表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「僕と世界と推しと」  作者: - 晩26 -
46/100

第46話 - 嫉妬の影

毎日2回更新

愛瑠のスマートフォンが小さく震えた。何気なく画面を開くと、そこには見覚えのないアカウントからの通知が並んでいた。


「どうしてあんたばっかりLunaに認知されるの?」

「自慢してるつもり?他のファンの気持ちも考えなよ」

「女ってだけで優遇されてるんでしょ」


愛瑠の指が震える。確かに、最近Lunaの配信でコメントを拾われることが増えた。たったそれだけのことなのに、こんなにも恨まれるものなのだろうか。


SNSのタイムラインを遡ると、見知らぬアカウントが愛瑠の投稿を引用し、嘲笑するようなコメントをつけていた。


「グッズいっぱい持ってるだけで推しぶってる」

「本当にLunaを好きなら、目立とうとしないはず」


――目立とうなんて、思ってない。


愛瑠は小さく息を呑む。彼女にとってLunaは、ただの推しではない。唯一、自信を持てる存在だった。グッズを集め、配信を欠かさず見て、感想を投稿する。それが、どれほど自分の支えになっていたか。


それなのに――今、彼女のその場所が脅かされようとしていた。


愛瑠はスマホを置き、膝を抱え込む。画面の向こうにいる誰かが、自分を憎んでいる。顔も知らない人間の言葉なのに、胸が痛かった。


それでも、Lunaの配信を見れば、きっと元気になれる。そう思い、震える指でアプリを開く。


「みんな、今日も応援ありがとう!」


画面の中でLunaは、いつものように笑っていた。その笑顔に救われるような気持ちになりながら、愛瑠は静かにコメントを打ち込む。


「Lunaちゃん、今日も素敵でした!」


だが、その直後。


「またあいつがいる」

「調子に乗るなよ」


そんな返信が並び始めた。


愛瑠の胸が、冷たい手に締め付けられるように苦しくなった。

Xにも同時投稿中。X版はイメージ画像付き。

最新話はこちらをフォロー

https://x.com/bank26nt

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