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貧乏大学生が酔った勢いで奴隷契約したら、美少女だと思った相手が男でヤニカスだった件  作者: 家宝ダンゴ
合法ロリがやってきた

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風呂崩壊は聞いてない

※本作はギャグ・コメディ中心の作品です。

※倫理・制度・恋愛要素などは深く考えず、ゆるくお楽しみください。

「晩ごはんまでもう少しかかりますので」


サクラが微笑む。


「先にお風呂どうぞ」


ノアは嬉しそうに頷いた。


「じゃあ義姉さん」


「行きましょう」


ミラも小さく頷く。


「うん」


二人は並んで浴室へ向かっていった。


仲は良さそうだった。


ヒロは嫌な予感しかしなかった。


レオンも無言で頷いている。


どうやら同意見らしい。


時間が過ぎる。


十分。


二十分。


三十分。


まだ出てこない。


ヒロは時計を見た。


「……遅すぎないか?」


レオンは腕を組んだまま答える。


「俺は関わりたくない」


即答だった。


「お前さ」


ヒロは呆れる。


「何かあったらそっちの方が面倒だろ」


「それはそうだが……」


レオンは顔をしかめた。


本気で嫌そうだった。


それでも結局。


二人は浴室へ向かう。


中から何やら騒がしい声が聞こえてくる。


それに混じって。


激しい水音。


バシャバシャどころではない。


ドゴォン。


何かがぶつかるような音まで響いた。


ヒロは扉の前で立ち止まる。


「おーい」


「大丈夫か?」


返事はあった。


だが水音にかき消されて聞き取れない。


かろうじて。


「──だめ!」


そんな声だけが聞こえた。


空気が変わる。


ヒロとレオンの顔色が同時に変わった。


「入るぞ!」


ヒロが取っ手を掴む。


引く。


開かない。


押す。


開かない。


びくともしなかった。


「レオン!」


「なんかやばそうだ!」


レオンは即座に構える。


「ヒロ悪い」


「壊すぞ!」


「仕方ねえ!」


「やれ!」


次の瞬間。


レオンのタックルが浴室の扉に突き刺さった。


轟音。


扉が派手に吹き飛ぶ。


そして。


その瞬間だった。


大量の水が浴室から押し寄せた。


「うおおおおお!?」


レオンが流される。


廊下を滑るように吹き飛んでいった。


ヒロは慌てて柱へしがみつく。


「お、おい!」


「なんだこれ!?」


浴室からはなおも水が流れ続けている。


もはや洪水だった。


そして。


その水流に乗って何かが流れてくる。


浮き輪だった。


その上に。


ノアが乗っていた。


「いやー」


「面白かったぁ」


満面の笑みだった。


ヒロは絶句する。


「……何やってんだ!」


ノアはきょとんとした顔をする。


「義姉さんがプール行きたいって言うから」


「うちでやるな!」


即座にツッコむ。


ノアは首を傾げた。


「でも浴槽あるし」


「そういう問題じゃねえ!」


ヒロは頭を抱えた。


廊下は水浸し。


リビングまで浸水している。


サクラが慌ててモップを取りに走っていた。


「どうすんだよこれ!」


「家が沈むぞ!」


ノアはケロッとしている。


むしろ楽しそうだった。


そして周囲を見回した。


「あれ?」


「義姉さんは?」


その時だった。


少し離れた場所から声が聞こえる。


「痛えな……」


レオンだった。


ヒロは振り返る。


そして固まった。


なぜか。


レオンが逆さになったミラの両脚を掴んでいた。


筋肉ドライバーの体勢だった。


「なんでそうなった!?」


ヒロが叫ぶ。


「違う!」


「違うんだ!」


レオンも必死だった。


「水流に流された結果だ!」


説明になっていなかった。


ノアは嬉しそうに近付いていく。


「義姉さん!」


「いい角度に入ってますね」


「そこじゃねえだろ!」


ヒロが怒鳴る。


「早く下ろせ!」


レオンは慌ててミラを解放した。


ミラはふらりと立ち上がる。


全身びしょ濡れだった。


黒髪からぽたぽたと水滴が落ちる。


しばらく。


じっとレオンを見る。


無表情。


怖かった。


とても怖かった。


そして。


ミラは静かに腕を上げる。


レオンへ向けて。


中指を立てた。


「なんでだよ!」


レオンの悲鳴が響く。


ノアはそんな二人を見て満足そうに頷いた。


「義姉さん」


「水着着ててよかったですね」


ヒロは頭を抱えていた。


そこだけは本当に良かった。


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