表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「僕と世界と推しと」  作者: - 晩26 -
95/100

第95話:懐かしいはずの新しさ

1日2回更新。

 「……光也? 夕真?」


 未来は二人の姿を見つめながら、どこか懐かしさを感じていた。しかし、彼らと初対面のはず——そのはずなのに、言葉にできない既視感が胸の奥に引っかかる。


 光也と夕真もまた、未来の姿を目にした瞬間、改変前の世界の記憶が脳裏に蘇るような感覚を抱いていた。彼女は何も変わっていないように見える。けれど、この出会い自体が、本来あり得なかったはずのものだった。


 「えっと……私、何か変かな?」


 未来が不思議そうに問いかける。


 光也は軽く首を振った。「いや……なんでもない。ただ、なんか——」


 「不思議な感じがする。」


 夕真が光也の言葉を引き取るように続けた。


 未来は少し戸惑いながらも、彼らにイベントのことを話し始めた。彼女の声は楽しげで、過去の世界と何ひとつ変わらない。しかし、光也と夕真はその光景をどこか別の視点から見ているような違和感を拭えなかった。


 そんなとき——。


 「未来ー!」


 軽やかな声が響いた。振り向くと、そこには愛瑠がいた。


 愛瑠は未来と親しげに話し、笑い合っている。その様子に、光也と夕真は思わず息をのんだ。


 (愛瑠……? でも、今の彼女は……)


 過去の世界では、愛瑠はLuna界隈から離れ、Echoのファンになっていたはずだった。それなのに、今の彼女はまるで違う立場にいるようだった。


 未来と愛瑠が楽しそうに話す姿を見ながら、光也と夕真は確信した。


 ——この世界は、やはり前とは違う。


 しかし、その変化が何を意味するのか、二人はまだ理解しきれていなかった。


 けれど、こうして4人の距離は、確かに縮まりつつあった。

最終章スタート。100話で完結。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