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オオカミさんのかくれんぼ  作者: 筍とんぼ
第二章 入場
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お姫様?

演劇部部室までの道のりは、不思議なくらい、しんとしていた。いつもならば、他の運動部や文化部も活動していて、活気溢れているはずなのだが。文化祭の前ということもあり、ほとんどの部活が休んでいるのだろうか。


(暁斗も部活が休みだと言っていたし…)


身に覚えがあるような恐怖を感じつつ、部室の前に着くのだった。


「緊張するね」


扉に手をかけた時、冬弥先輩が言う。気を使わせてしまっただろうか。腰をかがめ、笑いかけてくれる。自然と気持ちが安らぐ。恐怖も緊張も解け、意を決して扉を開ける。


部室内には5名程の部員がいた。丁度、奥の方で当日の劇に使う衣装を合わせていたようだ。暁斗と冬弥先輩はそれぞれ部室を見に回ってしまった。自由だなと思いつつ、依頼主である小田さんを探すことにした。


(うーん……見当たらないな……)


入り口から見渡すが見つけることができない。と、そこに衣装合わせが終わったのか、1人の部員が奥の方から出てきたのを見つける。部員もこちらに気づいて声をかけてくれた。


「今日、取材に来る予定の新聞部の夏夜さんですか?」


小田さんではないものの、会えたのはこちらとしても助かることだ。それに、部員の方も私の名前を知ってるのか。


「はい、そうです。改めまして、葉山夏夜です。本日はよろしくお願いします」

「よろしくお願いします。僕は、部長をしている、森 良樹(もり よしき)です。」


お互いに固くなりながら挨拶を交わす。


「まいからは話を聞いています。皆、奥の方で衣装合わせをしているので、そちらへ行きましょう。お連れの方もどうぞ、ご一緒に」


部長の森さんは先に奥へ行ってしまった。私は部室を見て回っていた2人にも声をかけ、一緒に奥へ入っていくのだった。


そこには数多くの小道具などがたくさん置いてあった。ジャンルも様々で、台本や他の衣装、小道具作成に使う木材などが大量にあった。台本の数を数えてみると、その数30冊。代々、大切に保存されているのだろう。この部屋を見ているだけでワクワクしてくる。くぎ付けになって見ていると、きらびやかなドレスを着た子が私の肩をたたいた。


「ねぇ、もしかして夏夜ちゃん?」


こちらも部員の方だろうか。ふと、髪型が目に入る。三つ編みおさげだ。つまり…。


「もしかして、小田さんですか!?」

「そうだよ〜」


制服の時と印象が違い過ぎて気づかなかった。制服姿も可愛いと思っていたが、これは別格だ。


(いや、他の方も綺麗だけど…)


などと失礼なことを考えていると、小田さんが言う。


「夏夜ちゃん。さっそく、取材始めましょ!」

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