第77話:歪んだ正義
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夕真はスマホの画面をじっと見つめていた。そこには、Lunaを誹謗中傷する投稿がずらりと並んでいる。
「なんで、こんなことが許されるんだ……」
指が震える。Lunaは何も悪くない。それなのに、心ない言葉の刃で彼女は追い詰められ、ついには活動を自粛することになった。界隈を荒らし、Lunaの居場所を奪った者たち——彼らをこのまま見逃していいのか。
「……許せない。」
夕真は静かに呟いた。
彼は動き出した。誹謗中傷を繰り返したアカウントを特定し、それを管理する個人の情報を探し始める。SNSに投稿された何気ない写真、アカウントの登録情報、紐づけられた別のプロフィール。断片的な情報をつなぎ合わせ、彼は一人、また一人と特定していった。
最初は単なる警告のつもりだった。だが、次第にエスカレートしていく。
「こいつもLunaを傷つけた張本人だ。」
特定した人物の情報を匂わせる投稿をし、圧力をかける。相手が焦り、投稿を削除したり、アカウントを非公開にしたりする様子を確認すると、奇妙な達成感があった。
——これが、正義だ。
そう思った。
だが、気づけば夕真の手は、さらなる「罰」を求めていた。
Lunaを傷つけた者には、それ相応の報いを。
夕真の正義は、静かに狂い始めていた。
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