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食料品販売店中間管理職異世界転生物語  作者: VATA


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14/18

その名は『大黒号』

 翌日、無事に朝を迎えた一行は朝食後森を抜けた。

道中は特に何もなく、お昼前にはエクスワイヤ侯爵邸に到着した。


「お帰りなさいませアーサー様…リリエンティーヌ様」


 初老の男性が完璧な仕草で2人を出迎えた。


「セバス、留守中ご苦労だった…変わった事はないか?」

「アーサー様…至急お耳に入れたい事が……」

「ふむ…執務室で聞こう……あと彼らはハルトとリカだ…丁重にもてなしてほしい」

「かしこまりました…ハルト様、リカ様ようこそ…私はセバスと申しますなんなりと申し付け下さいませ」

「あ、はい…」


 ハルトとリカは目の前の侯爵邸に目を奪われていた。

そこは想像していたよりも大きく、立派な宮殿のような建物だった。


「城?城ですよね?アリア…貴女お姫様だったの?」

「ふふ…リカも少しは私の素晴らしさが理解できたかしら?」


 どこが得意なアリアンレーゼに手をひかれて、2人は屋敷の中に入る。

そこには、また、数十名の侍女や家令が出迎えていたのであった。







「この部屋をお使いくださいませ」


 セバスに案内されたのは南向きの窓の庭園がよく見える部屋だった…


「…ベットが一つしかありませんけど…」

「「何か問題でも?」」


 何故かリカとセバスの声が重なった。


「しかし…侯爵家って凄く大きいのですね…お城みたいです」

「フォッフォッフォッ…そうでしょうそうでしょう…エクスワイヤ侯爵家は辺境伯でもありますからな…」


 セバスの説明によるとエクスワイヤ侯爵領は国の南西部に広がる大森林…通称『魔の森』に面した唯一の王国領であり、自然発生する魔物との最前線でもあるのだ…

『武のエクスワイヤ』と呼ばれるこの地域は腕に覚えのあるものならば、1度は訪れてみたいと思うらしい。


(高校球児が甲子園に憧れるようなものなのかな?)


「まぁ平民の僕たちには戦うことができないから、みんなの邪魔にならないように手助けができたらいいね。」

「…え?……そうね」


 絶対そんなことにはならないだろうと思うリカは曖昧に返事を返した。







「ところで、ストアマネージャーが便利になってるわね」

「そうなんだよ。以前女神様が色々と手を加えてくれたみたいで…」


 以前は召喚した商品のパッケージや容器がこちらの世界では存在しないものなので、それに見合う容器に入れ直したりしていたのだが…現在は召喚を行うと、こちらの世界に見合った入れ物や見た目に変化しているのだ…これはハルトも知らないうちに、ストアマネージャー機能に統合された賢者の影響なのだが、それを知る事は無い。

 

「おかげで大黒号が完成間近だわ」

「!!凄いねリカ!」


 大黒号とは今後の流通や配達などを考慮してリカ達が開発を進めていた馬車である……


「完成したらゆっくり行商しながらこの世界をゆっくり見てまわりたいな…」

「うふふ…楽しみだわ」


 そんなスローライフを夢見る二人だが、そんな現実が訪れるのは当分先のことであった。





「せっかく来て貰って申し訳ないが…問題が発生してな……」

「いえいえ…お気になさらずに…」


 翌日、アーサーは騎士団とともに南方領の都市に向け出発した……

魔物の動きが活発になっており対応が必要になった為だ。


「リリ…あとは頼むぞ」

「お任せください…貴方…」


 みんなでアーサー達を見送った。


「…何事もあれば良いのですが……」


 リリエンティーヌが進んでゆく騎士団を見送った。







 暫くは侯爵邸に滞在してリリエンティーヌの品を搬入したり、アリアと街へ繰り出して臨時屋台で販売したりした…

街ではアリアンレーゼは人気者で一緒に販売を手伝ってくれたのだが凄い行列ができた。

街では簡単な食材とCの名を冠するポーション?が人気の商品だった。


 別な日にはモールスとデリンジャーと一緒に騎士団の活動に食事係として参加したり、アリアンレーゼの幼い弟、ティルグスと対面して懐かれたり、ハルトがアリアの想い人だと知って睨まれたりした。


