↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧乏大学生が酔った勢いで奴隷契約したら、美少女だと思った相手が男でヤニカスだった件  作者: 家宝ダンゴ
黒幕を追え

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
288/363

瀕死の奴隷の指示は聞いとけ!

「さあ、どうする?」


青い目は真っ直ぐにマキシムを見つめる。

マキシムはゴクッと喉を動かした。


「……やってやるよ。かかってこいや!」


「さすがマキシム!」


イヴが手を伸ばし、マキシムとハイタッチした。


「……じゃあデータを送るよ」


PCの画面にメールの受信通知。


イヴがメールを開く。

銀行の取引一覧や組織の資金繰りデータがズラリと並ぶ。


「これは旧中枢の内部資金データだよ。金の流れからサイラスを探る」


「はーん。そこで俺の出番って訳だな」


「マキシム……できるの?」


「おい、俺を誰だと思ってんだよ!」


マキシムは自分の胸をドンと叩いた。

そして、咽せた。


イヴは呆れながらマキシムの背中をさする。


「お、俺はこのエクリプスのたった一人の経理だからな」


「えっ……一人でやってたの?」


「ああ、そうだよ!ノアから人を増やすと情報が漏れるとか言われてな!」


「失敬だな。決算は僕も手伝ってたよ」


「うちって決算あったの?」


マキシムが目を細めてイヴを見下ろす。


「当たり前だろ!お前社内報読んでねえのか?」


「えっ……エクリプスって会社なの?」


レオンがフッと口元を緩めた。


「会社ではないが、お前だって給料もらってるだろ」


「もらってるけど」


「そういう処理もマキシム一人でやってたんだよ」


「えっ!」


イヴは目を丸くして、マキシムを見上げる。


マキシムはドヤ顔をし、眉を動かす。

イヴは、そっと目線を逸らした。


「必要なものはイヴからもらって。僕はしばらく動けないからマキシムに任せるよ」


「おう!ゆっくり休めよ!」


セレスが咳払いをする。


「私は休めませんが」


「あ」


AIのノアが足を組み替える。


「ユーミル」


「うん。君の主人のことだろ?確か、ヒロだったかな」


「……そう。ハルトを」


「ハルトを変装させるんだね。目的は、ヒロさんを安全な場所へ誘導、そして保護のため。場所は、どこにする?」


「施設……僕は死んだことにする」


「なるほど。君の遺言でヒロさんを誘導するんだね。じゃあハルトには僕が依頼しておくよ。変装するならレオン、かな?」


「ユーミルが相手だと話が早いよ」


ユーミルは頬を上げ、軽く髪をかき上げた。


「僕もノアと話すと回りくどくなくて楽だよ」


マキシムは頭をガシガシと掻いた。


「お前ら、何を言ってんだか分かんねえよ!」


「マキシム、君は作業を始めなよ」


ユーミルは冷めた目でマキシムを見つめた。


「お前!俺との会話をめんどくさがんな!」


レオンは目を細めモニターを見る。


「ノア、俺には何かないのか?」


AIのノアは腕を組み、考える仕草を取る。

首を左右に傾げる。


そして、パァッと笑顔で人差し指を上げた。


「ない」


「お前!遊んでるだろ!」


「プロテインでも普及すれば」


「それは……もうやっている!」


ノアはまた腕を組んで、首を振り出す。


「戦闘する予定はないからなあ」


「俺は用済みか……」


「……そうそう、義父さんがレオンを褒めていたよ」


AIのノアは立ち上がり拍手する。


「あの状況で正確に心臓のど真ん中を撃ち抜くのは天性だってさ」


「ご褒美くれるってよ」


「よかったね」


ノアはニコリと親指を上に立てた。


「……俺は、お前を殺しかけたんだぞ!」


「必要なことだったろ」


「俺はお前を裏切って……」


「騙されただけだろ」


「……俺は」


セレスが珍しく声を荒げる。


「レオン、そんなに反省したいのなら私に詫びなさい!」


「……セレス、悪かった」


「頭が高いですよ」


「……すまなかった」


「気持ちを込めなさい!」


「……すまん」


レオンは、だらだらとセレスに謝罪させられ続けた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。