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D-m3  作者: wata
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第20章 ココロの葛藤

「俺はその頃コソドロっていう家業が気に入っていてな、まーデカい山は踏まねーけど、毎日毎日ちょこちょこ街に出ちゃーその日暮らしに困らない程度の物を頂いて生活する生き方だったんだ、でもある時欲に目がくらんでちょっとした金持ちの街に行った訳さ、すっごく警備が厳重なんだけど、またそれが男心をくすぐるって訳よ、でな、調子にのて一件のアパートに目を付けたんだ、たまたまその日は街中でパレードがあるって言うんで、みんな浮かれて街へ繰り出していたもんだから人っ子一人いなくて、アパートの並び六件すべてに入ってめぼしい物を統べて頂いたって訳よ、そりゃー壮快だったぜ、俺は素早く宝を見つける洞察力はぴか一だったからな、でも運はそこまでだった。

結局品をさばくのを焦って売りに出した店から足がついて、あっけなくパクられたってざまさ、それから三度目になる刑務所で十年の刑を食らって、強制労働の為に二十三番施設で働かされていたときに、つかまった仲間たちを助け出すためにシークと残りの仲間達が外壁を爆発したのさ、そりゃー現場は大慌てになってみんな一目散に逃げ回ったんだけど、結局足にはめられた電磁シールドでみんな動けなくなってあっさりつかまっちまった。

でもジークの仲間は違っていた、あっという間にシールドを解除すると、その場からジークに助けられて、次々に森の中へ逃げて行ったんだ。

俺は必死に頼んださ頼むから外してくれって、一生恩に着るからこのつらい労働から逃してくれって、ジークは笑顔で俺を助けてくれた。

結局その時俺たちと逃げそびれたやつは、みんな終身刑にさせられて今でも二十三施設で強制労働してるって話さ、俺はごめんだね、あんな所にいるより、ここにいた方が天国さ、まーそんな訳だ、お前も時期に分かるさ、な、命あってだぜ、ボスはやる事やってりゃー無茶は言わない、お前だってそうだったろ、生かされてるんだよ」

ココロはこのオッジというひげ面の男の話を聞きながらお前とは違うと、心の中で叫びながらもうなづくしかなかった。

部屋には既にろうそくの火がともされ、すっかり暗くなっていた。

「でも、オイラは何をすればいんですか?」

ココロはぐしゃぐしゃな顔を上げるとひげ面のオッジに声をかけると

「なーに、元々お前の友達だろ、その神さんって奴は、ならば簡単じゃねーか、誰もお前の事なんか疑わないうまい酒でも持って行ってお祭り騒ぎをして、ぶっ倒れたらお前がそのエネルギーもってとんずらこけば良い事よ、な、簡単だろ」

ココロは「でも・・・」っと言いかけたが話の通じる相手ではない事を悟ると、だまってその場に立ち尽くした。

「分かりました、僕も頭ん中整理してみます、でもいくらボスでも妹に手を出したら殺します」

ココロは今までに見せた事のないような形相でひげ面のオッジを睨み返した。

「お前、いい顔になってきたな、その調子でがんばれよ」

ココロはオッジに諭され弱い酒を一気にあおると、心臓が爆発しそうにドクドと激しい鼓動を打ち始め、顔色は炎が上がりそうなくらい真っ赤に変わると、目の前の世界がぐるぐると回り出し、まともに歩く事もしゃべる事もできなくなってしまった

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