そろそろシャクテンに帰ろうかと思っていた矢先、リリエンティーヌから依頼が舞い込んだ。






「南部戦線への補給ですか?」

「ええ…数日前に南部領の『デガスト砦』にアーサーが向かったのだけど…「氾濫」の兆しがあるみたいなの…」


 そう語るリリエンティーヌの顔色は良く無い。

「氾濫」とは魔の森に「瘴気」と呼ばれる魔力の澱みが生まれ、魔物達が活性化してしまう現象だ…活性化した魔物は凶暴化し、森の外へ溢れ出すのだ…

過去にも何度か「氾濫」が起きた事があり、その都度大きな被害を出していたのだった。


「お願い…ハルト!貴方達が扱うポーションがあれば…砦の騎士達の生存確率もかなり高まる筈…!」

「…わかりましたリリ様…準備出来次第出発します」

「全くハルトさんは仕方ないですねぇ…」

「!!ああっ…ありがとう…!ハルト…!リカ!」


 断られる事も想定していたリリエンティーヌは二人の気軽な返答に緊張の糸が切れて涙ぐんだ…


「本気なの?!ただでさえ南部領は危険なのよ?!」

「アリア…アーサーさんにはお世話になったし…君のお父さんでもある…少しでも力になれるのなら行動するべきだ」

「でも…」

「アリア…ハルトは言い出したら聞かないから…結構頑固なのよ?」

「…二人とも…お願い!パパを助けて!!」


 アリアンレーゼも我慢していたのかその目に涙をうかべた。








「…これは…何かしら?…馬車?」

「馬車…よね?」


 リリエンティーヌとアリアンレーゼが目の前の馬車?を見て呆然としている。


「ダイコク商店の配達用の行商馬車『大黒号』よ!」

「リカが以前から作ってたんだ」


 4人の目の前にあるのは、頑丈な四角い形状の漆黒ボディーに、普通の馬車よりも少々分厚い車輪に黒い弾力性のある加工が施されている。

荷台の前方にあるはずの御者台は本体と一体化しており,その上屋根付きで、周囲がガラスで覆われていた.馬車の前方には二頭の白馬が取り付けられていた。


(どこから見ても配達用の馬車……いや自動車だね)


 ベースはかつてのダイコク北新町店で使用されていた配達用の車両である。

しかし、リカの『工作。』により手が加えられており、足周りはオフロードにも対応した4輪駆動である。

見た目こそ配達車だがその中身は、かつての従業員おやっさんの乗っていたオフロードカーの技術が流用されている。

 ハルトとリカがストアマネージャーの機能を色々と検証している中で、敷地内の駐車場に止められていた駐車許可を出した従業員の車までもが召喚可能でることが判明した……馬車とは言っているが、自走可能な自動車なのである。


