第23話 二度ある事は三度ある
グラスウルフの面影のあるその『生き物』は少しずつイヴの元へ近づき、頬を寄せる。
水の玉が破裂してここが見えなくなった後、何かが起こったんだ。
杖をつきながら慌てて出てきたトトが呟いた。
「あれは……ブルームウルフじゃて」
「5匹いたグラスウルフの子どもは?」
「あぁ、プラッツの子供らが魔力で癒着しよったのよ」
「イヴの魔力で?」
「おそらくな。何かしらの形で受け取ったんじゃないかい?」
「あ!」
遊んでいた時にイヴが、手から水をあげていた光景。それに、さっきイヴの身体から勝手に流れ出た水がグラスウルフたちを覆う光景を思い出した。
さっきのあれか……!
白銀に輝く毛並み。まん丸とした可愛かった黒い目は青くなり、見た目もシャープになって、より狼っぽくなった。少し小ぶりになったか?それに、なんだかイヴに似ている。
「ンハッハッハ…ええのお、美しいのお」
イヴとブルームウルフの元へプラッツが近づいていく。
なんだかプラッツの振る舞いや、醸し出される雰囲気には、温かい雰囲気がある。
見た目は少し違うけど、親子なのだということに気付かされ、はっとなる。
私とトトはその光景に、なんだか見惚れてしまった。
「ん。こっちへ来るみたいじゃて」
ゆっくりと、私たちがいるここへ向かってくる。
「イヴ、その子。プラッツの子供たちみたいだよ」
こくりと頷くイヴ。どうやら、何も言わずとも分かっていたようだ。
私の元へ来たブルームウルフが頬を寄せてくる。
「かわいい。初めましてな感じがするけど、違うんだもんなあ」
「んん、イヴ。そやつ、おまえさんの使い魔になったみたいじゃて」
少し驚いた表情でブルームウルフを見つめるイヴ。
「使い魔!?このブルームウルフが?」
「あぁ。プラッツは契約を結んだ俺の遣い魔じゃて。こやつが、そう言っておる」
言われてみればトトに似てるよな。プラッツって……。
「グラスウルフも、精霊だったんだ」
「お、言っておらんかったか。アタタタ…腰が…。すまんが、俺は先に家に戻っておる。イヴ、お前さん名前を付けてやってくれよ」
広場に取り残される私たち。
「遣い魔…イヴと契約を結んだってことか。道理で似ているわけだ」
イヴの魔力を吸ったグラスウルフが開花して癒着し、ブルームウルフになったというわけか。
それにプラッツも、なんだか子供の門出を祝っているような表情と仕草だ。
イヴに託すような。
「プラッツ。もしかして夕日を見せてくれたのは、君の子が使い魔になったイヴへのお礼だったの?」
「アオーーーン」
嬉しそうに遠吠えしている。
「そういう事だったんだ……イヴ。君の使い魔になったんだ、名前…考えてあげないと」
イヴがブルームウルフを見つめると、そっと微笑んでいるように見える。
「…………」
「ポヨッ…」
少し考えてから、イヴは魔力を水に変えて水の玉を作り出した。
「何するの?」
私を見てニコッと微笑むと水の玉は自由自在に動き、やがて水を使ってドーン文字を作り出した。
「マ・リ・ア……『マリア』か!器用だなイヴ。君の名前マリアに決まったみたいだ」
「ワァオオーーーーーン」
マリアは嬉しそうにしている。
私たちは先に家にいるトトの元へ帰ることにした。
鍋を作るために寝かせたうどんもある。それに…山を降りればプラッツとマリアは離れて暮らすことになる。…束の間の親子の時間を大切にして欲しい。
イヴの表情もそう思っているように見える。
「ガチャッ」
扉を開け、家の中へ入った。身体の長い老人が大きな葉のベッドで、うつむせで寝転がっている。
「どお?トト様」
「いや、コツを、コツを掴んだ気がする」
「なんか、どんどん変な体勢になっていってるよ?」
トトの体勢が芋虫のように盛り上がって起き上がってくる。
「アタタタ…」
言わんこっちゃない。
やっとの思いで起き上がってきたトトがイヴの顔を見て呟いた。
