第18章 挑戦
「相変わらず元気ね、君たち
」と、突然二人が座っていた背後から言葉をかけられた。
振り向くと、そこには翼が立っていた。
「あ、おまえ、翼、なんでお前がここに居んだよ」
神風は思わず大声を上げてしまった。
「私もいますよ」
翼が笑いながら左へ一歩ずれると、車椅子に座ったネネがそこにいた。
「あ、ネネ、一緒だったんですね、でもなぜ翼が?」「
お久しぶりね、お元気かしら?そうよね、驚くのも無理はないわね。
翼ちゃんはご近所なのよ、元々あの飛行機に乗っている人たちはこの辺に住んでいた住民が多かったわ。
今ではあの事故以来すべてのイベントは中止、本当はこの池のほとりだって今頃は人がいっぱいいて、みんなブランチしているはずなんだけど、今は皆さんそんな気分じゃないの。
悲しい出来事だったから皆さんとても気を使っていらっしゃるのよ。それはそうと、何を探しにいくのかしら、あなた達は?」
「はい、そうなんです、あれからいろいろありまして、話すと長いんですが、簡単に言うとですね、そのD-m3というネルギーを探せってことになりまして、俺ともう一人、サブローってやつで見つけ出す事になってしまって、それで手がかりっていうか、何処にあるのかなって思ったりしまして。
それと、エンジンマウンテンへいく道ってあるのかなって」
「そうなの、あなたの説明だとよくわからない質問だけれど、要はそのエネルギーを探しにいくのね、それとあの山へいく道が知りたいってことかしら」
「ええ、まあそんなところです。一体山の中には何があるのかなって思いまして」「なるほど何があるのか興味があるってことね。そうね、とても難しい質問ね、両方とも。ここへあなた方が足を運んでくれた事のはとても感謝するわ、私は既にわかってましたよあなた方が訪ねてくる事も、そして今後の事も」
「それはどういう事でしょうか?」
「まあ、今は気にしなくていいわ、あなた方の成功を祈ってますから」
「そうね、D-m3について話しましょうか、あのエネルギーはね、本当のところ私や健三郎さんも詳しくは知らないわ、もちろんエゾも他の誰もわからないから探すのでしょうけど、ただそれを求めるものは、物質的な物を探してもだめという事、D-m3は人の心に作用するエネルギーだと言われていて、それを求める物だけが手に入れる事ができるのよ、わかっているのはその事ぐらいかしら」
「求める物だけが手にする事ができるってどういう事?」
横で話を聞いていた翼が、珍しくまじめな顔をしてネネに聞いた。
「突然目の前に現れてくる訳ではないわ、そうね、強く願えばその道へ自然と案内してくれるって言う事かしら、つまり探す道は何処にでもあるということね、それを理解するまでには何も現れないし森の中をさまようだけかしら」
ネネはとても優し顔で翼を含む神風とピーターの三人に語りかけた。
「なんかそれって、面白そうね」先ほどとは別人の笑顔で翼が微笑んでいた。
「あの、すみません、何を言っているかさっぱりわかんないのですが?」
「あんたバカ?」
神風の答えた疑問に翼が首を傾げていた。
「翼、お前だってわかったような顔をしてわかってないんだろ本当は」
「いいえ、わかってるわ」翼はバカにした目つきで神風を見下した。