「ハルト…あの馬は…」

「なんて言ったらいいのかな?ゴーレムらしいよ?」

「「ゴーレム?!」」


 一頭は純白の体に燃える様な赤い立て髪…もう一頭は艶のある漆黒の黒馬で金の立髪をしていた。

その頭部にはVRゴーグルの様な物が取り付けられておりそこには(^^)の表示がされていた…感情表現ができる様だ。

 シャクテンの街にいた職人の中に、かつてゴーレムを製造した経験のあるドワーフさんがいた。

人型のゴーレムが馬車を引く姿は見た目が良く無いので馬のゴーレムを作成する事にした。

参考にしたのはかつての大黒のクズ店長が趣味で購入したプラモデルやフィギィアなどが店長室の隅に山積みになっており、それらを参考にして作られたものである。


「えーと…『東の地域では負けた事がない』師匠が乗っている愛馬を参考にしたらしいよ?」

「そうなんだ…」


 アリアンレーゼにはよくわからないがとんでもない品物らしい…


「可愛いでしょ?この白の子が『ゴールド』でこっちの黒の子が『シップ』よ」


 リカが満足げに二頭を撫でる…二頭とも(o^^o)な顔をしている。


「じゃあ出発しようか」

「?!待って!ハルト!護衛は?」

「アカメが居るよ?多分騎士の皆ではついてこれないと思うから…」


 それでも食い下がるアリアンレーゼに負けて二人の姫騎士を護衛に連れて行く事になった。


「シルキーです!」


 一人目は金髪ショートカットの真面目そうな女性だった…数日前の野営の際にこちらを睨んでいた女性騎士の人だ………その目から向けられる眼光がいまだに納得していないことを感じさせるのには充分だった。


「リルルです〜」


 もう1人は亜麻色の髪を肩口で結び手前に垂らしているおっとり系の女性だった…優しげな垂れ目がマイペースな感じを予感させた。


「シルキーは今年の選抜戦で優秀な成績を残して騎士団に入った期待の新人なのよ」

「お任せくださいアリアンレーゼ様」

「「………そうなんだ」」


 シルキーのアリアンレーゼに向ける視線の熱量が熱い……

それに反してリルルさんはゆったりしながらもこちらを値踏みする様な視線を向ける…そこそこの熟練した騎士様の様だ。

 

「じゃあ2人とも乗って乗って!それじゃあリリ様アリア…行ってくるね」

「ハルト…どうかご無事で」

「ハルト…リカ…頼みましたよ!」


 侯爵家の面々に見送られて大黒号はゆっくりと出発した。












 荷台にはシルキーとリルルが座り,その対面に私……アカメが座っていた。

目の前の二人の騎士を観察する。

馬車?は街道をゆっくりと進み今は森の中に差し掛かった……


「…これなら私達は馬で来た方が…急いでいるのに…」

「まぁまぁシルキーちゃん…ここはハルトさんに任せましょう〜」


 新人騎士のシルキーはやや不満顔だ…彼女の反応を見るに…憧れの侯爵家の騎士になったのにアリアンレーゼ様がハルトくんにベッタリなのが気に食わないのでしょう……

リルルはおっとりしてるけど内心何考えてるかわからない系だよね?この辺りが経験が物を言うのよね……それにしてもハルト君に対して少し失礼じゃないかなあ……

 うっかり手元のマグカップがへしゃげてしまった…平常心、平常心…

 

「さて、そろそろ良いかな?リカ急ごうか」

「はーい…あ、二人ともシートベルトしてね」

「シートベルト?」


 シルキーとリルルは聞き慣れぬ言葉に戸惑っていた……無理もない,私も最初は良くわからなかったからな………

 アカメはお手本を見せるように肩から紐を伸ばし腰の部分にカチリと嵌め込んだ。

それを見たリルルと視線が交差する……彼女は私の意図に気がついた様だ…

私を真似てシートベルトを装着する…それを見てシルキーも追従する。


「準備はいいね〜馬車モード解除『自走モード』に移行!馬達は追従モードで警戒しながら並走!」


 リカがレバーを引くと先頭を走っていた二頭の馬が切り離されて馬車の横に並走し始めた。


「!!おいっ!馬がっ!」

「いっくよー!!」


 慌てたシルキーがベルトを外して立ち上がると同時に、リカの目の前には見た事もない円形の物体が現れた…『ハンドル』と呼ばれる操縦桿だ。


 リカがハンドルを掴むと同時に足元の何かを踏み込んだ。

馬車本体から獣の様な唸り声が聞こえ,先程の速度とは比べ物にならない程の加速を始めた。


「なっ?!」

「危ないよ…ちゃんと座っててね」


 よろめくシルキーをハルトくんが受け止めると着席させてベルトを固定した。

悪路を凄まじい速度で進んでゆく大黒号……そのエンジン音に引き寄せられて周囲の魔物が集まりつつあった。


「ところでこれ燃料はどうなってるの?」

「メインは魔石を利用してるの…アカメ達が狩ってきた『竜種』の魔石が内蔵されているからほぼ無尽蔵だね……天井部分には『太陽光発電』もついてるからそこからも供給可能だよ」