「ん?イヴ。なんだか浮かん顔じゃな」
プラッツとマリアのことだろう。
一緒に暮らせなくしてしまう彼らへの罪悪感から浮かない顔になってしまったみたいだ。
続けてトトが口を開く。
「お前さんが気に病むことは何もないんじゃて。あやつらが好きでお前を選んだわけじゃ。これほどに、これほどに、めでたい事はない。この狭い島で主人に出会えた。それにじゃて、いつでもここへ来て会わせてやればええ話じゃて。の?そうじゃろ??」
イヴの曇った表情は少しずつ元に戻った。私とトトは顔を見合わせる。
さっそく夕食作りに取り掛かる。
「カッカッカッ、ボウッ」
「おおっ」
キッチンにあったエアリーハーブに火打石で火を灯した。
酸素を出しているのだろう。よく燃える。
大きな鍋をアイテムボックスから出した。
「ジャッ…ジャーー」
脂身の多いミルクウサギの肉、そして後から海鳥の肉を入れ、少し炒める。
ウォーターツリーの美味い水にミルクウサギのミルクでクリーミーに仕上げていく。
まだ野菜を入れるには早い。
今のうちに……。
「シャワッ」
「コンコンコンコン」
短剣を鞘から抜き、私とイヴで踏んだユユの実のうどんに上から粉をかけ、等間隔に切っていく。
最近の鍛錬では重い短剣を素振りしたその後。物足りなくなった私は、そこからさらに、この短剣での練習もしている。我ながらストイックだ。
剣術でとなるとこの短剣は軽すぎて初めは持っている気がしなかったが、今では身体の一部になったように扱える。魚捌きもうどんを切るのも細かい作業もお手のものだ。
「グツッ」
「今だ!」
野菜を放り込むと沸騰しかけたスープが、その水分で一度落ち着く。
よし、これで良い。バッチリのタイミングだ。
てんこ盛りに入れた野菜が柔らかくなりスープに馴染んでいく。味付けはポルテ特製コンソメスープだ。
固形にしていつでも使えるようにアイテムボックスに常備している。
ゆっくりと混ぜるとスープの色がゆっくりとコンソメ色に染まっていく。
トトの家の中に、クリーミーなコンソメの香りが漂う。
「よし」
「ザッ……ガコッ」
うどんを入れて蓋をした。
ふー。完成が楽しみである。
テーブルの上にはもう取り分けられそうな小皿と箸が置かれ、鍋をつつく準備ができている。
ニコッと笑ってイヴとトトが座っている。
「トト様。腰が痛かったんじゃ?」
「メシぐらいここで食える。アタタタ」
楽しみにしてくれるのは嬉しい事だ。
「カタカタカタカタ…」
「おっと……」
危ない、スープが吹き出るところだった。
ちょっと蓋をずらした。
あと、もう少しだ。
「トト様って毎日、何食べてるの?」
「俺か?大体は森の植物じゃな。ここら辺にミルクウサギはおらんから、たまにプラッツが獲ってきてくれるくらいで、村の者たちとそう変わらん。ベジタリアンみたいな生活を送っておる」
「フフ…ベジタリアンて。じゃあ、トト様は久しぶりのお肉を食べられるよ!それに海鳥も入れてみた!」
「ほぉ、海鳥を…楽しみじゃて…」
「グツグツグツグツ」
蓋をされた鍋からいい音が聞こえる。
「お、そろそろだ」
鍋の取手が熱そうだ。
私は両手の服の袖を鍋の取手にかませながら。そっと持ち上げ、テーブルの上に置いた。
「カタンッ」
開けた鍋の蓋に張り付いてきた湯気が私たちの視界に一気に広がり鍋の具材が一瞬見えなくなる。
「おおっ」
鍋の中を見たトトが声を上げる。
イヴの嬉しそうな顔。私は美味しそうに出来た鍋を見て、得意げに微笑んだ。
火から離れているのに、まだグツグツと音を立てて湯気を立てる鍋。
「ポルテ特製!島鍋!!」
これでもかというほど島で獲れた全ての具材を詰め込んだ。
「これは美味そうだ。いただこう」
「いただきまーす」
美味い。我ながら、ミルキーすぎず、パンチのある良い味だ。
うどんのコシも申し分ない。
少し最初に焼いた肉も鍋の香ばしさが鍋全体を引き締めてる。
どうだ!
