↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧乏大学生が酔った勢いで奴隷契約したら、美少女だと思った相手が男でヤニカスだった件  作者: 家宝ダンゴ
インフルエンサー襲来

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
231/364

大人しくスイーツの話だけしとけ!

※本作はギャグ・コメディ中心の作品です。

※倫理・制度・恋愛要素などは深く考えず、ゆるくお楽しみください。

配信が始まる。


『天使と悪魔だ』


『白い子かわいい』


『悪魔メイドの圧がすごい』


『どっちも顔が良すぎる』


コメントが流れていく。


佐伯が笑顔でカメラを見る。


「本日は特別配信です!」


「アルヴァルトさんに来ていただきました!」


アルヴァルトは軽く会釈した。


『イケおじきた』


『顔が良い』


『声が良い』


『もう勝ち』


ヒロは少し離れた場所で頭を抱える。


「なんなんだよこの人気……」


テーブルには様々な洋菓子が並ぶ。


ショートケーキ。


フルーツタルト。


モンブラン。


マカロン。


アルヴァルトはその中から一つを選んだ。


「今日はこれにしよう」


フォークが入る。


断面が綺麗だった。


『美味しそう』


『飯テロ』


『その店どこ?』


『食べたい』


アルヴァルトは一口食べる。


静かに目を閉じた。


「悪くない」


コメント欄が沸く。


『悪くない出た』


『高評価きた』


『実質100点』


『基準厳しいw』


アルヴァルトは頷く。


「甘さを抑えている」


「それでいて果物の香りが死んでいない」


「よく考えられているね」


真面目だった。


本当に真面目だった。


『解説わかりやすい』


『食レポうまい』


『お腹空いてきた』


その横で。


悪魔メイドのノアが紅茶を注ぐ。


手際が良かった。


『ノアくんかわいい』


『店員さんプロだ』


『メイド似合う』


『義理の息子だっけ?』


ノアはコメントを見る。


「義理の息子だよ」


『本人認めたw』


『情報が強い』


『家族仲良いな』


ヒロはその言葉に少しだけ安心した。


今日は平和かもしれない。


そう思った。




だが。


後半の雑談コーナーで雲行きが怪しくなる。


『琥珀ちゃんの特技は?』


コメントが流れた。


「特技?」


琥珀は少し考える。


そして。


目の前に置かれていた銀のカトラリーを手に取った。


次の瞬間。


消えた。


「え?」


佐伯が固まる。


コメント欄も一瞬止まった。


さらに。


琥珀は袖を軽く払う。


すると別のスプーンも消える。


フォークも消える。


ナイフも消える。


『!?!?!?』


『今何した!?』


『マジック!?』


『すご』


『プロじゃん』


反応は上々だった。


琥珀は少し得意げになる。


「簡単ですよ」


そう言いながらテーブルの上の物を次々と消していく。


ヒロは嫌な汗をかいた。


「おい!琥珀」


「その辺にしとけ」


届かなかった。


アルヴァルトの目が細くなる。


興味を持った時の顔だった。


「素晴らしい」


アルヴァルトは拍手する。


「これは……盗みの技術だね」


ヒロは天を仰いだ。


コメント欄がざわつく。


『盗み!?』


『え?』


『今なんて?』


アルヴァルトは気にしていない。


「どこの組織にいたんだい?」


琥珀は少し嬉しそうだった。


認められた気がした。


「色々です」


「財布なら得意ですよ」


「あと時計とか」


ヒロは必死に手で合図を送る。


伝わらない。


琥珀は完全に乗っていた。


「相手の重心を見るんです」


「それで――」


スリの技術解説が始まる。


アルヴァルトは真面目に聞いている。


「なるほど」


「合理的だ」


「参考になる」


「参考にするな!!」


ヒロの叫びが飛んだ。


コメント欄は大混乱だった。


『通報案件で草』


『配信で話す内容じゃない』


『面白すぎる』


『アウトだろwww』


その時。


ノアが静かに口を開く。


「義父さん」


「そろそろ止めないとアカウント停止されちゃいます」


アルヴァルトは首を傾げた。


「そうなのかい?」


「はい」


「世知辛いな」


アルヴァルトは少し残念そうに頷く。


佐伯も慌てて身を乗り出した。


「琥珀」


「すごいけど少し静かになろうな」


「なんで?」


「今すごく盛り上がってるのに」


「だからだよ!」


配信中もヒロのツッコミは冴えまくっていた。


そして全て世界に流れていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。