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「僕と世界と推しと」  作者: - 晩26 -
96/100

第96話:変わりつつある世界

1日2回更新。

 イベントが終わった後も、光也、未来、夕真、愛瑠の4人は自然と行動を共にするようになっていた。


 未来のコスプレ活動をサポートする形で、光也と夕真もイベント運営や撮影補助に関わるようになった。最初は単なる手伝いのつもりだったが、次第にLuna界隈のファンたちとも交流が増えていく。


 「こんなに落ち着いた雰囲気になるなんてな……」


 ある日、光也はLunaのファン同士が集まる場を眺めながら、夕真にそう漏らした。


 「こんな状況、以前は考えられなかったよな。」


 夕真も同じ気持ちだった。過去の世界では、Lunaをめぐる界隈は炎上と対立で荒れ果て、ファン同士の争いが絶えなかった。しかし、今目の前にあるのは、和やかに語り合い、推しの魅力を純粋に楽しむ人々の姿だった。


 一方で、未来もまた、違和感を感じ始めていた。


 「ねえ、愛瑠。」


 イベントの休憩中、未来は愛瑠にそっと声をかけた。


 「うん?」


 「この世界……なんか、変じゃない?」


 愛瑠は一瞬きょとんとした表情を浮かべたが、すぐに真剣な顔に変わった。


 「……気づいてたんだ。」


 「うん。何がどうって言えないけど、Lunaの界隈も、人の雰囲気も、何かが違う気がする。」


 愛瑠は深く息をつき、スマホの画面を見つめながら静かに言った。


 「私も、同じことを思ってた。」


 まるで時間が巻き戻されたように、Lunaの界隈は以前とは別の形でまとまりを見せていた。それが偶然なのか、何かの意図によるものなのか——。


 4人はそれを考えながらも、確かに変わりつつある世界の中にいた。

最終章スタート。100話で完結。

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