 その時,私の展開する『狩場地図』に反応があった。


「リカ!3時方向から反応5,フォレストウルフだ」

「よーし!モード変形『戦闘車両(チャリオット)』!」


 リカが頭上のレバーを引くと大黒号の前方が形を変え鋭い槍状の武装が現れた。


「みんなしっかり捕まっててね!ヒャッハァ〜魔物は瞬滅だぁ〜!!」


 リカはハンドルを握ると人が変わるらしい。

ハルトに言わせると『田舎道を全速力ノーブレーキのドリフトでコーナリングしてしまう』らしい……意味はよくわからないがこの馬車の運転が攻撃的な物である事は実感できた。


「ちょ!待っ!こんなっ!みぎゃっ!!」

「シルキーさん危ないよしっかり掴まってってね」


 揺る車体に翻弄されるシルキーに対して寡黙に周囲を伺うリルル…こんな荒れ狂う状況の中普通にリカの隣に立ったまま状況を伺うハルトくん…

ちょっと普通じゃない状況だよね。


「リカ!前方からも数8!アーマーギャロップだ!」

「にゃにおー!相性が悪そうね」


 アーマーギャロップは硬質化した鎧の様な皮膚を持つ魔物だ…平気で馬車などを体当たりで破壊してしまう。


「上から曲射で数を減らす!」

「アカメ…気をつけて」


 屋根に上がろうとする私にハルトくんが声をかける……しゅき……

私は親指を立てて屋根に身を乗り出した。







「なんなの…こいつら商人じゃないの?なんでこんなに手慣れてるのよ…」


 隣のシルキーが呆然と呟く…確かにその通りだ。

補給のための商人が前線に向けてこんな猛スピードでしかも魔物襲撃に対応しながらなんて物語の中の人物じゃない!


「ハ,ハルトさん…私達にも何か…」

「ん?そうだね…リカこのクロスボウは使ってもいいの?」

「身体強化が使えるならね…じゃないと怪我するわよ〜」


 ハルトさんが私とシルキーにクロスボウを手渡してきた……

騎士に矢を放てとは…少々侮辱されたような気がするがこの状況では最善と思われる。

この速度で疾走する馬車から降りた所で無事とは思えないし追いつく事も出来そうに無い。


「!騎士である私を愚弄…!」

「シルキー!ここはこれが最善です!戦闘態勢を!」

「!!はい」


 激昂しかけたシルキーは私の言葉に対応できた様だ…やる気があるのは良い事だけど…頭が硬すぎるのよね…この娘。


「『偽装解除』」


 リカが何かを押すと今まで木造の壁だと思っていた周囲がガラスに変わり外の様子が見えた。


「ここから狙撃してもらえるかな?」


 ハルトが小窓をスライドさせると外から風が流れ込んだ……狙撃用の小窓か!


