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貧乏大学生が酔った勢いで奴隷契約したら、美少女だと思った相手が男でヤニカスだった件  作者: 家宝ダンゴ
海に行くぞー!

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海に来ると大抵一人は消える

二人を回収したヒロは、ノアとミラを連れて設営した場所へ戻った。


ちょうどその頃。


テントの入口が開く。


「お待たせしました」


サクラが姿を見せた。


その後ろからイヴとニコも出てくる。


「イェーイ!」


イヴは元気よく手を振った。


「どう?」


その場でくるりと一回転する。


アシンメトリーになったペプラム付きのビキニがひらりと揺れた。


「おう!」


ヒロが笑う。


「着替えたんだな」


ニコも少し照れながら前へ出た。


胸元に控えめなフリルが付いた可愛らしいビキニだった。


サクラは短いAラインのワンピースを羽織っている。


「服みたいな水着もあるんだな」


ヒロが感心したように言う。


ノアはサクラを見ながら首を傾げた。


「中は普通のビキニじゃない?」


ヒロは思わず想像した。


そして。


ノアがじっと見てくる。


「お、おい」


ヒロは慌てて視線を逸らした。


「俺を見るな!」


「誰を想像したんだか」


ノアは呆れたようにため息を吐く。


ヒロは何も言い返せなかった。


ミラは静かに立ち上がる。


「……私も着替える」


小さく呟き、そのままテントへ入っていった。


入れ替わるようにレオンが戻ってくる。


良い汗を流したらしく、妙に満足そうな顔をしていた。


「海の近くに住むのもありだな」


「筋トレのためにか?」


ヒロが聞く。


「まあな」


即答だった。


ノアは呆れた顔をする。


レオンの視線はそのままニコへ向かった。


「ニコ!」


「なんだその服は!」


大声だった。


「服というか水着だな」


ヒロが補足する。


「胸と足が出ているぞ!」


「水着だからな!」


ヒロが即座にツッコんだ。


ニコは困ったように笑う。


「お兄ちゃん……」


レオンは納得していない。


まるで敵地へ妹を送り込まれた兄のような顔だった。


そこへ再びテントの入口が開く。


ミラが姿を現した。


肩に大きめのリボンが付いたビキニ。


サイドは編み上げになっていて、白い肌が少しだけ覗いている。


「可愛い!」


イヴが目を輝かせた。


「その水着すごく可愛い!」


ミラは小さく頷く。


ヒロも素直に感心した。


「雰囲気に合ってるな」


ミラは少しだけ満足そうに見えた。


ヒロは立ち上がる。


「俺たちも着替えるか」


するとノアが即答した。


「僕はいい」


「は?」


ヒロの眉がぴくりと動く。


「よくねえだろ!」


ノアが抵抗する間もなく腕を掴む。


そのままテントへ引きずっていった。


「離せ」


「着替えろ」


「嫌だ」


「着替えろ!」


テントの中から言い争う声が響く。


レオンは最初から海パン姿だった。


行きからその格好で来ている。


汗だくになったTシャツだけ脱いだ。


「タトゥーすご!」


イヴが思わず声を上げる。


「見るな」


レオンはそっぽを向く。


ニコは嬉しそうだった。


「お兄ちゃんがそばにいると安心なんだあ」


「確かにナンパよけにはなりそうだけど……」


イヴが苦笑する。


レオンは真顔だった。


「何かあったら呼べ」


「はーい」


ニコが元気よく返事をする。


しばらくして。


テントからヒロとノアが出てきた。


「おっ」


イヴがヒロを見る。


「前より筋肉ついてない?」


ヒロは少し照れた。


「たまにレオンの部屋のマシン借りてたからな」


レオンは腕を組む。


「なかなかいい筋肉だ」


珍しく褒めた。


ヒロは少し嬉しそうだった。


ノアはその横を素通りし、当然のようにパラソルの下へ座る。


それを見たレオンが評価を始めた。


「こいつは食わないから筋肉が細いな」


「まだまだだ」


「勝手に評論すんのやめろ」


ノアは即座に反論した。


そして何気なく周囲を見回す。


「……あれ?」


嫌な予感がした。


「義姉さんは?」


ヒロの笑顔が消える。


レオンも固まった。


二人はゆっくり顔を見合わせる。


そして同時に青ざめた。


「おい」


「嘘だろ」


まただった。


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