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貧乏大学生が酔った勢いで奴隷契約したら、美少女だと思った相手が男でヤニカスだった件  作者: 家宝ダンゴ
出稼ぎで資金調達

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プール金クリア!次は彼らの番です

「「乾杯ー!」」


ジョッキのぶつかる音が響く。

マキシムは大きく喉を上下させる。


「っぷはぁ〜!生き返ったぜぃ〜!」


上機嫌のマキシムは一気に生ビールを飲み干した。

テーブルに空になったジョッキが置かれる。


「もうヤラレるしかねぇって覚悟したぜぇ!」


「臓器を抜かれなくてすんだな」


「まったくだぜ!」


揶揄うように笑うレオンの背中をバシバシと叩いた。

レオンは叩かれながらも注文用タブレットを操作する。


「レオン、ついでに生中注文してくれよ」


「僕、ハイボール」


「ああ」


ノアはポチポチとスマホを弄る。

マキシムは横からそっと覗き込んだ。


「おいおい、こんなめでたい時にスマホかぁ?」


「義父さんから」


ノアは画面をテーブルに置いた。


『ノア、君はいつまでも私の子供だからね』


短い文章。

ヒロは頬杖をついた。


「アルヴァルトのやつ、まともになってきたな」


「……そうか?」


レオンはジョッキに口をつけ傾ける。

ピコン。

スマホが鳴った。


メッセージが追加される。


『サイラスに内緒でお小遣いを送るからね』


『くれぐれもバレないように』


ほぼ同時に入金のお知らせが入る。

ノアはクスッと笑う。


「……義父さんは僕に甘いなぁ」


少しだけ口角を上げた。


マキシムが横から入金のお知らせをタップする。


「いくら入ったんだ?」


並ぶ0の数に一同は目を丸くした。

マキシムはテーブルを叩いた。


「一日の送金上限越えてんぞ!」


「……ペーパーカンパニーからだね。さすが義父さん」


思わずマキシムはぐったりとテーブルに伏せる。


「……俺らの今日の頑張りなんだったんだよ!……レオン、それ寄越せ」


マキシムは眉を寄せると、レオンから注文用タブレットを受け取った。


「今日は飲ませてもらうからな!」


ノアは小さく息を吐き、微笑んだ。


「どうぞ」


「万が一の時は俺がレオンに運んでもらうからな!お前はあんま飲むんじゃねぇ!」


マキシムはブツブツと愚痴をこぼす。


「大体、げんかつぎとか酒飲みやがってよ」


「必要だったからね」


「はぁ!?喧嘩売ってんのかぁ?」


ノアは目を細め、マキシムを見上げる。


「……やる?」


「やんねぇよ!ばぁか!ばぁーか!」


ヒロは浅漬けを齧りながら二人のやり取りを見守っていた。


「ほんとガキってかんじだな」


「……そうだな」


レオンもフッと笑みを漏らした。




「んで、どうやって天下取るんだよ」


マキシムが串焼きの串で歯を掃除する。


「そろそろ教えてくれてもいいだろ」


ノアは得意気にチケットを見せる。


『サイラスの復帰を祝う会ならびにノアの反抗期を見守る会〜共に子の反抗に耐え凌ごう〜』


「おう。お前のお祝いパーティじゃねえか」


ノアは少しだけ眉を寄せた。


「……不本意ではあるけど、これを利用する」


「利用?」


ノアはチケットの裏面を指差した。

小さな文字で注意事項が並ぶ。


「どうやら義父さんはこのパーティで生配信する気らしい」


ヒロは眉間を手で押さえた。


「あの馬鹿……」


「やはり、すぐには変わらなかったな」


レオンがボソリと呟く。

ノアは気にせずに続ける。


「ここで彼らをデビューさせるのさ」


「彼ら……?」


意味が分からず、顔を見合わせる一同。


「……これで天下を狙う!」


ノアは立ち上がった。

腰に手を当て、天井を指さす。


ノアはまたもや酔っていた。


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