第79話:夕真の暴走
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夕真は薄暗い部屋でスマホの画面を睨んでいた。指先は静かに動き続け、画面に表示されたSNSの投稿をスクロールする。そこにはLunaを誹謗中傷した者たちの書き込みが並んでいた。
「こいつだ……」
ターゲットの一人が見つかった。過去の投稿、プロフィール、フォロー関係。すべてを遡り、その人物の断片的な情報をつなぎ合わせる。住所の手がかりになりそうなものも見つけた。
「俺が、罰を与えなきゃ……」
夕真は静かに呟いた。Vtuber文化を守るために、Lunaを傷つけた者たちは許されない。彼らが罪を認めることはなくても、自分が裁きを下せばいい。そう確信したとき、心の中に冷たくも鋭い熱が灯るのを感じた。
夕真はフードを目深に被り、夜の街へと踏み出した。
ターゲットの住所は、ネット上の些細な情報をつなぎ合わせれば見つかることが多い。今回も例外ではなかった。何度か足を運び、確信を得た後、夕真はついに行動に移す。
夜、静まり返った住宅街。ターゲットの家の前に立つ。灯りの消えた窓を見つめながら、夕真はポケットの中で手を握りしめた。
「お前はLunaを追い詰めた……その代償を払え。」
気づけば、心臓の鼓動が異様に速くなっていた。これが正しいことなのか、もはや考える余地はなかった。彼の中にある憎悪は、止まることを知らなかった——。
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