続いているのか分からないし、この霧が晴れるまで待った方がいいと思うけど」ピーターがためらい気味に辺りを見渡した。

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