私は咄嗟にクロスボウの弦を引き……引き……


「重い!?」

「身体強化しないと無理だよ〜」


 運転席から楽しそうなリカの声が聞こえた。


「身体強化」


 即座に魔法を行使すると弦を引き,窓の外に向けて構えた。

シルキーも同様に構えると窓の外に弓を構えた。


「そこ!!ってえええ!!」


 矢を放ったシルキーはその反動で後ろに倒れ込んだ。

彼女の放った矢は目の前の木を粉砕し,向こうのウルフを木っ端微塵にした。


「え?え?なにこれ…」


 戸惑うシルキーを尻目に視界に入ったウルフ目掛けてトリガーを引いた。


「っ!!」


 想像以上の反動が襲うがシルキーを見ていたお陰で耐えることが出来た。

私の放った矢は馬車に並走するウルフを二頭巻き込み向こうの木々を薙ぎ倒した。

それでもフォレストウルフは数を減らすことなく増え続ける。


「おい!なんだこれは!威力がおかしいぞ!」


 シルキーが声を荒げていた…その意見に同意しかない。


「うーん…素材強度を上げ過ぎたかな…?」

「やっぱり弦に高密度ポリエチレンを使ったのは不味かったんじゃない?」


 この様な状況でも二人は平然と会話を続ける。


文句を言いながらもシルキーとリルルは矢を放ち続ける……これ森の形が変わってしまっているよね……屋根に登って行ったアカメさんの放つ矢も曲線を描きながら吸い込まれるようにアーマーギャロップの急所を打ち抜いた……


 やがて森を抜けると魔物の襲撃も治った……


「お疲れ様…少し休憩にしようか」

「はあはあ…そ,そうだな…」


 ハルトの言葉にシルキーが答えた…最初のような刺々しさは幾分か和らいでいた。

手渡された飲み物と簡単な食事に安心感を覚える。


「あのクロスボウはなんだ?!威力がおかしいぞ?」

「まだ調整中なのよ…どこか改善点はあるかしら?」

「全部だよ!」


 いつの間にかシルキーはリカとも普通に話している…最初の見下していた態度とは大違いだ。


「…所で…この馬車は正規のルートを外れている様ですが…大丈夫ですか?」

「ん?大丈夫ですよ…この馬車にはこんな機能があって…」


 不安に思っている事をハルトに話せば………簡単に説明すればこの馬車に内蔵された魔石にはシグナル家の四女のキーラ嬢が『探知』『索敵』の紋章が刻まれており定期的に周辺をスキャンしており馬車の前面に取り付けられた透明な板に周辺の地形情報が表示されているという。

目的地もなんらかのスキルの影響で『アーサー侯爵』を目的に向かっていると言う。

 そんな話は今まで聞いた事も無い…この人達もしかしてとんでもない人達なのでは………




「目的地まではあと10kmぐらいだね…」

「そうか…では我々にはこの馬を貸してもらえないでしょうか?…騎士ですからクロスボウより剣の扱いの方が向いていますので…」

「それもそうだね…リカ問題ない?」

「大丈夫よ…えーとモード変更…『操縦モード』…二人共ここを撫でてもらえる?」

「「………」」


 シルキーとリルルは恐る恐る二頭の馬の鼻先を撫でた。


『生体認証スキャン…登録しました』

「!!なんだ?今のは!」

「貴女達のデータをスキャンしただけよ…」


 データ?スキャン?


「えーと二人の情報をこの馬達に記憶させたってことかな?」

「乗ってみればわかるわ」


 納得のいかない状況だが二人は馬の背に跨った……


『搭乗騎士 シルキー・アベレット 生体認証確認 生体レベル正常 機体名『ゴールド』とのシンクロ開始……成功/

搭乗騎士 リルル・へーシング 生体認証確認 生体レベル正常 機体名『シップ』とのシンクロ確認 システムオールグリーン』

「「!!」」


 シルキーの体を一瞬の静電気のような感覚が走りぬけ脳内にアナウンスが響いた。

その瞬間から周囲の状況が頭に流れ込んでくる……ゴーレムとはいえ自身が馬と一体になっているような感覚だった…手綱を操る感覚も普通の馬と変わらないが,思考も共有されている様な感覚が常にある…


「さあ!もう少しだから頑張ろうか」


 ハルトの声に一行は動き出す……デガスト砦は目前だった。

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