その名は『人馬一体』
エクスワイヤ侯爵との契約で南部国境にある城塞都市『エルリンゼ』は魔の森に接したおりその全面を守護する『デガスト砦』へと輸送の依頼を受けたハルト達は『大黒号』でアカメとリリエンティーヌの頼みでつけられた護衛,シルキーとリルルと共に順調に目的地に近づいていた。
「それにしてもこの馬はゴーレムとは思えませんね?…暖かいし…生きているみたいです……」
「あぁ…リカ達が手を加えているからね」
『内部に内臓された魔石核エンジンの余熱を循環させているから暖かいのよ』
リカはそう言っていたがハルトもよくわからないので曖昧にしておく。
先程の脅威を乗り越えて、最初は警戒していたハルト達とシルキー達に一定の信頼感のような関係が出来上がりつつあった。
しかし完全に信用したわけでは無い…あくまでも目的地に着くまで互いに協力しあっているだけの関係だとシルキーは自分に言い聞かせていた……でなければあのアカメとか言う女も、このバカみたいな性能の馬車も自分達には到底敵わない実力を持っているからだ……流石にそれを認めたくはなかった。
今は現状維持…協力関係を維持する為にゴーレムに騎乗した二人が周囲を警戒しながら森を抜けた。
「この先の丘を超えれば城塞都市エルリンゼが見えて…」
「!!煙が……」
「!!敵性反応多数!都市方面です!」
「先行する!」
「あ!シルキー!」
熱血猪突猛進騎士のシルキーは先輩騎士のリルルの言葉も聞かずに『ゴールド』を駆って走り出した。
「リルルさん追いかけて!こっちは大丈夫!」
「!!申し訳ない!!」
慌ててリルルさんの『シップ』もその後を追った。
やがて坂道をこえて一望できる丘に着いた時、その光景が見えた。
「なんて事だ…」
遥か向こうの城壁に囲まれた都市、エルリンゼからは無数の煙が立ち登っていた…後方の平地に面した都市の門が開かれており避難しているであろう住民がこちらに向かって長い列を作っていた。
そして都市とは逆の森から新たな魔物の集団が現れ非難する住民に迫っていた……
「!!参るっ!!」
「あっ!シルキー!!」
その光景を見たシルキーは『ゴールド』と共に坂道を駆け降りた…
「ありゃりゃ?あの子行っちゃったよ…」
「あの子は!シルキーはっ!両親も故郷も魔物の氾濫で失っているんです!!だからっ…」
「イイじゃん…嫌いじゃないよ…」
「わっ!リカがマジに…アカメ!掴まって!!」
リカがアクセルを踏み込みダイコク号が唸りを上げた。
ハルトの声にアカメはサンルーフの横の命綱を腰に繋いだ。
「リルルさんも追いかけて!僕達は大丈夫だから!」
「!かたじけない!!」
リルルも『シップ』と共にシルキーの後を追った…
「…この状況…あの二人……ハルト君はどう思う?」
「うーん…率直な意見を言うと、ダメかな?」
「えっ?!」
ハルトの答えにアカメは思わず声を上げてしまった…
「あの2人は『騎士』だから、他の騎士たちと同じように魔物を迎撃して平和を守る………まぁそれは正しい考えだと思うけど…」
「!!…そっか、私達は騎士じゃないものね」
「そうだね…リカ…僕たちのやり方でどうにかしてみようか!」
アカメには二人の会話の内容は全く理解出来なかったが……それでもきっとどうにかしてくれるという予感があった。
「くそっ!数が多いっ!!」
馬上から攻撃を続けるが、森からどんどん蜘蛛のような魔物がはい出てくる…魔の森の浅位部分では多く見られる『キラータラタクト』である。
森では最弱の魔物として有名だがその大きさと機動性、強靭な外殻と、ソロで討伐するにはそれなりの経験を積まなければならない…2人は侯爵家の騎士団に入るだけあってそれなりの実力を有していたが、その2人でしてもその数の多さには苦戦していた。
城壁周辺で戦っていた騎士達に加勢する形でシルキーは最前線で戦っていたが、気がつけば、誰よりも最前線に飛び出していた。
「シルキー前に出すぎよ!!」
背後からリルル先輩の声が聞こえる…私を追って来てくれたのだ…なのに私は上官である先輩の命令を振り切り…立派な命令違反だ。
わかってはいる…わかってはいるが…幼い頃の光景が脳裏にフラッシュバックする。
私は…皆を守りたくて騎士になったのに……!