「……なんじゃこのスープの味は…この肉とよく合う」
イヴはほっぺに手を当ててモグモグしている。
ポルテズキッチンしてやったりである。
満足そうで何よりだ。
盛大に祝う気持ちで作った。マリアを使い魔に迎えたイヴへの祝いになっただろうか。
それにしても今日は幻想的な瞬間を二度も目にする不思議な日だった。
装飾品が光ったり、マリアが現れたり。今日はここに泊まることにしてよかった。
「シュルルル……スタッ」
「おぉ〜」
「パチパチパチ」
短剣を使って林檎を空中に投げ皮を剥くスタントもサービスしたりした。
鍋の後はデザートにボットにもらった林檎を切って振る舞った。あの日、冬の外で冷やしておいた林檎だ。そのままアイテムボックスへしまっておいたから、よく冷えている。
今日もたくさん食べた。
この前、アンナとオリベル家にいる時に気づいたが、島へ来た時はまぁ、だいたい同じ身長だったが少し私の方が目線が高くなっていた。今、思えばこの世界で私と血のつながった人がいない。遺伝子的に大体どれくらい背が伸びるのか想像では見当のつけようがないな。
「美味かった。ご馳走様。ポルテにイヴ。また眠るまでに身体を流してしまいなさい」
そうだ。森へ入ったりプラッツたちと遊び回って汚れていることを忘れていた。
そもそも一体、今日は眠たくなるんだろうか。長時間活動できる身体はありがたいが、私が起きている時はみんな寝静まっているし身動きが取れないことも多いのだ。
ウォーターツリーのシャワーはイヴに先を譲った。
マリアと一緒に浴びているんだろうか。マリアはシャンプーを使ったらすごい泡立ちそうだな。
「ガチャッ」
シャワーを終えたイヴが扉から入ってきた。
「おかえり。あっ、なんか」
時々イヴを見ると綺麗ではっとする時がある。これぞ造形美である。
濡れた髪が妙に大人っぽい。少女であることを忘れそうになる。そういえば……イヴは何歳なのだろうか。大体同じ歳くらいだろうけど。
「私も行ってこようっと」
私は急いで外へ出た。不思議そうに髪を拭くイヴ。
ルークと小さいウォーターツリーがあったころに汚れを落としたことはあるが、この大樹で入るのは初めてだ。
楽しみだな〜。
上を見た瞬間だった。
「ドバッッッッッ」
身体にGがかかっているのかと思うほどの凄まじい量のお湯がかけられた。
もう、かけられたというよりお湯の水柱が降ってきたと言った方が良さそうだ。
「フフッフフッ…………ア〜ッハハハハ〜………」
まただ。イタズラに成功してケタケタと笑っている。
くっそ〜あいつら本当に……。汚れは取れたけど。せっかく転生したのにイタズラされるたび寿命が、毎回縮こまる。
「おい、私の魔力の器は無いんじゃないのか?どうなんだ。え?おい。ドライアド!!!」
腹が立つが、どうせ何も教えてくれないだろうとは思いつつ聞いてみた。
「ミエテル…デモ、オシエナイ。………ハリシナヒ、オキテ」
「じゃあ私にも器はあるんだね? でも彼らの世界ハリシナヒの掟で教えられないってことか…」
なんだ、教えるのか。妙に素直じゃないか。ハリシナヒ…本当にあるんだ。そんな場所が…。
「ドバッッッッッ」
「フフフフフ…………アハハハハ……」
「バァハッ…あぁ!またやられた」
私の汚れは本当に綺麗さっぱり洗い流されたのだった。
プラッツとマリアが2匹で眠っているのを横目に私は家に戻ることにした。
イヴもあの微笑ましい光景を見たのだろうか。
ウォーターツリーを透過した月明かりが、広場を照らす。ここにいると夜になっていることを忘れてしまうな。
「ガチャッ」
「スーーーーカーーーースーーーーカーーーーーー」
トトはすっかり眠っている。
