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「僕と世界と推しと」  作者: - 晩26 -
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第51話「憧れを纏って」

毎日2回更新

綾月未来は、スマートフォンの画面を見つめながら、少し緊張していた。今日はLuna推しのオンライン交流会。普段はコメント欄でやり取りすることが多いが、今回は音声チャットも交えた会だった。


「初めまして!Lunaの配信、毎回楽しみにしてます!」


画面越しに聞こえる明るい声に、未来は小さく微笑んだ。Luna推しが集まる場は、やはり居心地がいい。みんなそれぞれの視点でLunaの魅力を語り合い、配信の名シーンを思い出しては盛り上がる。


「未来さんって、コスプレしてるんですよね?」


ふと、ある参加者が話題を振った。未来のSNSを見てくれていたらしい。


「はい、Lunaが好きで……彼女のコスプレをよくしています」


「すごい!Lunaにめちゃくちゃ似てるって評判ですよね」


「いや、そんな……」


未来は少し恥ずかしくなって俯く。Lunaに似ていると言われることは嬉しいが、それが自分自身の評価とは限らない。


そんな中、一人の参加者が未来の言葉に反応した。


「俺も未来さんのコスプレ写真見たことある。すごく再現度高くて、本当にLunaがそこにいるみたいだった」


そう言ったのは、「光也」というアカウント名の人物だった。未来は彼の名前を知っていた。Luna推しのコミュニティではかなりの有名人で、Luna愛の強さと考察の深さで知られている。


「ありがとう……そう言ってもらえると嬉しいです」


「俺、Lunaの『Starry Starry』の衣装が一番好きなんだけど、未来さんもあの衣装のコスプレしてたよね?」


「うん、あの衣装のデザイン、すごく可愛くて……!」


そこから、二人の会話は一気に盛り上がった。Lunaの衣装や配信の話、ファンとしての思い出など、話題は尽きない。未来は、自分と同じ熱量でLunaを語れる相手がいることに心を弾ませた。


交流会が終わった後も、未来は光也とのやり取りを続けていた。SNSのDMでコスプレの話や、次のイベントのことを話しながら、未来はふと気づく。


(私、こんなにLunaのことを話せる相手、今までいなかったかも……)


画面の向こうの光也も、同じ気持ちだったのかもしれない。未来の投稿に「いいね」がつき、短いメッセージが届く。


「また、Lunaの話しよう!」


その言葉が、未来の心に温かく響いた。

Xにも同時投稿中。X版はイメージ画像付き。

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