「全くこの脳筋お馬鹿娘!」
「なっ!先輩!私は脳筋などでは…!」
「今のこの行動が脳筋以外のなんだって言うのよ!全く」
見れば先輩が頬にかすり傷を受けていた…いつも余裕のある表情の先輩がその必死な形相で魔物と対峙していた……
馬たちもそのゴーグルには(><)の表情が浮かんでいた…ゴーレムとはいえ無理をさせてしまった。
「先輩…すみません…私…」
「謝っている暇があるなら手を動かせ!…無事に帰ったらハルトさんの店で1番高い化粧品おごってもらうからね!!」
「!!はっはい!」
さすが先輩だ…こんな状況でも希望を捨ててない……でもハルトの店の化粧品って…奥様が購入されてた奴は確か金貨……
私は二つの意味で死にそうになった…
「くっ!」
「?!先輩っ!!」
そんなことを考えていると私たち二人は取り囲まれてしまった!
せめて先輩だけでも……!!
『従業員の生命危機を感知!保護モードに移行します』
「「えっ?」」
突然『ゴールド』と『シップ』からそんな音声が聞こえて来た。
『機動形態への移行を推奨』
「何が……きゃ!!」
座っていたゴーレムの背中が開きシルキーが内部に取り込まれる。
「シルキー!!何てこと!やはりこのゴーレムは生贄を必要として…!!私もこのまま……?!」
次の瞬間、馬の背が開きリルルも内部に取り込まれてしまった。
「うう………生きてる…?」
気がつけば薄暗い場所に身動きできない状態だった……目の前にはぼんやりと光を放つ板があり『STANDBY?』の文字が点滅している。
『シルキー!リルル!『承認』って言って!』
板からリカの声が聞こえる。
「リカ!貴様図ったな!貴様達は我が領地に『商人』のフリを…『承認されました』……え?ええええええ?」
「シルキー!?シルキー!!」
シルキーの悲鳴の様な声が聞こえる……
「貴女達を見損ないました!この事実は私が『証人』として侯爵様に…『『承認』されました… 『機動形態』への移行を開始します』え?ええええ?!」
周囲に光が走り,複数の起動音が聞こえた……地面に伏せていた体制がゴーレムに合わせて直立し二足歩行の形態になる…目の前のディスプレイが開き,全方位の外の景色が見えてきた…私の騎乗していた『シップ』は今や彼女を覆う全身鎧の様な完全な人型形態に姿を変えていた…リルルの機体がゆっくりと立ち上がるとゴーグルの下に紅眼光が光を放った。
向こうを見ればシルキーを内包した『ゴールド』も人型形態になりその頭部には前方に突き出すニ本の角が存在した。
内部は先程の様な窮屈な場所ではなく周囲が見渡せる状況だった…確かにゴーレムの内部に居る筈なのにまるで自分自身が外で地面に立っていると錯覚してしまう。
両手には何か剣の柄の様な棒状のものを握っている…これも持って動かす事でこの機体を操縦している様だ。
『凄いでしょ?360℃マルチスクリンモーションキャプチャコントロールシステムの再現には骨が折れたわ〜』
「え?360…マルチ…なんて?」
聞いたことがない単語が飛び出すがリカはお構いなしに話し続けている。
優位を取り囲んだ蜘蛛の魔物達も警戒しているのか一定距離から近付いてこない。
「こいつ…動くぞ?」
「シルキー?」
「何か武器はないのか……?これか?」
シルキーの機体が動き,背面部より一本の棒を取り出した……その先から光を放つ剣が現れた……
「『光子剣』……」
光魔法の上位攻撃魔法ではなかっただろうか?シルキーは輝く剣を振りかざし、魔物の群れに突っ込んでいった…
はっ!?今はそれよりも…!