初めて会った時のミステリアスな印象は皆無だ。祖父の家に遊びに来た気分だ。
「フフフッ…初めて聞いたトト様の寝息」
起こさないように気をつけないと…
待てよ…私は今日。どこで眠るんだ…。
前に来た時はルークと同じ葉でできたベッドで眠ったが…そのベッドにはもう眠っているイヴの背中が見えるし…。
えーっと。
イヴが寝ているベッドを2度見する私。
明らかに枕が2個置かれている。流石にダメなんじゃないでしょうか!?これは…。
いやいや、待て。それはそうではないか。ルークと同じようなものじゃないか。
同じではないか。でも、しょうがないし…そう思い、背中からゆっくりベッドへ入ってから私はそっと仰向けになった。
「ふーーーーーー」
なんだ…考えすぎだ、別に大したことではない。ただ横で眠るだけではないか。洞窟でもずっとくっついて眠っていたし。
「ガサッ」
反対を見て眠っていたイヴが急にこっちを向いた。
「あ、なんだ。起きてたの?私もここで寝るよ?」
窓から入る月明かりでイヴの顔が照らされる。綺麗な水色の瞳が輝いている。
ゆっくりとイヴの顔が私の顔の方へ近づいてくる。
「え、ちょっと。イヴさん?」
え、ちょっと。あっ、えっーーー!
私は覚悟を決めてギュッと目を閉じた。
「スーースーースーースーー」
聞こえてくるイヴの寝息。
いや、目開けながら寝とるんかーーーいっ。
いつも通り、私は眠たくならない。もちろんさっきの勘違いの件は全くの無関係だ。
音が鳴らないようにそっと身体を起こして、ベッドの縁に腰掛ける。
私の魔力の器は一体どこにあるんだろう…。
窓から外を見つめていると綺麗な満月を見て、月見がしたくなった私はこっそりハーブティーを入れることにした。
2人を起こさないように、ぼそっと呟いた。
「アム。お湯を頼む」
アムは、ちらっとこっちを見てから何事も無かったかのように眠りについた。
トトが頼んだこと以外は本当に何もしてくれない。ハリシナヒの掟というのはそんなに細かいところまで定められているものなのだろうかっ。くそっ。
「カッカッカッ、ボッ…」
また火打石でエアリーハーブに火をつけた。本日2度目だ。いや、鍋を食べたのはもう昨日か…。
湯が沸いてやかんの口から音がする前に、火からあげた。
「ジュッ…ジュッジュッ」
やかんの中側の肌に湯が触れ、音が聞こえる。
お湯を注ぐとハーブの香りが部屋に広がる。
動かない葉の椅子を横目に、私はまたイヴの眠るベッドの淵に腰掛けた。
ほっとする。満月が美しい。詳しくないが、なんとかムーンだろうか。大きく感じる。
「スゥー」
ティーカップのハーブテーを飲む。何気なくカップを見つめた。
器……器……器。
ダメだ。いくら考えても分からない。
「はぁ〜〜〜」
ため息をつき、太ももに肘を乗せ、前のめりになる私。
ティーカップの中に入ったハーブティーに満月が映り込む。
「満月を捕まえたぞー」
なんてね〜。投げやりになりながら、また窓から見える満月に目をやる。
「スゥーーー」
飲み終わったティーカップを月に重ねてみた。
違うな…。これじゃティーカップの中を、目の前にかざして覗いているだけじゃないか。
ティーカップを横から見た形は半月〜。
割れば縁が三日月みたいになるな〜。
やーめた。くだらない。
「コトンッ」
「パサッ」
ティーカップを窓の淵に置き、私はまたベッドに仰向けで寝転び、そして呟く。
「新月…三日月……満月…」
あれ……。ちょっと待てよ。
そっとまた起き上がり、ベッドの淵へ腰掛け呟いた。
「新月は器がない……三日月は器がある……じゃあ満月は?」
私は身体全体に鳥肌がたった。
もし………私の身体、全てが魔力の器だったとしたら?
