↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧乏大学生が酔った勢いで奴隷契約したら、美少女だと思った相手が男でヤニカスだった件  作者: 家宝ダンゴ
合法ロリがやってきた

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
237/364

姉弟で風呂は家庭による……のか?

※本作はギャグ・コメディ中心の作品です。

※倫理・制度・恋愛要素などは深く考えず、ゆるくお楽しみください。

ミラは戻ってきた。


どこかスッキリしたような顔をしている。


ヒロはそのまま自分の席へ戻るのだと思った。


だが、ミラは迷いなくノアの方へ歩いていき、そのまま当然のようにノアの膝の上へ腰を下ろした。


「おい」


思わずヒロの口から声が漏れる。


「何してんだお前ら」


ノアはまったく悪びれる様子もない。


「抱っこ」


「抱っこじゃねえだろ」


即座にツッコむヒロ。


しかしノアは気にすることなくミラの肩へ顎を乗せた。


「義姉さんがいると落ち着くんだよ。あったかいし」


ミラも小さく頷く。


「高さもちょうどいい」


「何なんだよ、その理由」


ヒロは頭を抱えた。


レオンはもう何も言わない。


関わらない方がいい。


本能がそう告げていた。


しばらくして、ノアがぽつりと口を開く。


「……義姉さん、泊まっていきますか?」


その瞬間。


「待て」


「待て」


ヒロとレオンの声が見事に重なった。


だが二人が止めるより早く、ミラはこくりと頷いていた。


どうやら本人の中ではすでに決定事項だったらしい。


すると、そのやり取りを聞いていたサクラが立ち上がる。


「では、お布団の準備をしてきますね」


にこりと微笑み、そのまま奥の部屋へ消えていった。


「だから何で俺の家なのに勝手に話が進むんだよ……!」


ヒロは頭を抱えた。


レオンは遠い目をする。


「それは……いつものことだな」


妙に悟ったような口調だった。


そんな二人をよそに、ミラはノアの服の裾を軽く引っ張る。


「……ノア」


「はい」


「お風呂、入ろ」


「いいですよ」


「ダメだろ!」


ヒロのツッコミが炸裂した。


ノアは首を傾げる。


「姉弟なら普通でしょ」


その瞬間、レオンが勢いよく立ち上がった。


「ヒロ!」


「なんだよ!」


「俺とニコが一緒に風呂入ってたらおかしいだろ!」


ヒロは少し考える。


「……家庭によってはあるんじゃないか?」


「ねえよ!」


レオンが即答した。


「お前だってユイと入らねえだろ!」


「うちは入んねえな」


「俺んとこもだよ!」


レオンは机を叩く。


「普通は入らねえんだよ!」


必死の説得だった。


ノアは腕を組んで少し考える。


「そう言われると確かに珍しいかも」


「今さらか!」


ヒロが叫ぶ。


レオンはさらに追撃した。


「しかもこいつら二人にすると碌なことにならないぞ!」


ミラは無表情のままノアへ寄りかかり、ノアは当然のようにその頭を撫でている。


ヒロはそんな二人を見た。


仲が良い。


それは間違いなかった。


久しぶりに再会した姉弟だ。


ここで水を差すのも野暮な気がする。


「……まあ」


ヒロは諦めたようにため息を吐いた。


「危ないことだけはすんなよ」


結局、折れたのはヒロだった。


ノアは満足そうに頷き、ミラも小さく頷く。


相変わらず無表情だったが――


ほんの少しだけ。


口元が緩んだように見えた。


気のせいかもしれない。


それでもヒロは、そう見えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。