「私も何か武器を…?何だ?『アームド・クロウ』?」
画面に表示される文字を触ると右手の装備が重なり巨大な爪のような形状に変化した。
「近接戦闘武器!!これなら!」
リルルも構えると魔物の中に突っ込んだ…視界に収めたブラッドベアがこちらに気が付きその剛腕を振り上げた。
「ふん!っつて!ええええええ!?」
受け止めるつもりで腕を振り抜いたがそのままブラッドベアを引き裂き肉塊に変えた。
「何なのこの力!?」
『凄い!魔物が紙の様に!!あはははは!!』
横から聞こえるシルキーの方を見れば白い機体が光の剣を振るい、魔物達も切り刻んでいた。
波の様に押し寄せていた魔物は今やゴーレムを中心に潮が引くように討伐されていた。
「!!城壁にも!!」
シルキーは城壁に取り憑く魔物を発見した。
シルキーの機体が脚を落として跳躍の準備に入った。
それに合わせて背面と脚部のスラスターから風魔法による風力の噴射が起こり,一瞬にして空中に飛び上がり城壁へと接近した。
「は?」
一瞬の出来事にシルキーは慌てて回避運動を取る…もう少しで城壁に激突するところだった。
「距離が…!くっ!何か遠距離攻撃できる武装が……何だこれは…」
正面のディスプレイには頭部の映像が映り『stone Balkan』の文字が表示されていた。
「ストーン…バルカン!地魔法か!!」
シルキーは本能的に両手に握るレバーの端を親指で押し込んだ…そこには何かボタンがあった。
ゴーレムの頭部に魔法陣が浮かび上がり夥しい数の『石礫』が発射された……それは城壁に取り憑く魔物を蜂の巣にして葬り去った。
「シルキー!」
「先輩!」
そこにやってきたリルルと一緒に城壁を死守する……むしろこちらが有利すぎてただの虐殺でしかないのだが………
「…俺たちは、夢でも見ているのか?…」
2人により命柄、前線から離脱できた騎士たちは、呆然と2人の蹂躙を眺めるしかなかった。
「…リカ…アレって前に見たことあるんだけど…可能性の何とか…」
「…良いですよね…『ニ角の獣』…浪漫です」
「浪漫なんだ…」
以前、購入した商品についていた景品の無料券で登録した動画サービスで見たロボットアニメによく似てる…『ニ角の獣』と『高級な女』だったかな?リカが僕の部屋に来るたびに、あの動画サービスをよく見ていたので、無料期間が終わってもそのまま契約していたんだよね…ほとんどリカしか見ていなかったけど。
店長が山積みにしていたプラモデルの中に見かけた気がする。
「じゃあこっちも準備を始めようか」
「はーいじゃあアカメ…コレを魔物の最前線に打ち込んで」
アカメが手渡されたのは変わった形をした矢でその先端には鏃では無くてやや重たい筒状の物が取り付けられていた。
「やっぱり害獣にはロケット花火よね」
「この時期よく売れたよね」
二人の言っている事はよくわからないけど言われた様に弓に違えると狙いを定めて撃ち込む。
矢を放つと笛を鳴らすような高音が響き渡り、魔物の群れに着弾と同時に巨大な火柱を上げた……はっ?
「リカ!火薬の量が多すぎない?」
「あいつら音だけだと、そのうち慣れて効かなくなるから、最初から吹っ飛ばしたほうがいいでしょ?…それにあの大きさだとやばいでしょ?」
「それもそうか……農家の皆さんが大変だもんね」
何なのだあの兵器は?…いや…兵器?