「すーーー、ふーーーーーーー」
私は深く深呼吸をして、いつもしている瞑想と同じようにふっと目を閉じた。
私の身体の中に吸収されるケトがだんだんと大きくなっていく。
「ふー。ここまでは同じだ」
全てのケトが身体の中へ入ってきたその瞬間に全て、魔力へと変わっていくことをイメージするんだ。
私の身体の外に見えるケトの大きさが、どんどん大きくなっていく。
眠っていたアムとピムが何かに気づき、急に身体を起こす。
家の中にケトの風が起こり始め、やがて私を中心にケトの渦をなす。
「セイカーーーーイ。ハヤク、ヨコセ、ニンゲン。マリョク、タベタイ」
アムとピムが部屋の中をケトの渦に乗って、飛び回る。
「ガシャーン」
さっき私が窓の淵に置いたティーカップが床に落ちて割れる。
「一体なんの音じゃて!」
トトも、私の隣で眠っていたイヴも目を覚ました。イヴは状況に気づき、風でたなびく髪を押さえている。
分かる。いつもと違うことが。全身の血液の流れがどんどん早くなって熱くなっていくのが分かるような感覚だ。
イヴの胸元にあった黒い光と同じ光が私の身体の中にあることが分かる。
今まで分かりそうで分からなかったことが全部分かる!!!パズルの最後のピースがハマるとはまさにこのことだ。気持ちがいいっ!!!
「ポルテ。ストップ。ストップじゃ。これ以上は部屋の中が!アタタタタッ」
「あっ……」
ここが家の中だということを忘れていた。
閉じていた目を開けると、部屋の中を今にも巻き込もうとしていた渦がゆっくりと落ち着いていく。
今までずっとケトを身体に吸収しながら生活していた私は、もう元の身体の感覚を忘れて、戻れそうにない。
目を開けた今でさえ、ずっと身体の中に魔力が流れ込んでくるのが分かる。
辺りを見渡すと棚の物が落ちそうになり、部屋の中が少し荒れている。
危ない。今日はルークがいないのに、また棚の物が全部落ちてしまうところだった。
「ごめん。トト様。止めてくれなかったら、また部屋がぐちゃぐちゃになるところだった」
「マリョク、タベタイ、ホシイ、トメルナ」
「待て待て。お前たち。ここでは困る。ポルテもしや器ができたんか」
「そうみたい!私の身体…全部が器だったんだよ」
「オマエ、ミトサマ、オナジ」
「誰だよミト様って。なんか暗号っぽいヒントが多いなあ!まったく」
イヴはベッドの上でちょこんと正座している。まだ眠たそうだ。
「ごめん2人とも。起こしちゃったね」
「ンハッハ。構わんが、もう部屋の中ではせんでくれよ。めでたいこと続きじゃが、今日はもう遅い。明日話そう……ハァーア」
トトとイヴはあくびをして、また眠りについた。
2度あることは3度あった。青く光る装飾品に続き、マリアの誕生。そして私の魔力の器の覚醒。
私はこの日、嬉しくて、興奮して、もしかしたら覚醒してなのか、眠りにつくことが出来なかった。