戸惑うアカメを置き去りに停車したダイコク号からハルトは外に出ると避難している人達の中の恰幅の良い男性に声をかけた…
「この街の町長さんですか?」
「いや、私はこの街の商人です……」
「!ではギルドのお偉いさんはこちらに?」
男性は周囲を見回すと前方の緑の髪色の女性を指さした。
「あなたが商業ギルドマスター?」
「いえ…私は副ギルドマスター……リヴァティと申します」
リヴァティと名乗る女性は困惑しながらと親切に対応してくれる…
「良かった!私はハルトと言います!これよりここに臨時で店を出展するのですが、許可していただいてもいいですか?」
「えっと…」
「この街を守る為です!お願いします!」
「……わかりました……許可します」
『営業許可の取得を確認しました』
「リヴァティさん!ありがとうございます!」
「はわ!」
ハルトは彼女の両手を掴み握手を交わすとダイコク号へと戻ってきた。
「……またハルトさんが女の人を…」
「?リカ…荷台を切り離してくれる?」
「つーん……はいどうぞ」
リカは不機嫌そうにしながらも操作して荷台をその場に切り離した。
何か気に触る事でもあったのかな?
荷台の側面を開き出店準備を始める。
『臨時仮設店舗を確認しました『ダイコク・エルリンゼ仮設店舗稼働します』
ハルトを起点にして周囲に光が走り結界を生み出した。
この結界ないが『ダイコク』の敷地であり、彼らの活動範囲である。
「災害時なので支援を開始しますねーお水です」
「ありがとう!」
駆けつけたリカは炊き出しを初めて、アカメも手伝いながら避難した街の人たちに水や食料の配膳を始めた。
そんな中、周囲に衝撃音が響いた……魔物が結界に当たり弾き返されていた。
『威力業務妨害を確認、自衛権を発動します……結界レベル上昇』
周囲の光が青から黄色へ…そして緑に変化した。
「うん…青は信頼度が最低だものね…黄色も今ひとつ信用できないけど…緑はそこそこ期待してもいいかな…本当は赤だと嬉しいのだけど……」
「…ハルトとリカの話はよくわからないが…今の話は特に意味がわからないぞ?」
「うふふ…乙女の嗜みよ」
リカ…それ絶対隣のモールのゲームセンターで遊んでたパチンコ台の話だよね?
「それにしても…このままじゃ落ち着かないな…」
「まとめて始末しちゃおうか?アカメ〜またこれで森の方に追い込んでもらえる?」
そう言って調理の終わったリカはアカメにロケット花火の束を手渡した………
「一体何が…」
突然現れたハルトと言う男性が、店を出店すると彼を中心に協力な結界が張り巡らされた。
「これは…?!」
このエルリンゼ覆う結界と同等かもしくはそれ以上の神聖力を持った結界だった……驚いた事にその強度が更に上昇した…コレはもう王都の大神殿レベルの結界では……
呆然とする私たちをよそに彼は周囲の人たちに、水や食料を分け与えた…一緒にいた女性などは手際良く料理を始め、あっという間に温かいスープを作ってしまった……あ、美味しい…
「ハルトさん…私も手伝います」
「リヴァティさん!ありがとうございます…ではコレをみんなに…」
食事を頂いたことで落ち着きを取り戻した私達はハルトさんの手伝いを申し出ました…
手渡されたのは柔らかいパンだった…こんな上等な……
それ以外にも見たことの無い商品を惜しげもなく配り歩いていた…
「…もしや…聖人様?!」
リヴァティは視線の先で忙しくするハルトを見つめた。
「アカメ!そのままキルポイントまで追い込んで!」
「り…了解!」
アカメの腕は確かな物で,魔物の群れはロケット花火から追い立てるように結界から引き離され森の方へと追いたてられた。
その隙に荷台を切り離し、軽トラの様になったダイコク号が森の前に陣取るとリアフレームからバンカーが地中に打ち込まれ固定された
「まだ試作段階だからうまくいくかなぁ…みんなー!光を見ないでねー!!シルキー!リルルー!巻き込まれないでねー!」
リカがパネルを操作すると天井部分に取り付けられていたソーラーパネルが前方に展開し扇状に広がった。
「エネルギー充填120%!『太陽光発電砲』発射!」
ソーラーパネルから眩い光の帯が発射され,追い込まれた魔物を飲み込んだ……光りはそのまま森に接触するとその木々をも消し去った……
「あああ思ったより反動が……!!」
リカがハンドルを切りながら体制を維持しようとするがその威力の為,車体が徐々に傾き始めた…光の本流は森を焼き払いながら都市から離れてゆく…
「逆方向にズレて来くれて良かった〜」
「ほんとそれ!…う〜ん…重量計算を再確認しないと……」
「「「……………」」」
アカメ,シルキー,リルルは呆然と目の前の焼け野原のような光景を見ていた……同様に避難していた住民達も空いた口が塞がらない状態で見つめていた……
周辺の安全が確認されるとゴーレムは再び馬の形態へと戻った。
暫く放心していた二人だが声をかけると再起動したが、この光景を見て再び放心した。
「えっと…ハルトさん…これは一体…」
「ん?リヴァティさん…もう大丈夫ですからね…」
「それよりも…この蜘蛛達を……」
「ああ…数が多かったからね…害虫駆除は殺虫か焼却が有効だもんね」
「……キラータラテクトを害虫扱い……」
ん?何かみんな反応が…ああ…びっくりするよね…こんな大きな蜘蛛始めて見たよね……ハルトは自分の隣で焼け焦げた巨大な蜘蛛を見る…実は先ほどまでまだ動いていたのだが、ハルトがストアマネージャーから召喚した『噴霧キラー』をワンプッシュでコロリと絶命してしまった。
「やっぱりこのメーカーの殺虫剤はよく効くよね…」
「ハルトくん絶対そんな筈ないから_……」
「それより…森が焼けてしまったけど…怒られないかな?」
「…いえ、むしろ怒られるどころか感謝されると思います」
本来、魔の森の植物は、濃厚の魔力を吸収して、抽象の道具では伐採することができないのだ。
年々、成長続けてエルリンゼの城壁寸前まで広がった森はこの都市にとっては見過ごせない問題だった……今、解決してしまったけど。
「あ」
ハルトの隣のキラータラタクトが空気に溶けるように消滅した…後に残されたのは、キラキラと輝く魔石だった。
「…討伐したリカさんとハルトさんに所有権があります」
「…こんなに沢山?どうしようか…」
「ハルト!収納経由でストアマネージャーで商品代金当てられるみたい」
「それじゃあ、これを使って支援活動しようか…」
再起動したアカメとシルキーとリルルに魔石の回収をお願いした。
リヴァティ達、街の住人もみんな手伝ってくれたので早く片付いた。
「さて,じゃあ私は侯爵様の所に行ってくるね」
「じゃあポーションしっかり持っていってね…『皇帝』もいくつか持って行って」
ハルトはカバンに色々な種類のポーションを押し込んでリカに手渡した。
「じゃあシルキー交代ね…『二角獣』は私が…リルルさん一緒に来てもらえる?」
「は,はい!!」
リルルは始めて出会った時のような警戒心は既に無く,リカに対して最早羨望のような視線を向けていた…
逆にシルキーは目に見えて落ち込んでいた…
「…私はエクスワイヤ領の恩人とも言えるハルト達に対して何て失礼な態度を……しかも命令違反にリルルの命も危険に晒してしまって……私って本当に………」
「まあ、シルキーさんは若いんだからこれからだよ…」
「…私よりも若いハルトに言われても……」
あ、今の自分は若返ってたんだった……
「…心配してるだろうから連絡しておこうかな……」
ハルトはダイコク号の中からシャクテンへと内線電話で連絡するのだった。




